表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Toybox Online meta-β  作者: しんがりコーン
39/57

裏・被告の証言「理由があれば許せることもあるんですか?」

王様の顔を見ればそれが図星なのは言うまでもなかった。

「なぜ、それを・・・」

「一応、民の方たちも通院歴とか・・・確認したらいいんじゃないですか?」

王様は額に手を当てながら、唸るように言葉をしぼりだした。

「キミは、キミが言いたいのは、つまり・・・今回出た死者は全て、

神殿での治療中にすでに死んでいた者で・・・機械兵による偽装だと?」

「周囲の人が全く気がつかないってことは、死にかけた患者を改造する感じなのでは?獣人の皮を被った機械兵なら血や肉を撒き散らしてもおかしくないじゃないですか。『光る砂』ってのは多分獣人から機械兵に『裏返る』のを見せない配慮でしょうね、グロテスクすぎるから。

・・・しかしこの仮説も、証拠が無ければただの妄想ですよ。まだね」




王様の指示で『拠点』の民に聞きとりが行われ、僕の仮説の正しさが『半分』証明されることとなった。

「キミの言うとおり、死んだ者の家族()()から『通院していた』との証言を得られた。

予後も数年に一度は神殿に通っていたとも言っていたよ」

「おおかた『老化』の処置でもしてたんでしょ。機械兵は年とらないと思いますし。見た目は『幻』を投影すれば何とかなっても、皮膚の皺やたるみの『触感』はごまかせませんよ」

「なるほど。・・・しかしキミは何故こんな仮説をたてることが出来るんだ?キミの話し方は、なんというか、機械兵が『善意』に基づいて行動しているように感じるのだが」


思いついたことを喋っただけなのに核心をついてしまうキャラクター、フィクションものにたまに居るだろ?僕はノンフィクションで頻繁にこういうことやってしまうから気味悪がられるのだ。機械兵サイドの人間と誤解されるのも面倒なのでちゃんと説明してあげよう。


「情報からの推察です。クロ・・・じゃなくて棺桶を背負った片腕の機械兵が来るまでは、『神殿』は貴方達に害をなすことはしなかった。いつでも滅ぼせたのに。ということは『神殿』の目的は『獣人を国から追い出すこと』だ。獣人に化けた工作員を破損させるという『脅し』は多分貴方達に戻ってきてほしくなかったから・・・どうもあちらは貴方達を殺すまいと苦心しているように見えますね」

「破損?」

「改造獣人とはいえ民の一人でしょう?首を捻じ切ったくらいなら修理も楽そうじゃないですか?・・・あ、楽だから全員首狙いだったりして。今回の死者ってもしかして全員首捻じ切られてません?」


その顔は図星だな。

「機械兵はみな似たような見た目だから、殺し方も同じなのだと思っていたが、そんな理由か・・・」

「ま、それはさておき。なぜ『神殿』は貴方達に国に居てほしくないと思ったのか?ここで僕の情報を思い出してください、


『棺桶を背負った片腕の機械兵』が訪れることによって、『はじまりの街』に何が起こったか」


ここで王様は得心がいったようだ。

「大型の魔物の襲来・・・!『神殿』は魔物から民を守ろうとしたのか?!」

「そんなところでしょう。付け加えておきますが、最初に『棺桶の機械兵』が『はじまりの街』に来てから、大型の魔物が襲来するまではおよそ一ヶ月でしたよ。どう行動するか、参考にして下さいね。

僕の話はこれで終わりです」


うーん、しゃべり疲れた。セーブしてログアウトするか。

「すみません、今日ここで野営してもいいですかね?」

「それくらいは構わないが・・・キミはこれからどうするつもりなんだ?」

「たとえ戦いになっても僕はなにも出来ないので・・・王様は僕の友人が来たら嬉しいですか?」

「前回の大型の魔物を撃退した実力を鑑みれば、是非とも協力を要請したい」

「わかりました。そういう流れに誘導しとくんで彼らに頭は下げなくていいですよ。なにせ戦いが好きでやってるくらいですから」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