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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第469話 18個のキーホルダー

後書きなしです!楽しんできてください!

「……こんな感じでいい……のかな?」


ようやく全員分作り終えた僕は背伸びをしながらそう呟く。

18人分は流石に多いな……リアン君の分がないのが心残りだけれど……あぁいうのは貰い物禁止されているから仕方ないね。住んでる場所によっては劣化が酷いだろうし。だとしても疲れたよ……幽霊の子達は術をかけて持てるようにしてあげないとなぁ……

流石に細かい作業続きで疲れてしまった僕がぐったりしていると颯太も目を擦り疲れたような顔で


「……人数多いから思ってたより組み合わせ考えるの大変だった……マジで終わってよかった……」


と呟く。そんな僕らを見かけたのか離れた場所で作業をしていた店員さんが近づいてきて


「それでは仕上げしてきますので暫くお待ちくださいねー。」


と僕らが組み合わせたものを持ちにくそうにしながら去っていく。


「はい、ありがとうございます。」


「ありがとーございます……頭使ったから腹減った……」


僕と同じく声を張り気味にお礼を伝えた颯太はお腹をさすりながら口をもごもごさせる。

食欲旺盛だなぁ……僕はしばらく食べたくないレベルなんだけれど……

自分の体調がいまいち優れないのもあって僕は颯太の食べっぷりに感心してしまう。


「流石中学生だねぇ………」


「一応お前も中学生判定だけどな……?」


訝しげに僕を見てくる颯太にどこか探られてるような気がした僕は


「一応ね?まぁ、細かいことは気にせずにゆっくり待っていようか。」


とはぐらかすようにして話を逸らそうとする。颯太はじとっとした目で僕を見つめてきた後唐突に僕を壁ドンするような形で逃げ道を無くす。


「うん。な〜ユウ俺の事大事?」


どこか暗い目でそう聞かれた僕は首を傾げながらも


「……???うん、大事だよ。」


と返事をする。


「……信頼してる?」


「してるよ?」


……怒ってる?もしかしてさっき吐いてたのがバレたのかな……それとも涼君と電話をしたことに嫉妬してる……?うーん、だからといってこんなに怒らない気がするんだけれど……

全く心当たりがなかった僕は困惑していると颯太はガシッと僕の腕をつかみ服をまくると微笑をうかべる。


「……じゃあ、これなに?」


「…………え?」


そこには覚えのないおびただしい量の切り傷がついていて僕は自分の事ながら目を丸くする。

……おかしいな。特に切った覚えは無いんだけれど……というか颯太よく気づいたなぁ……服で隠れてたのに……って血が滲んでたのかぁ……

ぼんやりと呑気に僕が考え込んでいると颯太は怒ったように顔を近づけてきて


「……なんで切った?」


と聞いてくる。

なんで……かぁ。答えようがないんだけどなぁ……


「……僕知らないよ?本当に。いつの間にこんな傷……いたっ……!」


事実を伝えようとしたものの颯太は嘘をついていると思いこんでいるようでグリグリと僕の反応を探るように傷口部分を押してくる。


「……痛いっつってんじゃん。それで気づかないとかあんの?なぁ、本当のこと言えよ。」


「……っ颯太……痛い……!傷押さないでね……?」


何とか僕は出てきそうになる涙を堪えながら颯太に頼み込むとパッと離されて睨みに近しい視線を向けられる。


「…………離した。言え。」


心当たり……本当にないんだけれど……

中々信じてくれない颯太に僕は困り果てながらも


「……本当に知らない……よ……?」


と返事をしようとしたところふと昨日の肩のことを思い出す。

……結局肩の方はいつの間にか消えていたから昨日のお風呂の時に怒られることは無かったんだけれど……もしかするとこれ昔に切った分なんじゃ……?

僕が考え込んでいると颯太は僕の顎をつかみ


「……心当たりあるんじゃん。」


と静かではあるものの怒りの籠った声で言われてしまう。

……これ、は……昨日のことを一から話した方が説教短くなるかな……?


「……言っても怒らないかい?」


「……別の日に言われるよりかは怒らない。」


「うぅ……ま、まぁ他の日にもっと怒られるよりかはいい、のかな?うーん……でもなぁ……」


それでもまだ僕が迷っていると颯太は痺れを切らしたのか僕の頬をむにむにしてくる。


「細かいことはいーからはよ言え!」


……どうしようかなぁ?まぁでもキーホルダーが出来上がるのはもう少し後になるだろうし……うーん……


「……わかったよ。本当に怒らないでね……?絶対だよ……?そ、その……昨日なんだけど……」


「……昨日?俺が寝た後とか?」


「ううん、涼君の家にいた時だよ。実はあの時桜君を庇った時にできた傷が開いてた上に酷くなってて……」


僕がそこまで言ったところで颯太はジトっとした目で


「……でも風呂の時はいつもと変わんなかったじゃん。」


と疑うように言ってくる。

……そりゃあまぁ……疑うよねぇ……?


「うん……僕も呪いかなにかにやられたのかなぁと思ってたんだけれど……その……ッ」


僕が続きを話そうとした次の瞬間とんでもない体の痛みと吐き気が襲ってくる。


「ユウ!?」


「……ッ……う……」


耐えないと……さすがにここで吐く訳には行かないし……

僕はカバンをガサガサと漁って颯太に財布を押し付けスマホを持つと走ってトイレに向かう。心做しか颯太からの焦った声が超えたものの僕にそんなことを聞く余裕なんてなく振り返ることもしない。

……ッ道……あってるかな……痛いな体……僕の体どうなってるんだろう……

明らか昨日から様子のおかしい自分の体に恐怖を覚えながらも僕は個室の鍵を閉めるのだった。

……こういうのに真っ先に巻き込まれるのって大体ユウですよね……ほんとなんか……可哀想な運命です(?)……とりあえず深い理由はありませんが暫くは病み組は呼ばないでおきましょう。それではまた次回に!

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