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報われぬ過去 その4

レオ・バレッタは今起きた事がわからなかった。




[なぜチャンクがリンクアップできるのか不思議なんだろ?レオ。こいつの体はスクラップでね。そのパーツとアタイが同化しただけさ。まあ無理も無いね。アタイも最初はわからなかった。行こう。こんな所にいたら危険だ][ハイ。マリアさん][ったく無茶し過ぎたよ。3対50なんて。たまたま俺がいたから良かっただけだ。以後気をつけろよ。マリア、レオ][チャンクさん。ありがとうございます][フン。マリア、お前も見習ったらどうだ?レオ。ここでの偵察は命懸けなんだ。連中も俺らもな。覚えとけ。さもねーと俺みたいなスクラップにされるぞ]




彼等は盗賊の野営地を後にした。






[今、帰ったぞお前たち。今日は大量だ。サアサア、好きな物を持ってけ………お前たち…………]





三人の後をつける男がいた。




[奴等か?俺の仲間たちに制裁を下したのは]





保安所に帰る三人。




[ホホウ。保安官の連中か。面白い。仲間たちの仇は取らせて貰うぞ]





[そうか。ご苦労さん。今日はこれで良い。全員解散だ][ボス。残りの盗賊の始末は?][レオ。君は知らないかも知れんが、物事には限度があるんだ。その限度を越える者に命は無い。覚えとけ]





[レオ。飯に行くぞ。ついてこい]




三人は昨日のお詫びを兼ねて情報屋の店に行った。




[オオ。お前たち。無事か?今日、野営地に行ったって噂を聞いてな][行ったさ?何か?][やめとけって。あそこは凶悪犯罪者ショットガンナーの縄張りだぞ。手を引けって][アア。奴か]チャンクは後ろを振り返った。




[いい加減に姿を見せたらどうだ?ショットガンナー][ホウ。流石は千里眼のチャンク。なかなかの腕前だ。それに毒針のマリア。貴様らの噂は聞いている。これ以上介入するな。忠告だ]黒い影は飛び立った。





[つけられてたんですか?まずいですよねー][たいしたこと無いさ。手を引けばな][そうね。しばらくは目立った行動は避けましょう]





その夜の事だった。マリアの部屋に黒い影が迫っていた。



[制裁の時間だ。マリア。お前らはやり過ぎた][しょうがないねー。女を狙うとは、流石、盗賊の親玉じゃないかい?]



バサバサバサ………窓からショットガンナーが乗り込む。暗い夜空に不気味な影を落とす。




マリアは素早く横に飛び毒針を投げる。



カツカツカツ………



[当たった。呆気ないね][さあ、どうかな?]暗がりでよく見ると、木に針が刺さっていた。




[ダミーか?]マリアは素早く立ち上がりショットガンナーに向かう。



[フン。どこに目をつけている?]後ろから声がし、振り返り毒針を投げる。



ヒュンヒュン………



全て紙一重でかわされる。



ショットガンナーは残像を残し、背中の銃を引き抜く。ガチヤッ………金属音が聞こえ、ガガガガッと激しい衝撃が部屋を包む。




銃身を下に向け、床を撃ち抜く。



マリアの四方は木で被われ身動きが取れなくなる。[フン。マリア。魔法とはこのくらい派手でなくてはいけないのだよ。最初の攻撃も私の魔法でダミーを作り針を当てた。つまり勝てないのだよ。君は]



[クッなんて奴だ。皆、来てくれ!][もう遅い。行け!大地の精霊よ!]マリアの四方を覆った木はツタを伸ばす。




ヒュンヒュンヒュン…………マリアを捕らえるツタはあっという間に身動きが取れなくなる。



しばらくもがいていたが、やがてガクッと力が抜けるマリア。




[終わりだ。仲間の借りは返して貰うぞ!マリア]銃身をマリアに向ける。ダーン。




激しい衝撃が部屋を包む。[さて、行こうか。これで懲りるだろう]



ショットガンナーはピンッと指を鳴らす。彼の召喚した木が消える。ドスッとマリアが倒れる。





マリアの部屋に飛び込むレオとチャンク。

[マリアさん!大丈夫ですか!しっかりして下さい!][ダメだ!追うな!レオ!][でも…………][マリアを殺った奴だ!お前に何ができる?]





次の日、ボスに報告する、チャンクとレオ。




[動いたか。奴め。マリアは残念だった。手を引くんだ。二人とも。ショットガンナーは上層部の連中が動いている。我々の出る幕は無い。以上だ][………チャンクさん。来ないで下さい。僕が行きます]レオは部屋を飛び出した。[待て!レオ!………チャンク頼めるか?]チャンクは急いで部屋を飛び出す。





[待てよ!レオ!宛はあるのか?][昨日の場所です!マリアさんの仇を!][………俺も付き合う。マリアの形見だ][ありがとうございます。チャンクさん][なーに。お前が飛び出さなきゃ俺が行ってたさ]





二人は山を飛び越え盗賊の野営地に向かう。





続く

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