95話 戦闘の部 二回戦
新暦1348年 ガレリア大陸 アルゼン帝国南東部 コロムロ
個人戦2回戦が始まり、最初の試合はアイシュタット=フォールセムとティンデマー=リシプソンの同校対決となった。
だが、試合展開はまるで接待試合かのようにティンデマー=リシプソンが早々に負けを認め、アイシュタット=フォールセムが最初のベスト16入りをした。
白熱した試合には程遠く、これには観客の一部からは野次が飛んでいたが、アイシュタット=フォールセムは気にすることなくドヤ顔で勝利に酔いしれていた。
彼と当たったらいじめ抜いてやるとトキは密かに決意していた。
その後順調に試合は進み、ヒッポフのヒクソン=レニアとアリジニステンのジュウゾウ=オグマが勝ち、トキの出番がやってきた。
「次は大本命、トキニア=ゼペルルクス君の試合です。相手は土属性魔法で相手を封殺したアリジニステンのゴンタ=ザマ君です」
「ん~なんとかいい試合になって欲しいのですが……ザマ君に頑張ってもらう他ありませんね」
トキは初戦と変わらず武器を構えずに腕組をして相手を観察している。
ゴンタ=ザマはというと、背を丸めた状態で前方をぼーっと見つめていた。
トキの方を向いてはいるものの、その目は死んで腐った魚の目といった様子だ。
「座間権太く~ん?今から俺と試合すんだけど、わかってんのか?」
トキの問いかけにゴンタ=ザマはピクっと反応を示した。
「やる気ねーなら棄権すればいいんじゃね?俺も手間が省けて大助かりだしな」
「そんなことしたら……仲間が殺される……」
「ふ~ん。人質でも取られてんのか?さすがアルゼン帝国、過ぎた野心を持つだけはあるな。じゃ~頑張んなきゃいかんでないかい?な~にをウジウジしてんだか。分かりやすい図式じゃねーか」
「お前に何がわかる!?」
ようやく感情を顕にしてトキに怒りを向ける。
「お前らのことなんてわかんねーよ。だって、見ず知らずの他人じゃん?お前らを取り巻く環境がわかったってだけだよ。で、俺の感想はというと、興味なしだ。ど~ぞ勝手に生きて、勝手に死んでくれ」
「~~~~~っ!」
ゴンタ=ザマはトキの言い分に言葉に言い表せないほど激怒した。
「あれ?怒った?まぁ謝るつもりもねーけどさ。さぁその怒りの矛先を俺にぶつけてきたまえ」
トキは自分の胸をドンと叩いてクイクイと手招きをする。
試合開始の合図がされ、ゴンタ=ザマは相手の言うとおり怒りをぶつける。
「お前みたいな気楽に生きてるやつにとやかく言われる筋合いはねー!」
地面に手をついて、初戦で見せた相手の足元を隆起させる土魔法を放つ。
3mほどの高さまで盛り上がったその魔法によってトキは空中に投げ出される。
だが、自分から宙に飛んだためダメージはなく、空から落ちてきても疾風の鎧によって新体操にようなポーズをとって無事着地を果たした。
「ただいま。で?終わりか?……おいおい、もっと熱くなれよ~!」
両足を踏ん張って両手を体の前で上に向け、テニスラケットでも持っていそうなそのポーズにゴンタ=ザマの思考は停止した。
「……え?は?お前……それ」
「こないのか?じゃ~俺からいっくよ~」
「ちょ!ちょっと待て!お前!」
「問答無用!」
「は、話せばわかる!」
「だが、断る!」
「!?お前ぜってー日本がぐぁっ!!」
加速して一閃、ゴンタ=ザマの首を斬りつけ、相手を気絶させた。
停止したトキから遅れてゴンタ=ザマがその場に崩れ落ちる。
「ふっ、ざまぁ」
またもや圧勝と言える戦いぶりを見せたトキに闘技場内から歓声が降り注ぐ。
剣を収めたトキはゴンタ=ザマを一瞥することもなく立ち去った。
