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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第470話 響く嗚咽

間違いなく後書き出せる雰囲気じゃないのでなしです!楽しんできてください!あと音の表現はありませんが嘔吐のシーンがメインとなっていますので苦手な方はブラウザバックお願いします!

「……っあいつどこ行った……?」


ようやく会計と受け取りが終わった俺は結局戻ってくることのなかったユウを探しに行く。

……口元抑えてたし吐き気?……だとしたら絶対あいつ昼飯の時のトイレ吐きに行ってたろ……

とりあえず近くのトイレに辿り着いた俺は中に入ってみる。すると案の定1番奥の個室だけ鍵が閉まっていて嗚咽音が聞こえてくる。


「……ユウ?いる?」


俺が試しにそう呼びかけてみても返事は無いままで代わりに鼻をすする音が聞こえてくる。

……泣いてんな。ちょこちょこ聞こえてくる嗚咽?呻いてる?声もまんまユウだし……しゃーなしか。


「……奥の個室。いるなら開けろよ。ちゃんとやること終わらせてきたから。」


そう言っても暫くは物音が鳴り響くだけで鍵が開くことはない。それでも俺が辛抱強くドア前で待っているとカチャッと軽い音がなる。

……!!!開いた……!

焦る気持ちを何とか抑えながらも俺は扉を開けると案の定中にはユウがいてずっと吐き続ていたのかユウの顔色は今までにないぐらい酷い。


「……そんな酷いならとりあえず家帰んぞ。琴葉さんに袋とか用意してもらうから、怜斗に頼んで持ってきてもらお?」


「……ッ」


俺の言葉にユウはチラリと視線だけ俺に向けたもののすぐに視線を落とし嗚咽を漏らし続ける。

……これ結構重症だわ。


「……連絡入れられたとかで後から文句言うなよ?」


本格的に泣き出しながら吐き続けるユウの頭を撫でて俺はとりあえず涼に電話をかける。すると思っていたよりも早く出て貰えて向こうが話始める前に話を切り出す。


『怜斗いる?』


『……いるが。やっぱりユウやらかしたんだな。』


涼は深いため息を着きながらも傍に翔斗あたりがいるようで琴葉さんに電話をかけるよう指示を出す。

……流石エスパー野郎。なんで分かったかは別日に問い詰めよ……


『……ゴメンなんだけど琴葉さんに吐く用の袋用意してもらうよう伝えといて。それで怜斗は……』


『俺の部屋に袋ならあるからすぐに行かせられる。おいバカ怜斗。ユウのとこ行ってきてくれ。切るからな。』


俺の言いたいことを理解していたようでこっちから詳しいことを話す前に涼はブツっと電話を切る。

……まじのエスパーだわ。ユウキツそう……なんでこんな悪化するまで平気なフリすんだよ……!!!


「……ユウ、とりあえずお店の人呼んで片付けだけでも…………」


「……ッ!!!や……うぁ……」


ユウは俺の言葉に反論しようとしたものの吐き気に耐えられなかったのかまた下を向いて吐き続ける。

…………しゃーないし、俺がやるか。あー親父が酒飲みでよく吐いてたのが今だけは感謝する。慣れで気持ち悪くもなんねぇし……と言っても軽食の分こいつすぐ吐いてるっぽいから胃液しかでてないっぽいけどな。


「わーったから。無理すんなよ……俺がこっそりやっとくから気にせず吐いとけよな。」


「……っご、め……」


「あーもう、無理に謝んなバカ。別にそういう処理は慣れてるし。お前だってなりたくてなってるけじゃねーじゃん……」


「~~ッ……」


ユウは今も気持ちが悪いはずなのに涙をこらえきれなくなったのか声を押し殺して泣き始める。ちょうどそのタイミングで後ろに気配を感じパッと俺はユウを隠すように振り返る。


「……そんな警戒しなくても俺だから安心してねぇ?うわ〜結構やばそーだねぇ……はい袋。お店の人呼ばないのぉ?」


「嫌がってるし俺がやっとく。だから先こいつ連れて帰っといて。」


怜斗だと分かり安心した俺は怜斗が持ってきてくれた袋をユウに持たせて怜斗に引き渡そうとする。それなのに何故かユウは首を振ってよろよろと立ち上がり袋を持ちながらどこかに歩いていく。

……あいつ何やってんだ……って自分で処理しようとしてる!?


「……っ辞めろってユウ!どう考えてもそんなんしてる暇ないだろ!ばか!あほ!」


「だ……じょぶ……じぶん、で……」


荒い息づかいをしながらもユウはどこか追い詰めた顔をしていて何となく止めては行けない気がしてくる。

……くっそ……こいつの親まじでクソだろ……俺の親より酷いんじゃねーの……?ここまで自分でやろうとするってことは誰かにされるのがトラウマになるぐらいのことあったんだろうな……はぁ。


「……そこまで言うならしてもいいけど俺も手伝うから。というかまずお前は口ゆすいでこいよ。口元結構汚れてるし匂いで余計しんどくなるじゃん。」


俺の正論にユウは進行方向を変えてノロノロと手洗い場へ向かう。

……この辺が人気なくてよかった。おかげであんま人を気にしなくていいし。


「……怜斗、悪いけどもうちょい待ってて。」


「いいよぉ?……俺が色々できるようになっててよかったぁ……」


「それはマジでそう……」


怜斗という存在に俺は心の底から感謝しながら極力ユウの仕事を減らすために水を流して便座周りをトイレットペーパーとなえつけの消毒液で拭いておく。

……律儀にあいつ飛び散らないようにしてたんだなぁ……ちょっと香水の匂いもしてるしもしかしなくとも1回出ようとしたのかも?まぁ、それならこの汚れ具合も納得……

相も変わらず律儀でバカ真面目なユウに呆れているとほんの少し口をゆすいでマシになったのか嗚咽をしなくなったユウが


「やること……ない……」


と弱々しく呟く。

……しまった。癖で全部やっちゃった。


「……っあ〜……じゃ、じゃあさ?香水ふっとけよ。どちらにせよ衛生面的に声はかけとかないとだろうし……な?臭い対策でさ?」


何とかユウのやることを作ろうとした俺はどこか変な仕事を与えてしまったものの深く考えることも出来ないのかユウは香水を取りだし2、3回ふる。


「……おっけ。じゃあ怜斗、先ユウ連れて帰ってて。俺は声だけかけてくるから。」


「うん!出来るだけ早く戻ってくるねぇ!」


怜斗はそう言うとぐったりとしたユウを抱きしめるような形で瞬間移動をする。

……さて、と。俺はやること終わらせますか……

帰るところを見届けた俺はとりあえずトイレを出て近くの店に入るのだった。

もう内容が暗いのでほんとに話すことがねぇ……話すことないときようの挨拶でも考えましょうかね、これを機に。それではまた次回に!

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