十三話『ミレリアが奴隷と言う仲間になった。』
今回は予定通りに投稿できました。
俺はミレリアを連れていつもの奴隷商の所に向かう。
奴隷商に着くと用心棒なのか男性店員に対して
「すまないが店主にシンが来たと伝えてくれないか?」
「かしこまりました、少々お待ちください。」
店員はそう言うと首についているチョーカーに手を当てて目を閉じる。
数秒も立たずに男性は目を開け手をチョーカーから話す。
「今のは?」
「あぁ、これですか?念話といいまして、このチョーカーに念話の魔法陣が書かれてましてこちらから一方的に特定の人物に話をすることができるものです。」
「一方的に?」
「そうでございます。相手方にも同じものを用意し、指定されていますと会話ができますがそれはあくまで一方通行でして。さらに繋げられている間は話すことはできても相手からの話を聞く事が出来ないのです。」
無線機みたいなものが念話と言うらしい。
というか遠距離での会話方法が存在していたのか。
これは良い話しを聞いた。
「間もなく来られると思いますのですみませんがもう少々お待ち下さい。」
「大丈夫だ。」
すると店員らしき人が呼び出してからまだ1分も経ってないのに店の奥からどたどたと何かが走ってくる音が聞こえた。
勿論、その正体は奴隷商その人だ。
「は、は、はぁ。お待たしてしまい申し訳ありませんシン様。ささ、どうぞこちらへ。」
奴隷商はそう言うと俺達を店の奥に通し、客室であろうキサラを買った時と部屋に案内された。
「それで今回はどんな御用で。は!もしやようやくベルをお買い―――」
「話はこの子の主人を俺の名前にしてほしくて来たんだ。」
「その子は~。あぁ気にしていたのはこの子なのですね。」
「助ける事は出来たんだが奴隷紋は刻まれてしまってな。」
「成程、そう簡単には奴隷紋を消すことは不可能でございますからね。」
「そう言うことだ。なのでこの子の主人になってやることにしたからそれにまつわる雑事を任せにきた。」
「左様でございますか。ではこの書類に新たな奴隷の名前をお書き下さい。それとその子を一時お預かりしても?」
「どれくらいだ?」
「ものの数分でございます。彼女が望まれてシン様の奴隷になったという証明をさせるためです。」
「どうやって?」
「特殊な水晶がありまして、それに手の平を乗せていただき質問に答えて頂くだけです。真実なら青く、嘘なら赤く光る仕組みになっております。」
「なるほど。というか何故に望まれてという証明が居るんだ?」
「それは何処かの人を拉致したりして魔法などを使い強制的に奴隷にした貴族などがいるそうで。奴隷とは生きるための最終手段です。それに無理やり落とすという行為は犯罪となります。ですから奴隷狩りなども犯罪者なのです。」
「なるほど、と言うことは今やっているのは強制的に奴隷にしたかどうかの確認と言うことだな。」
「シン様はそんなことをなさらぬ方とは重々承知なのですが規則ですしこの世界全体としての最低限の方針なので申し訳ありませんがご容赦ください。」
「全然構わない。俺にやましい事はないしな。」
「お待たせしました。」
そこには先ほど受け付けていた男性店員とは違い、美人の女性店員がミレリアを連れてきた。
「....性別転換?」
「ご主人様、そこはただ単に人が変わったとは思わないんですね...」
「あぁ、あれ?さっきの男性店員は?」
「彼は用心棒なので店先に戻りました。それにシン様にはこのような女性がいいかと思われまして。ちなみに彼女も奴隷ですのでよければ―――」
「ちゃっちゃとミレリアに俺の主人登録をしてくれないか?」
「承りました。」
奴隷商はそういうとてきぱきと書類を片づけキサラを買った時にあった道具を持ちだす。
「ではまたこのインクに血を一滴入れていただけますかな?」
俺は無言で指先を小さなナイフで切り血を一滴たらす。
「奴隷紋を刻まれている場合はその奴隷紋にインクを付ければ大丈夫です。それで奴隷紋はどこに刻まれたのでしょうか?」
「脚の付け根あたりだ。」
「成程、なら少々お待ち下さい。おい。」
オルクは店の奥から先ほどの女性店員を呼び出した。
「奴隷紋にインクをつけてやってくれ。」
「承りました。」
女性店員はインクを受け取りミレリアのそばによる。
いつの間にかオルクは居なくなっている。
あいつの気の利きの良さが怖いときがあるんだが。
俺も出ていこうとしたら女性店員が
「不正が無いように奴隷の主となっていただく方にはここに居て貰う規則ですので。」
と言われてしまい仕方なく椅子に座りなおした。
ミレリアは俺の隣に座らされ顔を赤らめつつワンピースのスカート部分?と言えばいいのかその部分をたくしあげ奴隷紋を女性店員に晒す。
