レコード15:新しい武器と一員
誰もが寝静まっている真夜中、ナゴムだけは起きていた。
カチッ
ナゴムは手にあるスイッチのボタンを押した。すると、ドアの奥が突然光った。
ガチャ
ナゴムがドアを開けるとそこには異空間が広がっていた。ナゴムはその異空間の中に入り、ドアを閉め、スイッチをもう一度押すと、入ってきたドアが消えた。ナゴムはその異空間を進んでいく。すると、いくつかドアが現れた。ナゴムは、それらの扉の一番手前の扉を開けると、そこには駅のホームがあり、その奥には宇宙のような空間が広がっていた。
『トゥルルルルル』
ナゴムは改札口に行き、パスをタッチして改札口を通っていった。すると電車のようなものがやって来た。ナゴムはその電車に乗り、席についた。
17「今日はどうしたの?」
18「浮かない顔だな?」
男が2人、突然現れてそう言った。片方は気の弱そうで少し髪が長く、セーターとマフラーを着ており、綺麗に座っている。もう片方は髪ははね、ズボンに穴が空いており、半袖と革ジャンのようなものを着ており、片足をちゃんと靴を脱いでから座席の上に置いて座っている。
01「…どうしようかなって」
ナゴムが言った。
18「アケミのことか?」
革ジャンの方が聞いた。
17「いいんじゃないかな?仲間も増えていいと思うけど?」
マフラーの方がそう言った。
01「やっぱり、そうだよな…」
ナゴムが少し暗い様子でそう言った。
17「何か不満があるの?」
マフラーの方が心配して聞いた。
01「本当にそうなったら…、俺達のこと、言っといたほうがいいもんな…」
ナゴムは暗い顔をしてそう言った。
18「いや、いつも自分からバラしてんだろ」
革ジャンの方がナゴムにバカにしたように言った。
01「…まぁ、そうだな」
ナゴムは、「そりゃそうだ」という顔で笑ってそう言った。
ナゴム達が乗っている電車はどこまでも続く宇宙のような空間を走っていった。
9月25日
放課後、
カンッ!カンッ!キンッ!
アケミが剣を両手で2つ、逆手に持ってナゴムに攻撃しており、ナゴムは剣1本でそれを受け止めていた。
04「何やってんだ?」
後からやって来たマナブが聞いた。
03「なんかナゴム君がアケミちゃんに剣を両手に逆に持ってやってみてって。その相手を、ナゴム君がしてるって感じ」
アケミ達と先に来ていたヒカリが答えた。
05「にしてもアケミちゃん早いね。なんか、戦ったら負けそう…」
リュウが「まずいなぁ」とでもいうような顔をしていた。
06「ナゴム君が来て、最初にコバ・スコーピオンと戦った時から近接戦に向いているのかもって思ってたらしいよ」
アケミ達より少し後にやってきたマサミが言った。
04「あん時から!?」
マナブが驚いていた。
05「確かに最初しか見てないけど、結構押してたもんね」
リュウが納得していた。
しばらくしてアケミとナゴムが出てきた。
03「お疲れ様!アケミちゃん、大丈夫?」
ヒカリがアケミに近づき、水を渡した。
02「うん。結構いい感じだと思う」
アケミは笑ってそう言った。
04「でも、なんで今更?」
マナブがナゴムに聞いた。
01「もしあれが、アケミ自身の潜在能力とかなら、弓もある程度出来てたほうがいいだろうと思ってさ」
ナゴムがそう言った。
06「どういうこと?」
マサミが聞いた。
01「これ」
ナゴムはそう言うと一つの弓のようなものを出した。
05「なにこれ?」
アケミ達は不思議そうに見ていた。
01「これはただの弓じゃない」
そう言ってナゴムはその弓を持ち、2つに分離した。
02「え!?」
アケミ達はそれに驚いていた。
01「この弓は分離して、2本の剣にする事ができる。わざわざ武器を出し入れするのはめんどくさいから、変形させて、弓か剣にすることができるようにしてある」
とナゴムは説明した。
03「へ〜…」
アケミ達はまだ驚いている。
01「とりあえずアケミ、これをイメージして出してみろ。それから、それを使ってまたやるぞ」
ナゴムはそう言って、訓練場に戻った。
02「分かった!」
アケミはそう言って、その武器を出し、訓練場に戻っていった。
05「うへ〜よくやるね〜」
リュウは積極的になっているアケミに感心していた。
06「それじゃあ私達もトレーニングしよっか」
04「そうだな」
ヒカリ達もまた、トレーニングを始めた。
03「んん〜…はぁ、疲れた…」
04「でもまぁ、慣れてきただろ?」
05「うん!そうだね!」
ヒカリ達はトレーニングを終わらせてきた。
06「わぁ〜…まだやってるね」
アケミとナゴムはまだ、戦闘訓練をしている。
カンッ!カンッ!キンッ!
アケミはナゴムに攻撃を防がれて少し後ろに下がった。
02「フッ!」
タッタッタッ
アケミはナゴムの方へ走っていき、間合いに入ったところで、剣で切りつけようとした。
カンッ!カンッ!キンッ!
しかし、ナゴムはアケミの攻撃を防いだ。
01「フッ」
そしてナゴムはアケミに向かって剣を振った。
02「んぬっ!」
キンッ!
アケミはナゴムの攻撃を防いだが、後ろに飛ばされてしまった。アケミは着地すると、剣をくっつけて弓にし、今度は弓で離れて攻撃してきた。
キンッ!キンッ!キンッ!
