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こうなることを予感したのか、直前で自分の羽根を手渡してきたのだ。

この作品はプリンセスヒーローものです。




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そこから30秒ほど経ってようやく視界が明けたのだけど、ものすごい爆発だったので視界が明けてから、もう何が何やらよく分からなかった。


「そうだ、ミッション!!大丈夫!?どこにいるのミッション!!」



そうやって叫んでみたけれど、返事がない。


まさかだけれど最悪の事態になったんじゃないだろうか?


そう考えたらいても立ってもいられなくて、ミッション、ミッション、と何度も叫んでいる自分がいた。


あんなにいい子だったのに、まさかこんな残酷な目にあって命を落とすなんて考えられないし、考えたくもない。


もしもミッションが命を落としたら絶対にジェスのことは許せない。


いくら大人の姿になったからと言っても、まだあの子は子供なんだ。


子供に対して威光を注ぎ込み爆発させるなんてありえないでしょ。



そんなことを考えながら辺りを探していたら、20m先の十字架の牧場の土地の中で大人になっているミッションが横たわっているのを見つけた。


「大丈夫ミッション!?ミッション!!」


そうやって叫んでいたら、ミッションがこっちに返事をするそぶりを見せた。


体をカタカタと震わせながら口をちょっとだけ開いて声を発していたので、何とか生きているのがわかった。


「生きているのね?」


とりあえずは良かった。


どうやら威光でガードをしていたようなので、致命傷も避けられたみたいだ。


この事実を知ると安心して全身の力が抜けた。


しかし相当のダメージを受けていたようで何かこっちに伝えようとする素振りは見せたけれど、全く動こうとしない。


「無理しないで。無理したら本当に死んじゃうかもしれないから!」


しかしこうやって叫んだにもかかわらず、ミッションは無理やり起き上がろうとした。


どうやら子供の頃のミッションと違って大人になったミッションはちょっとだけタフになっていたようで、体をカタカタと震わせながら無理やり上半身を起こして、持っているピアスピアで攻撃を仕掛けた。



「インタレス!!モーションスタディ!!」



そう言ってミッションはインタレスから何か巨大なはてなマークを飛ばして、それをジェスにぶつけた。


「貴様、私にピアスピアを使うなどということが許されると思っているのか?」


そうするとジェスはブチギレて、そこに座っていたミッションの方に近づいていき、今度こそ息の根を止めてやるぞと鼻息を荒くして近づいていくのだった。


「逃げてミッション!!」


「大丈夫だよお姉ちゃん!心配しないでも大丈夫だからね!」


体は大人なのだけど、喋り方とか精神性はやはり子供のままで、何か複雑な気持ちになった。


自分自身を強いと思っているのかもしれないだけど、やはりそれでも心配だ。


頭と心が子供のままなら何かジェスに心理面で下回り、攻撃をされて大変なことになるのじゃないか?という予感がしたからだ。



「やっぱり良くないよミッション!」



「大丈夫だよお姉ちゃん。そこで見ていて!」



するとジェスが「何をした?」と呟いた。


そしてミッションが口を開いた。


しかしそれは喜ばしいものではなくて、ただただ絶望感が広がるだけのものだった。


「ど、どれだけジェスは威光を持っているんだよ...」



その声は震えていた。


ただただ震えていて、こっちにも恐怖が伝わってくる勢いだった。


「無理しないでミッション!!」


「でも、お姉ちゃん...!!」



正直言ってミッションにはもう立ち向かってほしくなかった。


一人で戦おうとしていること自体も心配だし、あとは何よりもしミッションがここで怪我をして飛べなくなったら、羽根を楽園の光で回復してもらえないからだ。


それは長い目で見た時に絶対に良くないことだろう。


だからここは一人で戦おうとして欲しくなかったのだけど、ミッションは聞く耳を持たなかった。


「成長した僕がどこまでやれるか試してみたいんだ!」


好奇心満々なのは大人になっても変わらないようだ。


そしてミッションはうかの制止を振り切って、捨て身の攻撃をしようとしたのだった。


「うわああああああああああああ!!」


「ミッション!!」


「無駄だ。なぜそんなこともわからないのだ?」


そうするとジェスは手に持っていた十字架型の銃弾に、自分の莫大な威光を注ぎ始めた。


「何あれ?まさかピアスピアにしているって言うの?」


「ピアスピアにしているもなにも、これはもともと私のピアスピアだ」


ピカァァァァァァ!!!!



「クロスター!!」


十字架型の銃弾が巨大化してジェスよりもはるかに大きいものになった。


それは握っているというよりも背負っていると言った方が正しいだろうか?


そうすると、なんとミッションはジェスのことを攻撃しようとしていたにも関わらず、少しずつクロスターの方に近づいて行って、とうとうクロスターにくっついた。


そうすると十字架にかけられて、ジェスはその場で十字架を地面に突き刺した。


「やめろ!!何をする気だ!!」


そうやってミッションは叫んでいたのだけど、


この異様な雰囲気に恐れをなして、謎の行動をし始めた。



ガサゴソ.......



「お姉ちゃん受け取って!!」


ビュンッッッ!!



そう言って何かをこっちに投げてきて、それを受け止めたのだけど、何を受け止めたのかということよりも、これからミッションが何をされるのかということに意識が向いていた。


そしてジェスは叫んだ。


「汝、 隣人を殺めよ!!」


そうやってジェスが叫ぶと、どこからともなく無数の槍が襲いかかってきて、ミッションに突き刺さった。


グサグサグサグサグサッッッッ!!!!!


「ギャーッッッッ!!」


「やめなさいよ、ジェス!!」



ミッションからさっき手渡されたのはミッションの羽根だった。


こうなることを予感したのか、直前で自分の羽根を手渡してきたのだ。






この作品はプリンセスヒーローものです。




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