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川口は斉藤あけみが殺された時間は、友人たちと福島駅前の居酒屋にいたということであった。

「彼が途中で外出したということはありませんか?」

中津が川口の友人の男に聞いた。

「確か、11時ごろに財布を取りに帰ると言って、出て行きましたよ。」

「どれくらいで戻ってきましたか?」

「30分もかかっていなかったと思います。」


福島から西九条までの所要時間は3分である。

30分もあれば、斉藤あけみを殺害して戻って来ることが可能である。


「川口に犯行は可能だ。」

「警部、では川口に会いましょう。」

だが、川口は会社にはいなかった。失踪したのだ。

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