「もはや流石というべき戦いぶりでした。宙に飛んだ時は油断したかと思われましたが、余裕の着地を見せたゼペルルクス君。その後の加速も目にも止まらぬスピードで、見事相手を気絶させました」
「いや~ちょっと彼は他の者とは実力差がありすぎますね。あのスピードと身のこなしを何とかしなければ勝てる要素が見つかりません」
観客席に戻ると、治癒を受けたユユたち団体戦のメンバーも出迎えてくれた。
「トキ!なに遊んでるのよ!真面目に戦いなさい!」
祝福による出迎えではなくユユの叱責による出迎えだった。
「ん~まぁちとな。からかい甲斐があるやつだったもんで」
「そんなことしていて足元掬われたら私が止めを刺してあげるわよ!」
「足元……掬われ……うぉおおお!」
突如ファエルが頭を抱えて悶え始めた。
「なに?ファエル、さっきの戦いを気にしてるのか?」
「かなりショックだったみたいよ。今はそっとしておきなさい」
コソコソとユユと話すトキは了解と答えた。
「いや~初戦で見てたからよかったけど、初見であれ喰らったら焦っただろうな。|宙を舞って頭からゴチン《・・・・・・・・・・・》は勘弁かな、こうもあっさりやられるとは思いもしなかったよ。団体戦であれ喰らうと布陣が先に崩壊するだろうな~」
「うぁあああああああ!」
「あれ?ファエルのやつどうしたんだろ?ゴンタ=ザマのことだったんだけど」
ニヤニヤと笑みを浮かべるトキに周囲はため息をついた。
あのファエルが落ち込むところはこれを逃すともうないかもしれないと思い、意地悪をついしたくなってしまった。
クウがファエルを追おうとする前にトキをキッと睨んだが、口笛を吹いて誤魔化した。
その後の個人戦はゴルトウィッツがグレン=ホオツキにコテンパンにやられることはあったものの、ほぼ順当にベスト16が決定した。
どの生徒も初戦と変わらない戦いぶりによって駒を進めた。
「ケオラン……そろそろ白状してもいいと思うぞ?ヴァイザーゲル=ビビニアに一服盛ったのはお前か?ユユか?」
「だから!何もしてねーって!戦えなかった俺が一番がっかりしてるっつーの!」
ラッキーボーイケオランはまたもや相手の棄権により勝ち上がり、何もせずにベスト16に残ったのだ。
そろそろ真面目に犯人探しをするべきかもしれないとトキは本気で心配していた。
もちろん最重要参考人はユユである。
「ユユさんや。お前の気持ちもわからんでもない。ケオランには勝ってほしいだろう。だがな、こういう勝ちを拾ってもケオランの成長には繋がらんと思わんか?」
「トキは私を疑っているのね。ユユ悲しい!」
「白々しいわ!お前が自分のことをユユって言うのなんて初めて聞いたぞ!?」
「あら?私は純情無垢、清廉潔白を信条としているのよ?」
「冷酷非情、極悪非道の間違いだろう。神に誓って無罪だと言えるか?」
「ええ、紙に誓うわ」
「う~ん……なんか違和感が」
「気のせいよ。」
なんかうやむやにされた気がしてならないが、友人を疑うのはもうよそうと切り捨てた。
「皆さん、お疲れ様でした。お疲れでしょうが、明日試合がある者はよく聞いていてください。いくつか追加で判明した情報があります」
交流戦3日目を終えた夜、食事を終えてからミーティングが開かれていた。
さすがと言うべきか、エレスは試合中も人を使って情報を集めていたらしい。
明日の予定は次のようになる。
個人戦(ベスト16……アリジニステン6名、カルティア3名、クロウリア1名、タルム1名、ヒッポフ5名)
Aブロック
アイシュタット=フォールセム(ア)
ヒクソン=レニア(ヒ)
