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月面競争  作者:
10/15

その十

 ある日のことだ。


 日本の総理大臣は種子島たねがしま宇宙センターを視察していた。


もなく作戦を開始します」


 プロジェクトチームのリーダーが言う。


 ついに、この日が訪れたのだ。


「それでは、かねてからの手はず通り、アメリカとソ連に緊急連絡を」


 総理の指示で、両国との回線を開く。



 ――ハロー、アメリカ。こちら日本。今から三分間、月面をお借りします。


 ――ズドラーストヴィチェ、ソ連。こちら日本。今から三分間、月面をお借りします。



 日本からの奇妙な連絡。


 通信オペレーターからの報告を受けて、米ソはすぐさま月に注視する。人工衛星を経由して、両国の宇宙センターに月面の映像が届いた。


 そこにあった光景は・・・・・・


「どうなっているんだ!」


 月面に並んでいたミニチュアが、次々と合体していき、その形を変えていく。


 一分ほどして完成したのは、日本のおしろだ。


「あれは熊本くまもとじょうです!」


「日本め、いつの間に」


「しかし、信じられない。こんな仕掛けを、こっそり組み込んでいたなんて」


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