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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第95話 大きな弟

今日は本編も長いんですけど後書きも長いです。それでは楽しんで来てください!

「つ、疲れた……」


あれから風呂入ったりとか母さんがリンゴ剥いてくれて食べる時とかずっっっっとユウくっついてきてたんだよな……母さんと父さんのツッコミがなかっただけマシだが。


「おつかれ涼。ユウずっとくっついてたもんね。私には来なかったけど。」


「そりゃすずにくっついたりしたら本気で俺が殴……じゃなくて普段から距離感が近いとはいえ異性であるすずに自分からくっつくのは……って感じで気を使ってたんじゃないか?」


「今ちょっと物騒な言葉が聞こえた気がするんだけど……?」


「ははは、気のせいじゃないか?」


「うーん……そんなことないと思うんだけど。それにしてもなんか……ユウ小さい子供みたいだよね。さっき言った時ユウ拗ねてたけど。」


「そうだな。なんか大きい弟ができた気分だ。」


「……どっちかと言うと育児をしてる感じな気がするけど。」


「まぁ、確かにそうかもな。今寝てるけどこれ俺の膝から下ろしたらすぐ起きそうだし。」


俺に抱きついて寝てるせいで身動き出来ないし前見えにくいんだよな……ユウの方が皮肉にも身長高いせいで。


「……1回試してみる?」


「……そうしたいところなんだがユウの手見てくれ。」


「手?あっ……しっかり涼の服掴んでるね。」


俺の正面から隣に移ってユウの手をつんつんする。


「ん〜……」


くすぐったそうに唸って反射……?なのかすずのつんつんしてた指を掴む。


「……!ユウはお兄ちゃんじゃなくて赤ちゃんだった……?」


と言い、いつの間に取りだしたのかスマホで写真を撮る。


「その写真後で由衣に送るのか?」


「ううん、後でユウに消されそうだからグループLINEに送る。私達5人の。」


……ご愁傷さま、ユウ。もし翔斗がすずの送った写真見てる時に怜斗もいたら……考えるだけでも恐ろしい。由衣なんか可愛いもの好きだから次学校で会った時「私も生で見たかった〜!」って言ってきそうだ。


「そういえばそれで思い出したけどユウがスマホ持ってるとは思わなかったな。いやまぁ時々人のフリして過ごしてたみたいだからおかしな話ではないんだが。」


「でもユウのスマホ絶対改造してるよね。術をかけてるか自分で手作業で改造したのかは分かんないけど。」


あ〜……なんか電波通ってないところでも使えるとか言ってたな。充電の必要も無いって言ってたし。


「……まぁあまり詳しく話を聞くとややこしくなりそうで誰も聞かなかったけどな。」


「まぁ聞いても教えてくれなさそうだけどね。でもこう見るとやっぱり凄い幼く見えるなぁ……」


「体は幼くないから風呂の時大変だったけどな。今まで1人で入るには広すぎないかと思ってたけど今日に限っては風呂大きめでよかった。」


「もう思い出すだけで疲れるって顔してるもんね……あれ、もしかして涼の好きな人ってユウだったり?」


「それは無い。あ〜でもユウがこれだから俺が誰かと付き合った時とか甘える相手居なくなりそうだな。由衣やすずは異性って言うのであまり行かないだろうし翔斗はそもそも甘えれるほど心開いてないだろうしな。」


「まぁ確かにそうだねユウって変に気を使いすぎるところあるし。」


「あぁ、それもあるから俺は暫く告白とかするつもりないぞ。今でも十分幸せだし。」


この場にすずが居るからな。あれ、そういえば好きな人が泊まりに来てるってことだよな……わぁ……いや今更か。


「そうなんだ……そろそろユウ起こす?このままじゃ涼寝れないし。もう10時だしね。」


「まだ10時だしこのままでいいんじゃないか?」


「……もう10時だしね?」


謎の圧がきてる……そういえばすずちょいちょいユウの顔みてるよな。何かしたそうな顔して。うーん……子供っぽいユウにしたいこと……あ、もしかして頬をムニムニしたいのか?


