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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第472話 大嫌い

後書きもクソもないので今回は省きます。たの……見てってください!

「……ん…………」


……なんかいい匂いするなぁ?あー全身痛い……死にたいなぁ……

クラクラとした感覚に襲われながらも僕はとりあえず頭を無理やり起こして周りを見渡す。

……颯太居ない。お昼ご飯作ってたのかな。焼肉の匂いしてるし外食出来なくなった2人に謝罪の意味でもしたのかな。お肉は多分僕らが貰った分だよね?…………はぁ。


「……死にたい…………」


深い理由もなく僕は声に出して本音を漏らす。

……消えたい。なんなんだろうなこれ。あ〜嫌だな死にたい……小屋にでも行こうかな。

誰とも顔を合わせたくなかった僕は極力物音を立てないようにして小屋に行く。


「……サチ…………僕もう疲れたよ……もう……もういいよね……?」


きっと今も近くに居るはずのサチに向かって僕は呟き続ける。


「……疲れたんだ。もう疲れたんだよ……やっぱり友達も……大切な人ももう僕は作れない……作りたくないんだ……」


眠る直前まで泣き続けた分今日はとっくに枯れて泣くことは無いも思っていたはずが僕はまた無駄に涙を流す。

……苦しい……きっと気持ち悪くなったのもこれが原因なんだろうな……おかしいと思ってたよ……いくら酷くても足が使えないと仕事柄、最悪命に関わることだってあるのに……なかなか回復しない……肩を切られた時ですら治らなかった……


「…………何も残ってないじゃないか……」


生きる気力がなくなり始めてたから治らなかったんだ。今までは心のどこかで生きたいと思ってたからほぼ無敵に近しい治癒能力をもてた……増幅できてたんだ……それならもう……死んでいいじゃないか。死ねるんじゃないか。


「…………」


大嫌いだ。人間なんて。本当は誰のことも好きじゃない。嫌いの中から無理やり好きなところを見つけてそこだけを見てただけだ。それなのになんでみんなは僕に情をかける?友達だから?……僕はそう思っていないのに?()()()()()()()()()()?バカバカしい……そもそも村全体から虐められてた僕が心の底から好きになれるわけないじゃないか……あぁ……でも。1番大っ嫌いなのは……


「……僕自身……か。」


あぁバカバカしい。どうして1番嫌いなはずの自分のために生きなきゃいけないんだろう?もういいよね。誰からも返事は来ない……来るはずがない。それならもう……確かこっちに……

僕はフラフラとある場所に向かって歩き出す。

……ごめん、ごめんねみんな。でもやっぱり僕ダメだ。生きていいと思えない……みんなの隣にいちゃダメだと思っちゃうんだ。1度死んだはずの僕が、大好きだと初めて思えた人を守れなかった僕が、大勢死んだ中でなんの影響も受けずなん年も何十年も姿を変えずに生きてる僕が……隣にいていいはずがないよ……


「……あ。」


パッと木々が開けたその場所は唯一動物も妖も近づけない場所で景色のいい崖だ。僕は崖っぷちに立ち目を瞑る。

……あった。ここだ。あーぁ……こんなことなら早く来ればよかった。消えてしまえばよかった。颯太またパニックになるかなぁ?そんなのならずにさっさと吹っ切れて桜君辺りと仲良くしてて欲しいなぁ……


「…………ごめんね、みんな。大好き(大嫌い)だったよ。心の底から。」


僕は目を瞑ったまま足元の感覚が消えるのを感じ微笑を浮かべるのだった。

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