しかし、ナゴムは放たれた攻撃を剣で切り落とした。
そして、アケミは弓で攻撃しながらナゴムに近づいていき、間合いに入ったところで弓を2本の剣に変え、逆持ちで攻撃した。
キンッ!キンッ!
しかし、今度もナゴムは攻撃を防いだ。
ガシッ!
02「え?」
突然ナゴムが左手でアケミの左手首をつかんだ。
01「フッ!」
すると、ナゴムはアケミの手を引っ張りアケミを放り投げた。
02「うえぇぇ〜!」
ドンッ!
02「いたた〜…」
アケミは起きると腰をさすった。
01「大丈夫か?ここで終わるか」
ナゴムはアケミに手を伸ばした。
02「わざわざ投げなくてもいいでしょ!」
アケミは笑ってそう言いながらナゴムの手を取った。
05「お疲れ様〜」
訓練場の外に出ると、ヒカリ達が見ていた。
03「大丈夫?すんごい投げられたけど…」
ヒカリがアケミを心配してきた。
02「あはは、大丈夫だよ」
アケミは少し笑ってそう言った。
03「いくらなんでも投げなくていいでしょ!」
ヒカリはナゴムを睨んでそう言った。
01「投げられたら受け身を取らないとな」
ナゴムはヒカリを睨み返してそう言った。
02「それは確かに…」
アケミは少し落ち込んでそう言った。
06「まぁまぁ、言い合うのはそのぐらいにして、もう終わろう!」
マサミが大声でナゴム達の話を遮った。
12「あぁ、ナゴム!ここにいたのか」
オノデラ所長がやって来た。
01「どうしたんですか?」
ナゴムが聞いた。
12「そういえばボーダーに入る手続きしてなかったよなって思って」
01「あぁ〜、言われてみれば確かに」
ナゴムが「そういえばそうだ」と思い出した。
12「手続きをするから来て」
01「はい」
こうしてナゴムは「ヒダリ セント」として正式にボーダーの一員となった。
9月26日
学校の昼休み、いつもの体育館裏でセント達はお昼を食べていた。
03「…」
01「うまぁ…」
セントは相変わらず美味しそうに弁当を食べている。
02「セント君、今日も美味しいよ!」
アケミもセントが弁当を作ってきてから美味しそうに食べている。
01「ふん、当たり前だ」
セントは少し嬉しそうに、笑いながらキメ顔をしてそう言った。
いつもの何気ない景色。ヒカリは少し違和感を感じていた。
03「なんか…、2人とも近くない?」
いつもより2人の距離が近いとヒカリは感じていた。
02「え?そうだっけ?」
アケミは無意識にセントの近くに来ているらしい。ただ、セントはそんなことどうでもいいとでも言うように、弁当を食べている。
03「…なんかあった?」
ヒカリが聞いた。
02「なんかって?」
アケミが見当もつかずに聞いた。
03「まさかとは思うけど…、付き合ってるの?」
ヒカリがアケミの横に寄り、耳元でそう言った。
02「え?…いや」
アケミは少し驚いてそう言った。
03「え、そう?」
2人はセントの方を見た。
01「なんだよ」
セントは睨んでアケミ達を見た。
02「いや、何も…」
アケミ達は何もないと誤魔化した。
01「はぁ…。ならもう行くわ」
セントはいつも通り弁当を片付けるとすぐにその場から離れていった。
02「行っちゃったね」
アケミが言った。
03「そうだね…。てか、アケミはセント君のこと好きなの?」
ヒカリが少し心配したような顔で聞いてきた。
02「え?…まぁ、ね」
アケミが照れながらそう言った。
03「え…、マジかぁ…」
ヒカリは驚きながらそう言った。
そして、昼休みが終わる12分前、
03「…!」
ウォーーン
突然警報がなった。
突然空に大きなゲートが開き、そこから大量の大きな魔獣が現れた。
03「えっ…」
02「何あれ…」
アケミとヒカリはその状況に驚き、怯えていた。
『ピーピーピー』
「グウゲン市全域に魔獣出現、現場に急行せよ」
セントが走ってやって来た。
01「アケミ!ヒカリ!行くぞ!」
02・03「あっ、うん!」
〜ナゴムの解説〈マジカル⊕ワード〉のコーナー〜
『グウゲン市』
タイオカ県グウゲン市。新興都市。ここには、たくさんの人がいる。グウゲン市は、北区、西区、東区、南区、中央区の5つに分かれている。西区は、主にたくさんの工場がある工業地。東区は、主にたくさんのお店がある商業地。北区は、主にたくさんの農地がある農業地。南区は、主にたくさんの伝統的な建物等のある観光地。中央区は、主に住宅地となっている。また、南には海がある。北区にある畑や田んぼよりも北には大きな山があり登山客もよく来ている。岩山やたくさんの植物のある山もある。さらに、グウゲン市には、たくさんの施設がそろっている。病院は各区域に1つずつの5つ、学校は小中高一貫が各区域に2つずつの10校もある。ショッピングモールは3つある。公園は中央区に3つ、他の区には1つずつある。他にも美術館、博物館、動物園、遊園地などもある。ボーダーが現地に到着しやすくするために地域としては、AからZ、1から40に分かれている。
どうもこんにちは。稲荷Asです。まず、ようやく、ナゴムが正式に本部に所属しました。今更か…。今までは、ほとんどボランティアの感覚でやっておりましたので。
ちなみに、最初の会話は特に意味ありません。ぶち込んだだけです。
そして、最後に何かが起こりました!一体何が起こっているのか?ナゴム達はどうなるのか?次回、「始まる集結編」最終回!(マジカル・ワールド210はまだ続きます。)お楽しみに!