「あぁ……うん、そうだな。すずが起こすか?」


「うん!」


食い気味にすずはそういいユウの頬をムニムニし始める。


「……やっぱりそれがしたかったのか。」


「あ、バレてた……?いや、普段のユウも頼んだらやらせてくれそうだけどやっぱりこの状態のユウにしたいなって……なんかムニムニしてそうだし、普段より。」


「確かに……俺もしよう。」


すずと2人でユウの頬をムニムニして癒されているとユウガ目を覚ます。


「ん〜……りょー君にすず君……?」


まだ寝ぼけているのか……?俺の名前呼ぶ時涼じゃなくて伸ばし棒付いてたな。やっぱり小さい子供だな。


「おはよ、ユウ。と言ってもまだ夜だけどね。」


「んぅ……ムニムニするのひゃめて2人ひょも……」


眉をひそめてユウはそう言う。

多分子供扱いされてるみたいで嫌なんだろうな……実際ユウの行動は子供どころか赤ちゃんレベルだったが。


「悪い。なんか可愛くてつい……少し寝て落ち着いたか?」


「うん。ついでに呪いも解けたんじゃないかな。」


「え?あ、ホントだな。寝てる間に解いてたのか?」


「いや、涼君に呪くか迷ってることを言って数分後ぐらいに解き始めたよ。と言っても治癒の能力を使うだけなんだけどね。能力を使ってから少し時間がかかったけれど。ただ呪いっていう分、普段より多く妖力使うからいつの間にか寝てたみたいだ。」


「……というのを言い訳に泣き疲れて寝たことを誤魔化してるのか。」


「…………」


明らかムスッとしたな。実際に妖力を使って疲れたのもあるんだろうが8割ぐらい泣き疲れたのが原因だよな。


「あはは……相変わらず小さい子供みたいな反応してるね、ユウ。そうそう!ユウの寝顔、写真撮ってグループLINE送ったから。」


「……え?ちょっとすず君何してるんだい!?消して!早く!」


「残念、今見たらほら。もう由衣も翔斗ももう既読ついてる。翔斗は『は?クソかわ……あ、怜斗も可愛いってさ!』ってきてて由衣は『ありがとう、おかげで風邪治りそう!可愛い!!!』だって。怜斗も見てたみたいだね。手遅れだよ。」