ジュウゾウ=オグマ(ア)
トキニア=ゼペルルクス(カ)
Bブロック
ライ=エン(タ)
シルエ=ストックフォード(ク)
ウィック=ナーシエル(ヒ)
イブキ=アキミヤ(ア)
Cブロック
ピーノン=シュトゥーム(カ)
グレン=ホオツキ(ア)
ギッシュ=ヴォンド(ヒ)
ケオラン=マッキス(カ)
Dブロック
フォート=ライレリック(ヒ)
ヤイチ=カネヤマ(ア)
マナミ=タテイシ(ア)
サックシャー=セレナ(ヒ)
団体戦(ベスト5)
Aブロック
カルティアA
アリジニステンB
Bブロック
ヒッポフA
アリジニステンA
タルムA
この後に個人戦準々決勝、団体戦Bブロック勝者決定戦、個人戦準決勝、団体戦決勝、個人戦決勝と続く。
「まず個人戦のフォート=ライレリックですが、全属性に通じているらしく矢に色々な効果をかけて放つそうです。次に、マナミ=タテイシの属性は闇属性の派生に当たる冥属性であることがわかりました。詳しいことまではわかりませんが、彼女の魔法には即死効果があるようです。もし当たった場合は回避を優先して本人を倒してください。団体戦のアリジニステンAチームのオウカ=サカノウエの魔法も光属性の派生で聖属性ということが判明しました。物理的効果を持つ光の矢を放ってきますが、おそらく最も危惧すべきは治癒効果です。明らかに通常の治癒魔法を上回る効果が確認されており、試合中であろうとも倒れた仲間を復活させることも可能だと思います。ですので、彼女は最初倒すべき相手であると言えますね」
残念ながらヤイチ=カネヤマやロッペン=キンオニアのパワーについてはわからなかったようだ。
ライ=エンやシルエ=ストックフォードも同様である。
明日は順当にいけばジュウゾウ=オグマ、アイシュタット=フォールセム、ライ=エンかシルエ=ストックフォードなど、なかなか楽しめそうな相手とばかり戦うことになる。
トキは遠足前の子供のような心中にいた。
タルム魔法学園サイド――
「団体戦はくじ運にも恵まれたので40pは確保できました。あとはやはりライ次第となりますね」
生徒会長エイラ=タンがそう言いながら、目を詰まったままのライ=エンに視線をやる。
「ライ、大丈夫ですか?」
「う~ん……弱気な言葉は吐きたくないんですけどね。ベスト4まではたぶんいけると思います。ですけど、あの化物をどうやって倒したらいいのか想像がつかないんですよね」
「ライらしくもありませんね。雷魔法でズドンといけばいいのでは?」
「会長も知っての通り、俺の雷魔法はまだ不完全です。高い集中力が必要で発動時間にも無駄がある。距離が空いた状態で始まるのでなんとか誤魔化せてますが、いや、弱点に気付いてるやつも多くいるでしょう。とはいっても、普通の相手なら一撃喰らうかどうかのタイミングです。でも、距離をものともしないトキニア=ゼペルルクスは……あのスピードで迫られたら完全にこちらの攻撃は間に合わないでしょうね。瞬殺ですよ」
「小出しにはできないのですか?」
「できなくもないですが、威力も射程距離も極端に落ちます。せいぜい接近した人間を少し痺れさすくらいですね」
「う~ん……どうしましょうか……」
「う~ん……どうしましょうか……」
タルムの生徒一同でうんうんと唸っては意見を出し合うが、いい案は見つからなかった。
とりあえず、トキと当たるまでのことを考えることにした。
クロウリア魔法学園サイド――
「期待はしてなかったけどさ~ほっんとに弱いね、先輩らって」
椅子に座って手と足を組み、シルエ=ストックフォードは自分の先輩に呆れた表情で言及した。
