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【書籍重版】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します【コミカライズ進行中】  作者: 綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢をよろしく
第五章

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663.国王陛下のお祝い事って!

「ヘンリック殿が靴を……え? 公爵なのに」


「我が家では普通ですわ。お久しぶりでございます、マルレーネ様」


 さらりと流して挨拶する。マルレーネ様が驚くのは、以前のヘンリック様のイメージが強いからでしょう。普段から接している家族なら「これはいつも通り」と思うけれど、きっとギャップが大きすぎて言葉が出ないのね。


「あ……失礼したわ。アマーリア夫人、お久しぶりね」


 微笑んだ後ろから、ベッティーナ夫人が顔を見せた。ルイーゼ様と手を繋いでいたのが、ベッティーナ夫人だったみたい。レオンが電車ごっこ……じゃなくて、ドラゴンごっこをしたいと言い出した。一気に騒がしさを増す部屋の中、低いテーブルが持ち込まれる。立派な木製の丸い板に、短い円柱の脚がついたテーブルは床で食事する専用ね。


「レオン、ラルフ、ローズ、ルイーゼ様もこちらへ。先に食事をしましょうね」


 遊ぶのはそのあとよ、と微笑む。レオンとラルフが素直に従う様子を見て、ルイーゼ様も後ろを追いかけた。ローズが残され、くしゃっと顔が歪む。嫌だと泣きだすかしら? 迎えに行こうか迷う私より早く、ラルフが戻って手を握った。


「俺と一緒に行こう?」


「……ん」


 ぎりぎりで持ち堪えたローズが、イヤイヤを引っ込めた。驚いている間に、こちらへ戻ってくる。片膝を立てて迎えに行く態勢で止まったヘンリック様が、なんとも言えない顔で座り直した。もしかして出番を取られたと思っているの? 可愛いこと。


 ふふっと笑ってしまい、レオンがこてりと首を傾げた。隣のルイーゼ様も真似をする。澄まし顔のユリアーナはマルレーネ様に挨拶をして、ちゃっかりベッティーナ夫人の隣に陣取っていた。社交能力は絶対に私よりユリアーナのほうが上ね。


「リリー、お願い」


「カールハインツが遅れているの。フィーネと一緒なのだけれど……驚く発表があるのよ」


 ティルビッツ侯爵令嬢フィーネ様は、カールハインツ陛下と婚約した。結婚すれば、王太子妃期間なしで王妃確定なの。マルレーネ様がサポートするから心配していないけれど、発表って……何があったのかしらね。もしかして、お祝い事?!


「お祝いごとかしら」


「そうね、だから予定が詰まって忙しくなるわ」


 やっぱり! 結婚だわ。カールハインツ様も即位して落ち着いた頃で、ようやく結婚なさるのね。王妃殿下が空席のままは外交的にも問題あるわ。ある程度の外交はマルレーネ様がこなすから、サポートに入られるのかも。


 素敵な報告は、カールハインツ様からお伺いすることにした。わくわくするわ。

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― 新着の感想 ―
驚く祝い事の発表。もしかしてデキ婚かしら。 我が儘姫ローズの事は、将来を含めてラルフにお任せかな?
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