凄い、普段翔斗からは滅多に出ないであろうクソかわという言葉が出てきたぞ。破壊力凄いなユウの寝顔。というかすずはいつの間に画像送ってたんだ?行動が速い……


「涼君……すず君が勝手に僕の写真撮ってグループLINEに送ったんだ……酷いと思わないかい?」


「あ、ちなみに俺も撮ったぞ。」


「酷いよ2人とも……」


「うーん、ユウが可愛いのが悪いんじゃない?」


「そうだな。せっかくだし今日のユウの行動全部あげるか?特に可愛かったところ。」


「……フフ?」


そう言いユウは俺に抱きつく力を強める。よく見るとユウの色白の肌が赤くなっている。


「痛い痛い痛い。やめろ抱きしめる力強めるな。そして何気に顔を隠すな。顔赤いのバレバレだぞ。」


「辞めて……これ以上僕の黒歴史を掘り返さないで……」


ユウは顔を赤くして小さい声でそう言った。そんなユウを見ていたすずはユウの可愛い行動の話を聞けないことに残念そうに


「え〜……可愛かったからもっと色々聞きたかったのに……あ、多分明日涼のお母さんには絶対になにか言われるよ。良かったね。事情説明頑張れ。」


と不満を言ったついでにユウにとって1番考えたくないであろう俺の親の話をする。


「……その時は涼君が僕とすず君の手の甲にキスした事言って誤魔化そうかな。」


「やめろ。そもそも泣き始めたのはお前だろ。」


「僕が我慢してたのに涼君がかっこいいこと言うからじゃないか!だから涼君のせいだよ!」


「そうか、ならまた泣かないように1人で寝たほうが良さそうだな。」


「ヴッ……それは……」


「なんだ?黒歴史を作りたくないのなら一緒に寝ない方がいいだろ?今日はちゃんとお前が使える部屋もあるし。」


「〜〜ッ!すず君っ!涼君が意地悪してくるよ……何とかしておくれ……?」


「はぁ……ユウ、一緒に寝たいなら素直にそう言えばいいんじゃない?あと涼、可愛くて意地悪したくなる気持ちは死ぬほどわかるけどやりすぎちゃダメだよ。気持ちはわかるけど!」


「……すず君、一言多いかな。」


あ、すずも分かってくれてるな。誰かの反応を見て楽しむタイプじゃないはずなんだがユウは普段大人の余裕……?がある分こういう時は弄りたくなるんだよな。


「結局ユウは俺と寝るのか?1人で寝るのか?どっちなんだ?」


「〜〜〜っ!一緒に寝る!これでいいんだろう?普段は気を使ってそっちから誘ってくる癖に……こういう時だけ……」


その様子を見ていたすずは呆れたように


「アハハ、涼いつか男女両方に告白されてそー。」


と言う。


「え?なんでだ?」


「「そういう所!」」


声を揃えて2人はそう言った。

俺は素直に疑問を感じただけなんだが……2人声を揃えて言われるほどなのか?俺何かしたか……?


「あ〜涼絶対分かってない顔してる……無自覚とか一番タチ悪いよ……」


「いつか涼君、無自覚に誰かを誑かしてそうで怖いねぇ……」


「なんでそうなるんだ……ほら、早く寝__」


「る前に俺とちょっと話そっか涼!ねぇねぇ、親友を差し置いてユウとイチャイチャ楽しかったぁ?ねぇ?俺涼の親友なのにそんなのしてもらったことないんだけどぉ?確かにパッと見た時は可愛いって言っちゃったけどよくよく考えたら付き合いの浅いユウの方が親密っておかしくなぁい?」


後ろから聞き覚えしかない声が聞こえてくる。

げっ……また面倒なことになりそうだな……声の主は絶対に__

ふーん……普段私に説教ばかりするユウが涼に泣きついて挙句の果てにその事思い出して顔赤くなってるぅ〜!

「…………」

ねぇ、やめて?無言で飛びつこうとするのやめて?一応こっちじゃ私も学生の女子って設定だからね?

「うーん、もう1つの小説では男設定だしセーフじゃないかい?」

叩き回すよ?それかセクハラで訴えてやろうか?あ?

「そんなこと言われてもねぇ……そっちこそ壁ドンしてきたりと散々じゃないか。」

……作者はいいのです!てかそのままくっついてんじゃねえよ涼にくっつけ。馬鹿。

「涼君は今すず君と話してるから……というかなんで今日に限ってあんなに長いんだい?テスト前のくせに。」

あ〜聞こえない聞こえない!都合の悪いこと聞こえなーい!

「聞こえてるじゃないか……はぁ……思い出すだけで死にたくなる……」

え〜可愛かったよ?

「僕はどちらかと言うとかっこいいの方が嬉しいかな……」

わ、顔赤い奴に言われても説得力皆無……!!!

「……そんなに余裕そうということはちゃんとテスト勉強して2時までに寝てるんだろうね。」

……ウンソダヨー。

「木曜寝た時刻は?」

えーっと聞いて驚け、日をまたいで2時越えだぜ!

「昨日寝た時刻は?」

……日をまたいで2時越えだぜ!

「テスト勉強は?」

今日1個もやってない!!!!

「よし、少し僕と話そうか。それではまた次回にね。」

目が怖いよユウ……!そ、それではまた次回に〜……!

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