これはゴスペルとの鍛錬で、反響していく音を参考にしてできた技だ。
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「蹂躙することになるだろうだと?僕の父上が大事になさっているこの教義学校を蹂躙する?そんなこと許せるはずがない!」
「そうよありえないわよ!何が蹂躙よ!そういう乱暴な言葉遣いを子供たちの前でしないで!」
「...いいだろう。個人的にピースウォーカーのことは嫌いじゃない。だからその意見は素直に受け取っておく。ただし貴様たちのことをかくまったことは許さない。立場上許せないのだ。分かってくれ」
「ハイパーマン、こっちを見るんだ」
そう言ってルルはピアスピアを取り出した。
「行くぞ、ハイパーマン!」
一方その頃、ハイパーマンが引き連れて一緒にやってきた他の天志達が教義学校の生徒たちに向かって「今すぐに避難をするんだ。ここは戦いになる」と警告をしていた。
「全てあいつのせいだ!あいつが我々救世軍OLIVの寛容さと好意を無下にして、恩を仇で返したからだ!ゴスペル様を殺し卑怯にもこの教義学校を隠れ蓑にしようとしている!」
「だから、うかは無理やり連れてこられただけって!何回言ったらわかるのよ、あんたたちは!それにゴスペルの件もあれはわざとじゃなくて、事故みたいなものなのよ!」
「事故みたいなもの?言い訳をするんじゃない!エンゼリア!」
下っ端たちがそういう風に叫ぶと、奴らが手に持っていたトランペット型のピアスピアが音を鳴らし始めた。
「ピース・エンゼリア!!」
そうするとそのトランペットの口から光が放出されて、うかに向かってきた。
ドゥルルルルルルルルルルッッッ!!!!
キャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
「危ない!!」
僕ちゃんが間一髪かわしてくれたので当たらずに済んだけれど、あの攻撃は見たことがある。
というか見たことがあるどころか、使える。
「あれは...」
「うーかーの言いたいことは分かるぜ。全てのピアスピアはエンゼリアが土台になっているんだぜ」
「どういうこと?」
「うーかーの威光は比較的ピュアってことだな」
「相変わらず説明不足だけれど、今は詳しく聞いている場合ではないのでスルーしておいた」
「お姉ちゃんに何するんだよ!」
子供達が怒りを込めて叫んだ。
そして勇気を振り絞って天志に抗議したのだけど、その中にあのミッションもいて好奇心旺盛なミッションは抗議しつつもピアスピアを使った戦闘に目をキラキラさせていた。
「危ないからあっちに行った方がいいよ、みんな!」
「大丈夫だよ!あっちに行っちゃえ!」
そう言って地面に落ちていた琥珀のような美しい石を投げつけたのだった。
バキッ!!
「いてッ!!今、何やった?まさかこの救世軍OLIVに石を投げつけたのか?救世執行妨害だ!」
「救世執行妨害!」
「救世執行妨害?何よそれ!何を叫んでいるの、あんたたち?」
内心ではかなり焦っていた。
この騒ぎ方は嫌な予感しかしない。
「ただいまよりお前たちに救世執行妨害による粛清を行う。お前たちは粛清対象だ!」
「こんな子供たちに対して攻撃するつもりなの?あなたたち何考えているのよ?何が救世軍よ!もうこうなったらこいつらを倒すしかないわね!」
「お姉ちゃんにできるの?天志はいっぱいいるよ!」
「大丈夫よ。私、鍛錬したから!ゴスペルっていう天志と!行くわよ、僕ちゃん!!」
「ゴスペルとの鍛錬で身につけたあれをやるのか?」
「そういうこと!ハルモニア!クリアハーモニー!!!!」
ドゥルルルルルルルルルッッッ!!!!!
ピカァァァァァァァァァァァァ!!!
「ギャーッッッ!!!」
ハルモニアから強烈な威光が拡散されていく。
「この広範囲攻撃は強烈だぜ!」
そうだ。
これはゴスペルとの鍛錬で、反響していく音を参考にしてできた技だ。
これを見る度にうかはきっとゴスペルのことを思い出すんだろうな。
一気に天志を蹴散らしたのだけど、奴らが消え去っていく時に少しだけ罪悪感で胸がチクッとした。
嫌な奴らだけれど、でもあいつらが地球上の終焉の惡魔を倒してくれたのも事実だ。
しかしこんな気持ちとは裏腹に、教義学校の子供たちは大喜びした。
「すごいすごい!!お姉ちゃんすごい!!」
「もう1回今の見せてよ!!」
「また機会があったらね。それよりもここから離れなさいって言ったじゃない!危ないわよ」
「大丈夫だよ!!僕たちにはお姉ちゃんがいるもん!!そうだよね、みんな!!」
「ミッション、そういう問題じゃないんだけどな」
「お前たち!!ピースウォーカー、今のはお前がやったのか?」
ハイパーマンが声をかける。
「そうよ。ピースウォーカーを舐めるんじゃないわよ!」
「それなら一旦退却した方がよさそうだな。私自身はまだまだやれるが、長期戦になれば不利になるかもしれない。ここは一旦引くとしよう」
そう言ってハイパーマンは素直に引いていったのだった。
「引いて行ったな」
「そうだね、僕ちゃん」
「おーい!!大丈夫、ルル?」
「大丈夫だ、ピースウォーカー」
「引いて行ったわね」
「そうだな。僕たちもここから離れよう。離れた方がいいかもしれない」
「分かった、あなたがそう言うんだったらそうしましょう。みんなお別れよ!短い間だったけど遊んでくれてありがとうね!」
「お姉ちゃん、もう行っちゃうの?」
「そうよ、ここにいたら危ないからみんなのためにここから離れるのよ」
「そんなことしなくてもいいよ!!またあの力でやっつけちゃえばいいじゃん!!」
「また会いましょう。また缶蹴りしましょうね」
そう言って名残惜しかったけれど、すぐさまそこから離れることにしたのだった。
援軍がやってきたら被害が広がるかもしれないからだ。
「お姉ちゃん、絶対また来てね!」
最後の最後までみんな手を振ってくれて可愛らしい子たちだった。
「行く当てはあるの、ルル?」
「そうだな。移動しながら考えようじゃないか」
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