トニー
勝手知ったら公爵家と、パイソンは進む。
とある部屋に荷物を投げ込み、執務室に向かう。
コンコン
ノックの音に中から
「どうぞ。」と女性の声する
ガチャとドアお開けて、
「よう!公爵様!久しぶり!」
と、無礼な口調でパイソンが言う。
部屋に控えていたメイドが、目を見開いて何かを言おうとする前に、
「構わん、パイソン殿にお茶の用意をしてくれ。」と、初老の男が支持をメイドに出す。
ソファにドッカと座るパイソンの前に、少し不機嫌そうなメイドが、紅茶を置くと、
「呼ぶまで下がっておれ。」
と、メイドを部屋から下がらせる。
「トニー、相変わらず気難しそうな顔してんな。何か有ったか?」
トニー・フォン・ヘルスネーク
今代のヘルスネーク公爵当主だ。
「何か有ったか?では、無いですよ!初代殿!
先程セバスチャンが、大慌てで走ってきて、報告してきましたよ!!あんた!エルフとダークエルフの女連れ込んだでしょ!しかも貴族出身の!しかも初代殿と同室で良いと言ってるらしいじゃないですか!?もうしちまったんですか?!どこの家の娘か確認してから、したんでしょうね!?少しは考えて行動してくださいよ!¥$€%3☆♪→」
途中から、パイソンは右の耳から、左の耳に受け流して聞いていなかったが、どうやらもうバレたらしい。
「トニー、そんなに怒ってばかりいると、ハゲるぞ?」
「誰のせいですかっ!誰のっ!だいたい初代様は行き当たりばったり過ぎますっ!」
「俺が襲ったんじゃなくて、あの2人に襲われたんだよ!被害者だよ俺は!」
「襲われるような状況したんでしょ!だいたい貴方はいつもそう!数年前も、気に食わないからって、反王国派の男爵家の当主を、ボコボコにしたでしょ!あの後、国から調査を命じられた私が、穏便に済ますのに、どれだけ苦労したと思ってるんですかっ!いいですか!〒々〆2¥°→」
ヤバイ、暫く収まりそうに無い…




