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【書籍重版】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します【コミカライズ進行中】  作者: 綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢をよろしく
第五章

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661.ようやく約束のお茶会ができるわ

 マルレーネ様とのお約束の日が来て、お昼前に王宮へ向かう。一緒にお昼を食べようと言い出したヘンリック様の要望を叶えるため、もう少し早く準備しないとダメね。朝のお見送りが終わった瞬間から、大騒ぎになった。


 寝ているディの様子を確認し、増えてきた髪を撫でる。生まれた直後はくすんだ金髪だと思ったけれど、これは栗色かしら? 私やローズより茶色が強いわね。むっちむちに膨らんだ手足に触れると、柔らかくて気持ちよくて。吸い付くような肌よね。


「奥様、時間がございません」


 リリーにせかされ、ディに「あとでね」と挨拶した。入室から退室まで、ずっと寝ていたわ。図太い子に育ちそう。


「ぼく、これ」


「一緒の衣裳にするのでしょう? こちらよ」


 レオンが引っ張り出したお気に入りのシャツもいいけれど、今日はお揃いにすると自分が言い出したのに。笑いながら用意していた服を見せた。レオンはあっさり前言撤回。淡いラベンダー色のシャツを手に走り回る。


「皺になってしまうわ」


 注意して、着替えをマーサに任せる。途中でローズが乱入し「あたち、これ」とワンピースを振り回す。残念だけど、今日はピンクではないの。マーサが誘導して、ラベンダーのドレスに交換された。ピンクと主張するから、レオンの目の色が入ったピンクと説明したみたい。


 強引な理論だけど、子供って納得するのよ? 不思議だわ。


「これは?」


 ラルフが濃い紫のリボンを差し出す。リボンタイとしてレオンが使う分ね。なぜか二本あると首を傾げるラルフに「あなたの分よ」と説明した。その間も椅子に腰かけた私の髪やメイクが進む。すでに着用したラベンダーのドレスは、エンパイア風よ。


 歩きやすく動きやすい。胸の下で締め付けるから、食事も平気なの。胸の下のベルト部分を少し太くして、濃い紫でアクセントとした。裾にも同色の刺繍が施されている。フリルやレースは少なめに。シンプルだけど上質な絹で艶を足している。


 料理長の用意したバスケットを手に、玄関でイルゼが待つ。着替え終えた子から送り出し、最後に私が部屋を出た。子供とはいえ異性と同じ部屋で着替えてはダメと言われて、隣で着替えてすっぴんで飛び込んだの。


 見慣れているレオンもローズも気にしない。ラルフも我が家の雰囲気に馴染んできたのね。大人びた苦笑いで流されたわ。余計な一言で女性の機嫌を損なわない点は、将来役立つわよ……たぶん。


「お姉様、遅いわ。時間押しているわよ」


「ごめんなさい、手紙が来ちゃって」


 着飾ったユリアーナに叱られながら、子供達の最終チェックをフランクとイルゼに頼む。


 出かけようとしたら「国王陛下もご一緒なさるそうよ」と追加の連絡が届いて、慌ててしまった。それって昼食から? それともお茶会だけ? 料理の追加は間に合わないから……足りなかったら王宮で作っていただきましょう。


 遅れ気味のスケジュールを気にしながら馬車に乗り込んだ。

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