表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いにしえの獣  作者: 明日香狂香
38/49

脱出

王城の地下へと落ちた獣。ユナは気を失ったカナタを連れて逃げた。

 しろくずれ、王都おうとからはひとえた。その廃墟はいきょでは地下ちかからこおるようなどすぐろひくいうなりごえつづいていた。

「どこだ!やつらはどこにかくれた。」


 ユナはうしなったカナタをれ、王都おうと西にしにある灰色はいいろ大地だいちにいた。そして、カナタをせた黒馬くろうまのテヘナとともに、巨大きょだい洞窟どうくつへとはいっていた。

 洞窟どうくつんでいた。つめたくとおったみずながれている。こしほどまであるみずなかをしばらくすすんだ。やがて、みずからがり、ひんやりした洞窟どうくつなかでユナはカナタをろした。

 しだいにがなれるにしたがい、つちボタルの青白あおじろひかりなかしろ湿しめったかべえてきた。鍾乳洞しょうにゅうどう。そのしろれたかべは、いかなる植物しょくぶつけなかった。たとえ、たね胞子ほうしんでこようとも、したたちるみずによってすべてあらながされた。ここは、ひと辿たどける数少かずすくない動物どうぶつだけの世界せかい植物しょくぶつのないここなら、けものとどかないとユナはかんがえたのだ。

 れたふくぎ、つつんだきたかわいた毛布もうふつつまると、きずだらけのからだでカナタをかかえ、そのぬくもりであたためた。カナタのかおは、まるで悪夢あくまているように苦痛くつうでゆがんでいた。ユナはカナタがおさないころによくかせていた子守唄こもりうたくちずさんだ。そのこえは、った洞窟内どうくつやさしくひびつづけた。やがて母子ははこつかれたからだやすめるようにゆっくりとねむった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