シルエ=ストックフォード以外、個人戦も団体戦も残った者はいない。
最早優勝は限りなく低く、自力優勝は不可能となっていた。
傲慢な後輩の物言いに、生徒会長のイーアン=ストリトスをはじめ一同言い返す言葉もない。
「結局私がやる他ないのね。まぁいいわ。先輩らは観客席で応援でもしてなさい。精々私の試合でも見て勉強するがいいわ。キャハハハ」
言いたい放題言って部屋を出るシルエ=ストックフォードを、生徒たちは悔しさを滲ませながら顔を伏せて閉口していた。
彼女が優勝すれば、まだ総合優勝の望みはあるが、この場にいる全員がそれを望んではいなかった。
ヒッポフ魔法学園サイド――
副会長のベネチア=バンダルがトーナメント表をコンコンと叩きながら皆に言う。
「個人戦はギッシュ以外はアリジニステンと当たります。総合優勝するためにはここで勝ち越さなくてはなりません。ギッシュは相手の情報がないといっても勝利必須よ。フォート、あなたは優勝以外許しませんからね。本気出しなさいよ?」
「ふぁ~~~い」
「フォーちん、返事ははいなのよ」
「フォーちん、返事ははいなのだ」
「ヒルコ、キルコ、あなたたちも明日は頑張るのよ?」
「「ふぁ~~~い」」
「クインサ、あなたもね。明日は4人で力を合わせて勝ちましょう」
「大丈夫、すべて計算通りです」
皆を見回すベネチア=バンダルに小さい控えめな声がかかる。
「あ、あの~……」
「あら、生徒会長。反省は私がいいと言うまでと言ったはずですが?」
生徒会長のロッペン=キンオニアは例のビキニアーマーだけを着たまま、プラカードを首から掛けされられた状態で正座中だった。
プラカードには「私は二度とこのような格好で人前には出ません」と書かれている。
「自分一人で戦うという我が儘を聞き届けた私も反省すべきですが、そもそも会長はなぜその防具を今回持ってきていたのですか?公衆の面前でその醜態を、我が学園の恥を晒すことがないように、私の部屋に隠していたはずですが」
「いや~なんでだろうね。アハハハ」
「まさかとは思いますが、女子寮の私の部屋に忍び込んだとは言いませんよね?」
「いや、まさかそんなことはないよ。アハハハ」
「少し散らかっていたので探すのは大変だったでしょう」
「いや、少しってレベルじゃ……はっ!」
「そうですか……見たのですね」
「いえいえいえいえいえ!滅相もございません!」
「少し散らかっていた私の部屋を見たのでしょう?」
「あれ見てドン引きしない奴がいたら頭を疑うね、ウン。……はっ!」
「よろしい……。ではもう一つ、ついでに見せてあげましょう。この世の地獄というものを」
「いや、ちょっ、ぎゃああああああ!」
折檻されるロッペン=キンオニアの悲鳴は夜遅くまで響き続けた。
どういったことがされたのかは不明だが、翌日に姿を現した彼はしきりにお尻を抑えていて、フォート=ライレリックの矢が1本使用不可能となったらしい。
アリジニステン魔法学園サイド――
「ふん、あやつ等以外では私だけしか残っていないとは情けない。貴様らは帝国貴族として恥ずかしくは思わぬのか?」
横柄な態度で椅子に座るアイシュタット=フォールセムは周りで意気消沈する生徒たちを睨みつける。
ティンデマー=リシプソンだけは彼に敗れたため、なんとか面目躍如といった風体だ。
皇帝アリサントロス=アルゼンの申し付けで代表者の半分を勝手に替えられ、それでやってきた集団を彼は快く思っていなかった。
(ちっ、これでは優勝したとしても替えてよかったと思われるだけではないか。後からやってきた平民以下の分際で!でかいツラをしおって忌々しい!)