女性店員はどこから取り出したのか分からないスポイトのちょっと大きいような物を出したかと思えば、俺の血が入ったインクを吸い出し、ミレリアの太ももにある奴隷紋に少しずつ垂らす。
するとスポイトから落ちたインクは奴隷紋に吸われるように消えていく。
吸っている奴隷紋も淡く光り出す。
「これで終りです。」
それを聞いたミレリアはサッとスカートを直す。
女性店員は付けているチョーカーに手をかざす。
恐らく店先にいた用心棒と同じ物だろう。
オルクがその後戻ってきた。
「料金はいくらだ?」
「それが当店は基本お持ち込んでいただいた奴隷に主人を登録するようなサービスは行っておりませんでして料金を決めておりません。」
「え?じゃぁどうするんだ?」
「今回はタダで結構でございます。」
「そうか、ならありがたく。代わりにキサラにも作ってもらったメイド服がこの娘用に欲しいんだが。」
「かしこまりました。ご用意させていただきます。後ほど彼女にサイズを測ってもらってください。」
「分かった。」
「それではまたご贔屓にどうぞ。ベルはまだ残っていますので。」
俺はその話を無視して外に出る。ミレリアは女性店員に連れられサイズを測りに個室に入った。
しばらくしてミレリアと女性店員が一緒に出てきた。
「測定は終りました。服が完成次第、連絡させるものを遣わせます。」
「よろしく頼む。」
俺とミレリアはレアルの事もあるのでいつも通りに食材を買って家に帰った。
「まだ昼なんだよなぁ。何しようかなぁ。」
レアルの様子はキサラとミレリアが交代で見張っている。
レアル本人は体力も回復していることもあり、呼吸は安定しているし苦しそうにする素ぶりも見せない。
非常に良い事なのだがこのまま起きないのはやはりよくない。
レアル本人に対しても俺達3人に対しても。
本人に対しては筋力の低下に加え、運動をしていないので身体も堅くなる。
それに水を口に湿らせるように飲ませているのだが食事ができていない。
無理に食べさせることもできないし食べさせても排出させることができない。
故に食事は魔法を使って材料から無理やり栄養素だけ取り除き血液に無理やり注入している。
だがこれ自体にも限度があり彼女の体力が血液を循環させる筋力などが無くなれば必然的に死にいたるだろう。
地球では点滴や人工心臓などの装置で延命措置ができたがこの世界では中々そうはいかない。
ならどうするのかもはや魔法で全て補うしかない。
幸い、俺にはある程度の知識がある。
それを利用して無理やり行うしかない。
最終手段としては直接心臓を魔力で握り、その魔力を心臓の筋肉の代わり、つまり魔力で心臓を軽くギュッギュッと握って無理やり心臓を動かす方法だ。
まぁそれはあくまで最終手段である。
だがその最終手段は使わなくてもよさそうだと判断している。
何故かと言えば、俺の予想からすれば明日の昼ごろには目を覚ますと思われたからだ。
「よし2人で交代しながら俺と模擬戦だ。俺に一太刀でも攻撃が入ればご褒美をあげます。」
「「それは本当ですか?!」」
2人がレアルの介護をほっぽり出して俺にズイズイッと寄ってきた。
「お、おう。一応本当だ。」
「なら私頑張ります!」
「シン様に一撃入れれば、今夜、シン様と....むふふふ....」
2人は天井を仰ぎ見ながら顔を赤く染め両手を両頬にそえていた。
うん、恐らく俺が考えているご褒美と2人が考えているご褒美は違う気がする。
まぁいいか。
「じゃぁまずキサラからだな。言っとくが手加減はするが手は抜かないぞ。」
「はい!必ず、シン様に一撃入れたいと思います!」
まずは俺とキサラが庭に出て、模擬戦を始めることにした。
最後まで読了ありがとうございます。
前回のあとがきの簡略さは誠に申し訳ない。
年度末と言うこともあり来月末までは少し忙しいのですorz
まぁ仕方ないのですけれどね。
取りあえず今回はいつものを!
毎度、ブクマして下さって読んでくださる方、誠にありがとうございます。
まだまだ続くのでよろしくお願いします。
新しくブクマして下さった方や読んで下さった方。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いつもの通り文章力のない話なので目を薄く開いて頂いて生温かい目で見ていただけると丁度よいと思いますw
それでは次は来月になると思います。
詳しくはまたここに追記、もしくは活動報告にでも書かせていただきますのでお待ちください。
あ、失踪はしないので安心して下さい。
....僕にまともな休みをくださいwww
それでは!!
※追記
次回は三月中には上がる予定です。




