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見習い冒険者キャロと魔法銃のエヴァ  作者: ノア(断頭台)
20/22

休暇

アリスと話して、お姉ちゃんのおいしいご飯を食べて、1時間。

お姉ちゃんから、弟子としてのお給料として、お金を渡されました。


その量、銀貨5枚。


ナイフ一本分にもみたない値段、とはいいますが、その価値は、ものすごいものです。

銀貨一枚が、銅貨一枚と同じですから、おおよそ銅貨100枚と同じですので、これだけで、半月は余裕で暮らせるほどです。


私たちの成果は、モンスターを二体倒しただけです。


銀貨五枚とつりあうのか、と、お姉ちゃんを見上げます。


「一応いうけど、それ以外も加算しているからね?ちゃんと真面目に修行もしてるし、これからも伸びが期待できるしね。この前のモンスター。ソルジャーの換金額が、大体銅貨50枚。そこから武器のメンテナンスとかも差っ引いてるから、純粋な、私の弟子としてのお給料かな?」


「……お給料、でるんですか?」


「そりゃあ、だって、お金ないと何もできないし。それに、私しかお金持ってないと、私がいないとき大変でしょう?」


「お姉さまは有名人ですし、個人への依頼もありますからね……」


個人への依頼。


「うん、まぁ、昨日はやめに切り上げたのはそれもあるよ。ちょっと、魔物の群れが来てるらしくて、増援を頼まれたから、すこし、ね。夜にはひと段落、させてくるから。ゆっくりしておいて?」


そういうと、空間魔法を使ったのでしょうか、お姉さんはすぐに消えてしまいます。


「さて、キャロお姉さま、どうしましょうか。たぶん一日ゆっくり、というのも、悪くはないですわよ?」


「うん、でも、・・・・・まだ、この辺り、探索してませんから」


そうです、ランニングなどをして、うろついたりはしていますが、朝方で、店は開いていませんし、この町のことを、よく知っているというわけではないのです。


「じゃあ、行きましょうお姉さま?」


「え。アリスもくるの?」


「勿論ですわ。お一人では危ないでしょうし。それに、どんな店か分からずにはいるというのも、勇気がいるでしょう?子ども一人ではいってはいけない店も多くありますから、それはお姉さまがいらっしゃる日に、ということで」


アリスの言い分はもっともですが、私は一応成人してるのです・・・・・。

というのもいいだせませんから、おとなしく従います。


実際、いちいち子ども扱いされて見て回れない場所を見るよりも、しっかりと見れるところをかんがえたほうがいいです。



「・・・・・。その前い今日使うのは、銀貨一枚!ですわ!さすがに、銀貨複数枚持ち歩くのは防犯的にも危ないですし、それに、お給料といっていましたからね。貯金もしっかりしておかないといけませんわ!」


「えっと、でも、貯金って、どうすればいいんですか?」


「そうですわね・・・・・。銀行、といっても、銀貨数枚では、相手にされませんし、とりあえずは保管できる場所を作っておくのがいいかと。人間手元にあると使ってしまいたくなるのが人情ですから」


そういうもの、なのでしょうか。


「とりあえず、貯金用の入れ物を買って、そのあとに食事、……それと少し本など買いましょう。勉強以外にも、知恵を得るのに適していますし」


「・・・・・お願いします」


正直、どういう意図で言ってるかも、私には半分くらいしかわかりません。

あぁ、でも、本は、楽しみです。いままでの勉強は、魔法を覚えるための勉強だけでしたから。


「では、行きますわよ!お姉さま!」


そういうと、アリスは、私の手を取って、宿から走っていきます。



最初に来たのはかわいらしいお店です。

大きさは、・・・・・。宿よりは小さいですが普通の家と変わらないくらい、でしょうか?


「小物やさんですのー。街でも幅広い値段と品数でおすすめされていましたわ」


「だ、大丈夫なの・・・・・?」


正直いうと、入ったことがないから相場がわからない


「えぇ、勿論ですわ!例えばこのぬいぐるみ!」


可愛らしいクマのぬいぐるみ・・・・・。でしょうか?

大きさは、てのひらに乗るほど。

値段は‥‥。銀貨一枚。


「安いですわ!」


「・・・・・アリス。今回の手持ち・・・・・」


「っは!?そ、そうでしたわ!」


少しまだ、金銭感覚がないみたいです。

ですが、例えで出していないものの値段を見れば、・・・・・そこまで高いものはありません。


クマのぬいぐるみは、寧ろ、凝っている高い作品だったようです。

まぁ、それは、アリスの目の良さ、ということなのでしょう。


「とりあえず、お姉さまの貯金箱を・・・・・」


ということで、貯金箱の辺りを探してみます。


「……ちょっとブタ型は遠慮したいです」


「まぁ、そうですわね」


調理済みならともかく、この辺りのブタ型はジャイアントピッグのものが多いみたいです。

……ちょっと、トラウマになってしまいました。

その他もみると、猫や、かわいらしいのが多く、少し悩んでしまってます。


「っと、お嬢ちゃんたち、貯金箱をお探しかい?」


となると、この、若干ファンシーなお店に不釣り合いといっては失礼ですが、ごつごつのおじさんが現れました。

いわゆるマッチョめんです。


「は、はい。ちょっと、ブタは苦手で・・・・・」


「っと、それなら別のがいいなぁ。予算はどのくらいだい?」


「ど、銅貨、30枚くらい・・・・・です」


他のモノも考えると、中々難しい。


「おっと、あんまないんだな。なら。そうだな。んじゃぁ、こんなのはどうだ?」


おじさんがだしてきたのは、小さな筒状の物に、クリアなパーツが入っていて、そこには、何も書かれていない紙が入っていました。


「この貯金箱は、まぁ、自分の絵を入れてやるってやつだ。金をためるだけなら、こういうので、色々書いてみるといい。ペンならそっちにあるから、好きなのかって行きな」


「むぅ・・・・」


おすすめしてくれたものは、正直に言えば、他のモノよりも安っぽいです。

そう、ですが。

恐らく、子供向けのを、おすすめしたのでしょう。


全体的に見ても、どちらかというと、お姉ちゃんみたいな人たちが買うものが多いし。


「お姉さま!これにしましょう」


「え。いいの?」


「はい!これで、お姉さまたちの思い出を書いておけるなんて素敵でしょう!」


そういって、お会計に二つ持って行ってしまった。


「かってきましたわ!……嫌、でしたか?」


まばゆい笑顔を、私のちょっと困惑した顔をみて、少し曇らして申し訳なさそうにいいます


「んーん、大丈夫ですよ、アリス。でも、次はもっと、一緒に話して決めましょう?」


「はい!」


妹分に、こんな顔をされて、いや、と答えられるわけがなかったのでした。

金銭:出回っている金銭は、金貨、銀貨、銅貨の三種類があり、それぞれ下位種の100倍の価値がある。

一般的に、冒険都市は年収がほかのところでの暮らしより多く、田舎に行くほど、収入が減る。

また、冒険都市での一般人の収入は、平均年銀貨300枚ほどである。

ただし、この中には冒険者などは含まれておらず、冒険者の年収はピンキリであるが、一人前の冒険者の平均は、金貨五枚ほどといわれている。 


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