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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第466話 今日のコーデ

あとがき無しです!楽しんできてください!

「……この服で行く。」


ほぼ部屋着の状態で外に出ようとする颯太を僕は抱きとめる。僕は颯太を宥めるように頬を撫でて苦笑する。


「ダメだよ。足出てるじゃないか。」


「……ユウだってしようとしたじゃん。」


僕……?あ〜……そういえば水族館行く時にしたような気がするなぁ……?んーでも颯太は父親のことがあるから、ねぇ……?僕とはちょっと訳が違うなぁ?

僕は一瞬焦ったもののすぐに冷静になって


「僕はいいんだよ?でも君は身体を大事にしないとだろう?」


と返す。颯太はぐりぐりと僕に頭を押し付けながら


「……ユウいるじゃん。」


と言い頬を膨らます。

……可愛さで何とかしようとしてるねぇ?これに関しては甘やかせないなぁ……

僕が


「駄目。着替えておいで。」


と返すと颯太はめそっとした顔になって息を荒くし始める。


「……似合ってない?……嫌い?」


……本当に僕のこと大好きなんだな、颯太は。嬉しいけれど……心配だなぁ……

僕は颯太のことをぎゅっと抱きしめ背中をとんとんする。


「もう……そんな訳ないだろう?ほら、外食もあるんだし。冷たいものも食べるかもしれないから。」


「……………手伝って。」


「今日は構ってちゃんだねぇ?」


どう転んでも僕に甘えようとする颯太に僕が苦笑いをするといつの間にか僕らの会話を聞いていたようで桜君が


「ユウ、私も。」


と際どい頼みをしてくる。

……無理すぎるな。無理だ。僕が殺されちゃう……姉さんに怒られる……


「さ、桜君……!?き、君は……ね、姉さんにしてもらう方がいいと思うよ……」


何とか僕は変な言い回しをしないようにしながら返事をするとやっぱり姉さんは待機していたようで


「さーくーらーちゃーんー?」


と桜君の方に手を置く。


「……………」


桜君は無言で固まったかと思えばすごい勢いで立ち上がり外に出ていってしまう。


「ちょっと!待ちなさい桜ちゃん!」


姉さんも桜君の後を追ってバタバタと家を出る。

……元気だなぁ?姉さんと桜君上着着てなかったけれど風邪ひかないかな……?この時期はよく病気が流行る時期だから心配だなぁ……

そんなことを考えながら玄関の方を見ていると颯太は不機嫌そうにして


「……ユウ、まだ?」


と言ってくる。


「……もう。今日だけだよ?……ちゃんとお着替えできるいい子には僕が香水降ってあげようと思ったんだけどなぁ……?」


半分冗談でそう言ってみると颯太はパッと目を輝かせて


「……やっぱり自分で着替える………!」


と立ち上がり自室に戻っていく。


「おやおや……行っておいで?」


……さて、と。たまには僕も雰囲気変えてみようかな。


〜数分後〜


「……颯太、似合うかい?」


ついでに僕も着替え終わり颯太に見せてみると目をぱちくりさせながら


「……涼っぽい……」


と鋭い感想を言ってくれる。


「フフっ……颯太はすごいねぇ?うん。これ涼君が選んでくれたんだ。前仕事で新しい服が必要だったからね。」


「……似合ってる。」


「ありがとう、颯太も似合ってるよ?」


褒めてくれた颯太に僕も褒め返すと颯太は照れてしまったようで目を逸らし


「……ん。ありがと……ユウ、行こ。」


と僕の手を引いて外に出る。

……寒いな。あの2人すぐ帰ってくるといいんだけれど。鍵も持ってないだろうし……話引き伸ばしてちょっとだけ待ってみようかな。

このまま鍵を閉めてでるのは不味いと思った僕はとりあえず颯太に行きたいところがないかを聞いてみることにする。


「ねぇ颯太、どこに行きたいとかあるかな?」


僕の言葉に颯太はしばらく考えた後に


「……みんなにお土産買える場所がいい。いっつも貰ってばっかだから返したい。」


とさっきまで甘えん坊だったとは思えないほどしっかりとした返事を返してくる。

お土産……か。何も無ければ前行った場所でもいいんだけれど……地味に颯太もちょっと危ない状況だからねぇ?……ぬいぐるみも欲しいからそういうお店もあるところがいいな。となると……

僕はスマホで検索しながらようやく良さそうな場所を見つけてホームページを開き颯太に見せる。


「うーん……あ、それならこことかどうかな?」


「……ぬいぐるみ売ってる店あるとこだ。」


どうやら颯太はその場所のことを知っていたようで僕の方をじどーっとした目で見つめてきながらそんなことを言ってくる。


「ヴッ……で、でもほかにもお店あるからいいだろう?香水も売ってるし服もあるよ?」


「……まぁ、確かに。でも大きいのはダメだから……」


「うん、分かったよ。あ、姉さん。」


ちょうど桜君を術で浮かせながら連れて帰ってきた姉さんを見かけて苦笑する。


「ふふ、今から行くところだったのね。ちょうど良かったわ。ゆっくりお話しましょうね?桜ちゃん???」


「……2人とも行ってらっしゃい。早めに帰ってきてね。外食あるし私が説教されすぎて死んじゃうから。」


戻ってきて早々桜君にそんなことを言われた僕らは顔を見合せた後にお互いふっと笑う。


「……少し長めに行こうか颯太。」


「うん。反省しとけよな桜。」


僕らはそのまま振り返ることなく階段を降り始める。


「……悪魔。」


微かに聞こえた恨めしそうな声を背中に僕らはくすくす笑って駅に向かうのだった。

ちびキャラって描くの難しいですね……一応2人は描いたんですけどいまいち腑に落ちないので描き直します……こういうのをしている人達は尊敬しますね。それでは皆さんまた次回に!

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