副首都戦2
軽く疾走してしまいすみませんでした···。
「小川帝国ばんざああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああい!」
ダララララララ!!
「Убить!Убить!Убить!」
小銃、軽機関銃、短機関銃を持った小川帝国軍の兵士がシュトゥルムティーガーやカール自走臼砲が破壊した城門跡を乗り越え、発砲する。
「戦車前進!」
キュリキュリキュリ···
更に歩兵支援用の旧砲塔チハや、クロコダイル火炎放射戦車、対飛竜の為のヴィルベルヴィント、更には多砲塔のSMK重戦車が瓦礫を乗り越えて歩兵の前に出る。
と、そこにヒュヒュッと多数の矢が放たれる。ザメギア帝国軍の反撃だ。
「かかれ!神聖な我が国に生意気にも侵入した蛮族どもを叩き潰せ!」
ザメギア帝国の指揮官はそう配下の兵士に告げ、弓を射かけてくる。
しかし歩兵の前に出た戦車隊によって矢は弾かれてしまう。特に歩兵の前に出たSMK重戦車は長い車体を生かし、砲塔をザメギア帝国軍に向けながら車体を横向きにしたことで、歩兵の大きな盾となっていた。
そして照準をザメギア帝国軍の軍団に向け、まず副砲を発射、続いて主砲である76.2ミリ砲を発射し、チハ達も57ミリ砲を発射する。
「しょ、障壁!」
ザメギア帝国軍の魔法兵が防御魔法である障壁を使うが、敵の魔法攻撃である『ファイアボール』や『ウォータージェット』程度から身を守るための障壁は、撃ち込まれた多種雑多な砲弾を止めることなど不可能であった。あっという間に障壁は耐えうるエネルギー量を越え、強制解除されてしまい榴弾の餌食となった。
「よし今だ!突撃!」
ザメギア帝国の部隊が混乱しているところに三八式や百式、九九式やモシン·ナガンを持った歩兵が突撃、特に日本兵は血みどろの白兵戦を繰り広げる。白兵戦によって消耗したのち、ソ連兵の人海戦術によって蹂躙される。
そうして副首都の約半分まで進行していた。
しかし、
「な、なんだアイツは!?」
そこには巨大な鉄や岩でできた巨人がいた。
「ふっはっはっはっは!これが我がザメギア帝国の魔導技術結晶、ゴーレムだ!蛮族どもよ、恐れおののくがいい!」
ゴーレム。ザメギア帝国の魔導技術の結晶。3~5メートルほどの巨人サイズで岩や鉄でできている。他国の魔導文明圏には決して引けを取らないそれはザメギア帝国にとっては切り札である。
ーードンッ!ドンッ!
まさかの敵の機甲兵器の登場に驚いた小川帝国軍の戦車達だが、すかさず主砲を発射。しかし旧砲塔チハの主砲は対装甲車の戦闘を想定していないため、鉄でできたゴーレムは破壊できない。更にゴーレムは全体的に丸っこい外見であり、当たり所によれば、SMK重戦車の76.2ミリ砲ですら弾き返されてしまう。
「ふっふっふ。このゴーレムはザメギア帝国唯一の魔導鋼鉄製。しかも厚さ100ミリーもあるのだ。列強のマジリス魔法王国でもない限りこのゴーレムはやらねぬわ!はっはっは!」
ゴーレムの乗員は得意げになって笑う。
ゴーレムの胴体には搭乗席があり、中の乗員がそれを操作するのがこの世界のゴーレムである。ゆえにこの世界ではゴーレムが相手の場合、精神魔法で中の乗員を気絶あるいは殺傷し無力化するのが常識だ。それほどまでにゴーレムは硬い。更にこのゴーレムは魔法障壁効果のある魔導鋼鉄製である。
「うん?」
ゴーレムの乗員は攻撃によって破壊された瓦礫の山に先が少し太くなったような奇妙な棒を持った小川帝国軍の歩兵を見つけた。そしてその兵士はその奇妙な棒の太った部分をゴーレムに向け、片膝をついて構えている。
「なんだ?何かの魔法杖か?そんな逸物のような弱々しい魔法杖でこのゴーレムがやr···」
兵士がその棒を構え、引き金を引き、叫ぶ。
「パンツァーファウスト!!!」
バシュウッ!!
閃光がゴーレムから飛び散り、モンロー/ノイマン効果によりゴーレムの鋼鉄を貫通。そして凄まじいメタルジェットの嵐がゴーレムの中の乗員を襲う。
「ぐはぁ···!」
まさか魔導鋼鉄ゴーレムが貫かれるとは思わず、乗員は驚愕の表情を浮かべ、絶命した。
そして他のゴーレムも、鋼鉄ゴーレムはパンツァーファウストで、岩ゴーレムはSMK重戦車の76.2ミリ砲で破壊された。
「う、うわあああああ!」
「馬鹿な!ゴーレム部隊が!」
「降伏だ!降伏する!」
切り札であり虎の子のゴーレム部隊が壊滅したことでザメギア帝国軍の士気は落ちに落ち、降伏。
他の戦闘区はゴーレムなどおらず、小川帝国軍の戦車、歩兵により勝利した。
ーーこうしてザメギア帝国の副首都は小川帝国の手に落ちた。
どうも、久しぶりの投稿でした。
コロナが猛威をふるっていましたが、5月のときよりは少しは落ち着きましたかね。
最後に、投稿が遅くなってしまいすみませんでした···




