表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍重版】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します【コミカライズ進行中】  作者: 綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢をよろしく
第五章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

778/808

666.ドラゴンごっこ、再び

 ヘンリック様は部下が呼びに来て、仕事へ向かった。カールハインツ様も同行しようとして「今日はお休みのはずでは?」とヘンリック様に止められる。ほかの人が仕事をしていると、つい動きたくなるのね。真面目な性格に好感が持てるわ。


「カールハインツ様、お休みの日に働いてはいけませんわ。周囲が休めなくなりますから」


 はっとしたように目を見開き、ほわりと笑う。その笑顔は母君のマルレーネ様にそっくりだった。わかったと頷く彼の隣で、フィーネ様がほっとした顔になる。いつも働き過ぎで、フィーネ様が止めているのかも。そんな姿が思い浮かんで、いい夫婦になれそうと微笑む。


「お母様、遊んでいぃ?」


 こてりと首を傾げて問うレオンに許可を出せば、ラルフの手を握って立ち上がった。


「あのね。ドラゴンのひも! ほしいの」


「さすがに持ってこなかったわ。ごめんなさいね。少し待って頂戴」


 不思議そうにしているルイーゼ様の頭の上で、マルレーネ様に身振り手振りで説明した。おおよその長さと太さを指定したら、侍女が頷いて取りに行く。待つ間にローズは座ってジュースを飲み、レオンとラルフは手を繋いでトイレに向かった。


 ローズは簡易のおむつをしているけれど……大丈夫そうね。濡れたら顔を顰めて訴えてくるもの。大人しく座っている間は問題なさそう。話しかけるフィーネ様に、なぜか素直に応じていた。イヤイヤ期はどこへ消えたのかしら?


 愛嬌を振りまくローズは、もしかしたら外面のいいタイプかも。親しい人には本音で接するから、イヤイヤ期なのね。でも初めて会ったフィーネ様には愛想よく振る舞っているようにみえる。将来の社交には役立ちそう。


 レオンは初めての人に距離を置いて、しばらく様子見をするじっくり確認タイプ。ディはどんなタイプになるのかしら? 今から楽しみだわ。その点、ラルフはローズに近いかも。


 ユリアーナも愛想はいいほうで、今もベッティーナ夫人と盛り上がっていた。この子は以前から、年上に受けがいいの。上手に懐へもぐりこむ……なんて表現したら人聞きが悪いわね。素直でまっすぐだから、年上の人に好かれるのだと思うわ。こういう性質は財産よ。


 誰だって嫌われるより好かれたほうが得だから。


「お持ちしました」


「ありがとう、助かるわ」


 侍女が持ってきてくれたのは、編んだ紐だった。太さもちょうどいい。やや長いので、二重にしようか迷って大きなリボン結びをした。


 先頭がローズ、後ろにレオン、「あたしも」と手を挙げたルイーゼ様。まとめるように後ろを守るラルフ。四人が並んで、私たちの周りを走り出した。ローズの速度に合わせる形なので、さほど速くない。これなら大丈夫そうね。


「この遊びが、ドラゴン?」


 不思議そうなフィーネ様の呟きに、事情を説明した。絵本の内容と子供達の連想、素敵と喜ぶフィーネ様にカールハインツ様も微笑む。うずうずしているけれど、ローレンツ様は気になるのかしら?


「ローレンツ様、子供達を守る親ドラゴンの役で後ろについてくださいませんか?」


 提案したら、いそいそと最後尾についた。やっぱり一緒に遊びたかったのね。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