第84話 やり過ぎた冗談
涼を外に連れ出して湯たんぽにしたい、そう思いながら最近1日を過ごす作者です。翔斗は体温低い上に寒さに強いせいで軽く凍えるレベルの冷たさなので湯たんぽにはしたくないですね。ティールは間違えて踏みそうです!それでは楽しんで来てください!
「ユウ!遅かったね。」
僕が席につくとすず君が声を掛けてくる。
「窓辺にいた鳥君と話してたらいつの間にか時間が過ぎていてねぇ……」
すず君がクスリと笑って
「ユウらしいね。ユウって動物が好きだよね、なにか理由があるの?」
と聞いてきた。
理由か……特にないけど……
「うーん、強いて言うならずっと話し相手になってもらっていたからじゃないかな?少なくとも山に居るようになってからはずっと一緒に暮らしてきてた訳だしね。」
「えー……じゃあ何気に見ることが少ないユウのふにゃっとした笑顔をいっぱい見てるのかぁ……羨ましい。」
……?僕は基本笑っていると思うんだけれど。何か差があるのかな?
「ふにゃっとした笑顔ってどんな顔なんだろうねぇ、気になるよ。僕はどんな時にその笑い方をしているんだい?」
「ん〜、私や涼が甘えにいった時とかよくその顔してる気がする。逆にユウから甘えてきた時もね!あ、前に近所に住んでる犬を見た時もしてた!」
「へぇー?イマイチ自分じゃあ差が分からないね。」
「そりゃ普段からユウ笑ってるもん。そりゃ中々自分じゃ気づけないよ。そういえばユウがずっと笑っているのにも意味があったりするの?」
うーん……正しい記憶なのかは分からないけれど……
「昔、生きていた時に誰かに笑っている顔が好きだって言われた覚えがあるんだ。それが正しい記憶なのかは分からないけどね。だから笑うようにしているよ、その方が気分も上がりそうだし。」
「ふーん……?でもおかげで真顔のユウ、というか真剣な顔をしてるところってあまり見た事ないんだよね。ユウが何かに集中してる時ってだいたい私も集中してるかユウが先に気づいて笑顔になるかだし。」
ん〜確かに言われてみればそうだねぇ……というかすず君遠回しに真剣な顔になれって言ってないかいこれ?
「つまりすず君は僕に真剣な顔……になって欲しいのかな?」
そう聞くとすず君は首を大きく縦に振る。
「うん、見たい。」
うーん……普通にやるのじゃ味気ないし、涼君への煽りも込めて__
「へぇ〜……?ならそのご褒美としてすず君のファーストキスでも貰おうかな?」
僕はすず君の言う真剣な顔……かは分からないけれど笑顔を作らないようにしてそう言い顔を近づけ手で顔に触れる。それを見ていた周りがザワつく。すず君も何故か固まっている。そのまますず君にキスを……なんてする訳もなく僕はすず君のおでこにデコピンをして
「フフフ、本当にすると思ったかい?面白い反応を見れて良かったよ、すず君のでは無いけどね。」
後ろの方で涼君が驚いたような顔でまだ固まっている。まあ僕がこんなことを言うとは思っていなかったんだろうねぇ?
そう考えているとすず君がぽつりと
「……右腕のそれなに?」
と聞いてくる。
……おっとしまった。癖で利き手の右で顔触れちゃってたみたいだね。一瞬見えてしまったのかな?だからすず君が柄にもなく固まってたのか。
「……まぁ細かいことはいいじゃないか!」
「細かくないと思うけど……また今度問い詰めるからね。」
「先が怖いねぇ?ところでちゃんと真剣な顔は出来ていたかい?」
「うん、新鮮だった。でもユウがあんなセリフ言うとは思ってなかったな……冗談なんだろうなとは思っていたけど。」
「まぁすず君ならそう考えるだろうなとは思っていたけれど……」
ほんの一瞬悪戯心で本当にしてしまおうかと考えはしたんだけどね。流石にしたら涼君に殺しにかかられると思ったから辞めたけれど。
「……だとしてもいちおう僕も男だからあまり無防備なのはどうかと思うよすず君?」
「そこは信頼してるから。あとユウ、次の休み時間頑張ってね?」
「頑張る?頑張るって一体……」
そう思い僕はすず君の視線を辿る。そこにはじーっとこちらを見つめてくる涼君と由衣君が。
「……なるほど、今日は早退しようかな?」
「ホントに頑張ってね。」
フォローぐらいしてくれても、と言いたいところだけどまぁ由衣君はともかく涼君に刺激を与えられたのはいい傾向かな?今のところ涼君何も行動を起こしてないからねぇ……?これぐらいしないと本気で動き出さないだろうし。
「ユウの奴ヤベーな。あれやられたらほぼ全員惚れるだろ。」
「それで何も反応しないすずも凄いけどね。」
「顔も良くて声も良くて笑顔と真剣な顔とのギャップとか最高すぎ。国宝レベルじゃない?」
「……なんか涼の顔怖いんだけど?」
「由衣ちゃんも……すっごい顔してる。由衣ちゃんに関しては般若のお面取り出しそうな勢い!」
「……ユウ大変そうだな、いやすずか?」
ヒソヒソと色々な所で話している。
「ちょっとやり過ぎたな……」
ちょっとやり過ぎた事を後悔しつつチャイムがなったと同時に僕はきちんと姿勢を正して先生(と言っても本来僕の方が年上なんだけどね。)が来るのを大人しく待つことにするのだった。
どういう状況?
「うーん、悪戯心が燻られてすず君にした事を作者に試しているところ……かな?」
なるほど、Fuck you!
「英語苦手な癖にそこは無駄に発音がいいんだねぇ?」
ねーうん、離れろよ。壁ドンに加えて顎クイは引くわー……しかも作者相手に、引くわー。
「えぇ……でも作者も僕に同じ事……」
聞こえない聞こえない。てかふと気づいたんだけどなんで作者って呼ばれてんの?いちおう雪って名前あるんだけど?
「それは作者が初め書く時に自分のペンネーム忘れてたからじゃないかい?」
うっわメッタ……まぁこの期にこれから皆に雪って呼んでもらうかぁ。君とかちゃんをつけるユウと由衣がちょっと違和感あるし?
「うーんなら雪君と呼ぶことになるのかな?今更感あるけどね。」
まぁこれからはそのスタイルで……てかはよ退け。
「おっと忘れていたよ。あ、変わりに次僕が来る時までには社会と国語終わらせて数学英語共に10ページずつ進めておくこと。あと理科は5ページ以上だよ。終わっていなかったらもちろん罰ゲームがあるからね。」
うん分かっt……え?ちょまっt
「それではまた次回にお会いしようね。ほら雪君も挨拶。」
え、うーんそれでは第85話で!またねーヾ(*´∀`*)ノ(絶対終わらないなこれ……)




