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【書籍重版】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します【コミカライズ進行中】  作者: 綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢をよろしく
第五章

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646.積極的に話せば上達するわ

 定期的に利用するから、温室にはソファーなどを常設してある。ソファーベッドもあるけれど、ほとんどソファーの形に戻ることはなかった。いつ見てもベッド状態だわ。子供達が大きくなるまで、このままでしょうね。


 ローテーブルは天板が一枚板、ガラスを使うと危険だもの。これは私の指示だった。お茶会をするときは入れ替えてもらう。走り回る子供がぶつかると危ないわ。一枚板の天板も素敵なのよ。以前経験した台風で倒れた巨木を輪切りにしてある。斜めにカットされた木の年輪が見えるし、表面は綺麗に磨かれていた。


 すごく贅沢な作り方だと思うわ。スライスした木の幹は、全部で三十枚ほど。すべてテーブルになった。太い部分は高額だけれど、細い木の上部は男爵家や裕福な商人が購入したらしい。この辺は、宝飾品を買った商人からの情報よ。つまり、この商人が一枚購入した。


 天板にはいくつか穴があって、その部分はガラスで埋められていた。薄い茶色のガラスが入っているから、室内なら目立たなかったと思う。ガラスの温室は熱だけでなく光も通すから、きらきらと光る。


 ローズが興味津々で、ガラス部分に指を入れようとした。もちろん塞いであるので入らないけれど、頑張っている。突き指しそうになったら止めましょう。そう思っていたら、ヘンリック様の手を借りた。


「とぅ、ちゃま。てっ!」


 言われるまま手を出したら、引っ張られている。その先が見えてしまい、ふふっと笑った。予想通り、ローズはヘンリック様の指をガラス部分にぶつける。中に押し込もうとぐりぐり揺らしたり、何度も持ち上げて落としたり。ヘンリック様も意図に気づいて苦笑いね。


「お母様、これ! 咲いた」


 レオンの声に、ローズの観察を切り上げる。ランドルフと一緒に大きな葉を押しのけているから、急いで近づいた。隙間の奥、小さな花が咲いている。


「これ、僕が植えた!」


 二語での会話が出来ているわ。違うほうに気を取られた私は、もう一度しっかりと花を確かめる。あの位置は……昨年植えた球根じゃないかしら? 白い花が咲くのね。


「綺麗だわ」


「摘む?」


「いいえ、このままが素敵よ。もう一つ咲きそうだもの」


 蕾があると教えたら、レオンが前のめりになって確認した。膨らんだ緑の塊が蕾だと気づいていないみたい。指さして教えた。ランドルフも身を乗り出し、顔の角度を変えて確認している。好奇心が豊かなのはいいことよ。


「ローズの様子を見に行きましょうか」


「ねこ! 猫はいい?」


 天気のいい日は、猫達を温室で遊ばせている。期待の眼差しを向ける二人に「いいわよ」と許可を出した。ベルントと一緒に猫のお迎えに向かう姿を見送り……ヘンリック様の隣に戻る。あとで白い花のことも教えてあげましょうね。 

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