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いにしえの獣  作者: 明日香狂香
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潜入

 ゼノとカナタはほのお混乱こんらんなかしろそと二頭にとううまのこし、くらせまかく通路つうろにいた。松明たいまつかりを便たよりに、ユナのいる地下牢ちかろうまで一気いっきすすんだ。

かあさん!」

 カナタはユナのろうまえちいさくさけんだ。

「カナタ。無事ぶじでよかった。」

 武人ぶじんとして人前ひとまえくことなどかったユナだったが、本当ほんとうのわがったようになみだながした。ドラゴンのさわぎで、番兵ばんぺいもいない。ゼノはかぎたばってくるとカナタにわたした。

とうさんは?」

 ろうかぎ一本一本確いっぽんいっぽんたしかめながら、カナタはユナにたずねた。

「ドラゴンのさわぎがはじまってからていません。サタドゥールと一緒いっしょなのでしょう。」

 ユナの表情ひょうじょうくらしずんだ。三人さんにんだれもいない地下ちかをゆっくりあがっていった。祭壇さいだんにはおびただしいったあとのこっていた。動物どうぶつやサメの散乱さんらんしている。それは『うつわ』だったものたちをドラゴンがしょくした晩餐ばんさんあとだった。ユナはカナタのおおうようにしてさきすすんだ。ユナはかべかざられていたサーベルを一本抜いっぽんぬった。

「ここからは、へいがいます。わたしおとりになりますから、二人ふたりおういそいでください。」

 ユナの言葉ことば

ころすなよ。」

 と、ゼノは小声こごえった。

近衛第一師団長このえだいいちしだんちょうむすめだぞ。」

 ユナは薄笑うすわらいをしながらかえした。

もとだ。」

 ゼノはそういうと、ユナのあたまにかるく

しろそとにアザのあるうまがいる。必要ひつなら使つかえ。かしこたちだ。これをせろ。さきぬような親不孝おやふこうなまねはするな。」

 と、彼女かのじょ自分じぶん左手ひだりて手袋てぶくろわたした。そして、

反逆者はんぎゃくしゃげたぞ!」

 ゼノはそうさけぶと、カナタとともかべあなへとはいっていった。

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