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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第473話 急な呼び出し

後書き今回も省略です。見ていってください。

「……〜〜〜ッ!!!」


俺は唐突に走った首元の痛みに一瞬頭がクラりとする。

……なんで首痛くなった?……まさか…………


「……颯太さぁん?どうかしましたかぁ?」


ついさっき来たクミさんに声をかけられたものの俺はお構い無しに首にかけているネックレスを取る。

…………赤い?……血の色……紫のはずなのに……


「……ッユウ!!!」


俺はネックレスの異変に気づくや否や慌ててユウの部屋に入る。すると部屋はもぬけの殻で少し前に居なくなったのか布団も冷たい。

……だめ。やばい。頭まっしろなる。耐えろ。


「……さくら……」


俺が名前を呼ぶと桜はひょこっと顔だけを出して


「……どうしたの?あれ?ユウは?トイレ?……いない……」


とユウが居ないことに気づくと探し始める。


「……多分……誰からも連絡来てないから小屋……か、全然違うとこ……どうしよ……めちゃくちゃネックレス痛い……怜斗……」


「颯太さんどうしまし……あの人はまた……どこほっつき歩いてるんですかぁ……???」


「……ちがう。多分とんでもないケガしてる。今まで無かった、こんな長いことネックレスから痛いのくるの。俺だったら意識あれば外すもん。なぁ、琴葉さん。どうすればいい?俺……なにすれば……」


何とかして働きにくい口を動かし琴葉さんに助言を求めるとしばらく黙り込んだ後に琴葉さんは寂しそうに微笑む。


「…………そうねぇ、私達にはないんじゃないかしら。あの子にとってどれだけ好きなものでも信頼度が違うもの。仕方ないわ、怜斗君にすずちゃんと涼君を無理やり連れてきてもらいましょうか。」


……そう、なるよな……俺じゃやっぱりユウは救えないのかぁ……


「……うん。」


〜数分後〜


「……私になにか用?私ティールのチョコ買いに行ってたんだけど……」


私は買い出し中に無理やり連れてこられほんの少しイライラしながらどこか険しい顔をする桜達に話しかける。涼も理由は知らないようで戸惑うように


「俺は空いてたからいいが……」


とだけつぶやく。怜斗だけはどこか察したような顔で颯太を撫でながら


「俺も理由は知らないよぉ?……颯太?どうかしたのぉ?」


と優しく話しかける。

……ティールに絶対文句言われるな。直ぐに戻るって言われたのに。これで颯太とユウが付き合いましたとかだったら本当に殴りかかるかも……当の本人のユウが見当たらないのが心当たりだけど。外食って聞いてたけど辞めたんだ……すごいお肉の匂いする。

本来ならいないであろう人達に呼ばれた私はようやく少し怒りが収まり始めて今度は不思議に思っていると颯太はポロポロと涙をこぼして


「……ユウいない……玄関出る音しなかったから小屋か違うとこ行った……」


と呟く。

……倒れたんだなこれ。しかも涼は知ってたっぽいし……だから翔斗に手加減してやれって連絡来たんだ。

ずっとLINEの意味が分からなかったもののようやく分かった私はスッキリとした気分で


「……まぁ……やりそうだね。動物と戯れてくれてたらいいんだけど。」


と軽く受け答えをする。

……多分ユウの事だから怒られたくなかったんだろうな。クミさんいるしその時に逃げたのかも。

そんな予想をしていると颯太は私と涼に弱々しく掴みかかってきて


「違う……ネックレスずっと痛い……今まで無かったのに。絶対あいつならバレないようにって外すのに。意識なくしてたらどうしよう?どこかで……どこかで消えてたら……」


といまいち分かりにくい話を必死に伝えようとしてくる。

……訂正、多分これ逃げたレベルじゃないかも。

私は嫌の予感がし始めは顔を顰めていると涼もぐしゃっと髪をかきあげ


「…………最悪のパターンだな。怜斗、ユウのとこ飛ばせるか?」


と同じような想像をしたのか怜斗を急かすように見る。でも怜斗はどこか気が進まないようでえ〜……と声を漏らす。


「うーん……多分……?今までこっちの世界から小屋に居る誰かのとこ飛んだことないから場所によっては結構危ないかも……そもそもすずもだけど涼見て大丈夫ぅ?結構場合によっては酷い光景だと思うよぉ?」


怜斗の言い分に涼はイライラし始めたのか


「知るかそんなの。わざわざ颯太達が俺達を呼んだのなら3人で行くしかない。」


といつもより乱暴気味に返す。

……まぁ、体調不良でのそれなら本当に想像通りなんだろうな。


「……そうだね。確かに想定内のことになっているなら颯太じゃ説得できないと思う。」


私も怜斗を急かすように見つめると怜斗は仕方ないなぁと呟きクミさんの方を見る。


「……できるだけ俺も頑張るけどさ、一応色んな手配できるようにしといてぇ?……最悪ギリギリどころかちょいアウトかもだから。」


「……仕方ないですねぇ?ほんっとうに……あの人はどれだけ心配かけさせるつもりなんでしょうか……」


そんなクミの言葉を最後に怜斗に手を握られた私は景色が歪んでいくのだった。

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