今回の代表者選出も、当初は全て彼の独断によって決定されていた。
自分の個人戦優勝と並んで、自分が手がけたチーム編成によっての総合優勝という栄誉を独占したかった彼としては、それにケチをつけられたことが我慢ならなかったのだ。
(こうなっては仕方がない。個人戦で優勝し、それによってアリジニステンが総合優勝する。これしかないな)
過程よりも結果で、自分一人の成果によって優勝が決定づけられたと思われる他ないと考える。
自分が勝つことを信じて疑わないというより、信じる必要がないほど彼にとっては確定された事項となっていた。
アイシュタット=フォールセムを取り巻く集団から離れた場所で、林香高校の14名はそれぞれ好きなように時間を過ごしていた。
「ポイント稼げなかったのは座間だけかよ。役立たずが」
「優勝できなかったらあいつのせいじゃね?」
「そんときは腹でも切って詫びるっきゃねーっしょ」
金山弥一、日賀修、向井春人がゴンタ=ザマの結果を責め立てる。
皇帝からは優勝を命じられているため、もし優勝できなかった場合は罰が与えられ、最悪誰かが殺されるかもしれない。
口にはしていないが、それくらいのことは平気ですると誰もが想像していた。
唯一結果を残せなかった座間権太もそんなことは百も承知ではあったが、試合に負けてから彼の頭の中を占めるのはそんなことではない。
(あいつ、十中八九日本人だ。いや、元日本人か。転生……召喚があるんだから有り得ない話ではないけど、おそらく俺たちよりもこの世界で長く生きているはず。なら、俺の知りたい情報も知っている可能性もある。なんとか接触できないだろうか?)
「おい!聞いてんのかよ!?役立たずがっ!」
向井春人が座間権太の座る椅子を蹴り飛ばす。
「くっ……悪かったよ」
「ああ!?てめーそれで済ます気か!?ああ!?」
険悪な雰囲気に朝雛寅彦が割ってはいる。
「おい、そのへんにしとけよ。仲間内で言い争ってる場合じゃないだろう?」
「はんっ、てめーもやられてた口じゃねーか。負け犬同士、傷の舐め合いってか?」
「なんだと!?」
「はいはい!春人もとらっちもそこまでにしときな」
菖蒲京平の仲裁によって引き離される。
今回交流戦に駆り出された14名は実力の高い順に選ばれたのだが、決して一枚岩というわけではない。
少数の中でも3つのグループに別れていた。
リーダーシップを発揮しようとする朝雛寅彦を中心として現状を打開しようと力を合わせるグループ。
これにはムードメーカーである菖蒲京平をはじめ、朝雛寅彦と同じ学級委員である藤ヶ崎加奈子、坂之上桜花、白須賀千鶴、秋宮伊吹が属する。
これに対し、指図されることを気に食わないと好き勝手しようとするグループ。
金山弥一、日賀修、向井春人、松坂百華、竹里沙知絵、菊丘梅乃がこれに当たる。
残りの座間権太、尾熊十蔵、面紅蓮、立石真奈美は個人でいることが多く、自分の意見を言う機会は少ない。
実際のところ、状況を打開しようにも打つ手はなく、言われるがままに戦う術だけを磨く日々で光明は見えてこないため、朝雛寅彦の求心力は低下してきていた。
急激な環境の変化に体調を崩す者もいたが、何よりも精神的なダメージを受けている者が多い。
残された14名は特にそれが顕著で、なぜ自分が、なぜこんなことにと疑問と不安が募る一方である。
それでも死にたくない、命は惜しいと、日々下される命令に従って殺されないように修練をこなしている。
このような状況にあって、未だ他者のことを考えられるだけのメンタリティを持っている朝雛寅彦らの方こそが異常と言えるのかもしれない。
他者は慰めあうだけの同志でしかない者が多く、個人の殻に閉じこもっているのが3つ目のグループであった。
しかし、座間権太はトキと出会ったことにより、当初のような異世界について思考するという頭のスイッチが入っていた。
(ひとまず、あいつと話す機会を作らなきゃな。どうするべきだ……?)
一人熟考する座間権太はこれからの行動方針を模索し始めていた。




