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15/16

      三

 大鴉に連れ去られ、天翔丸は大空を飛行した。

 景色を眺めるような余裕はない。猛烈な風が全身にたたきつけ、風圧で目を開けることも、息をすることもまともにできない。

 苦しくなってきた頃合いになって、突然、蹴爪から解放されて乱暴に放り出された。固い地面をごろごろと転がり、巨木の幹に背をしたたか打ちつける。

「てっ! な……何すんだよ!?」

「そりゃあこっちが訊きたいぜ」

 黒金はふれたら切れそうなまなざしで、静かな口調に怒りをありありとにじませて言った。

「答えろ。おめえは、その手で、陽炎に何をした?」

 天翔丸は握っていた七星を離して、右手を左手で握りしめた。

 まだ手が震えている。陽炎を傷つけた感触が右手にはっきりと残っていてなかなか消えない。

「よくそんなことができるよなァ、さんざん護られてきた分際で」

「傷つけるつもりはなかった! あいつがむりやり七星を持たせようとするから……だから……!」

「悪いのは陽炎だって言いてぇのかァ?」

「わざとじゃない!」

「わざとかどうかなんて、どうでもいいんだよ。おめえはその手で陽炎を傷つけた、それが事実だろ」

 ぐっと言いつまると、黒金が顔を寄せてきた。

「おめえは腹が立ったんだよなァ? 自分の思い通りにならねえ陽炎に。だから、あいつを痛めつけた」

「違う! 俺は、陽炎のことを知りたかったんだ! あいつのことを知って、ちゃんと向き合って、鞍馬山で主をやっていこうと思った! でも、いくら聞いても、あいつは何も答えないから……!」

 黒金は鋭利なまなざしをさらに細めた。

「なぜ陽炎が答えないのか、その理由をどうして考えない?」

「……理由?」

「陽炎が答えないのは、言えないというあいつの意思表示だろうが。言えないことをいくら問いつめたって答えられるわけねえだろ。おめえが悩み、いらついて、そのせいで神通力を使えなくなるほどに調子を崩してることを、むろん陽炎はわかってる。原因が自分のふるまいだということもなァ。わかっているから責任を感じて、黙って責めを受けているんだろうが。それをあんな頭ごなしに責めやがって、おめえがしていることは問題を解決するための行為じゃねェ。なぜだどうしてだと言葉で打ちすえて、陽炎を痛めつけてるだけだァ」

 黒金は身を乗り出し、さらに声を荒げた。

「陽炎は何も変わっちゃいねえ。いつだって、鞍馬天狗のために自分のすべてを犠牲にしてきた! 何があろうとおめえを護り、ふがいない主を見捨てることもせず尽くしてきた! ずっと、ひたむきに! そんなあいつを、おめえはなじって痛めつけ、傷つけたんだ!!」

 天翔丸はその場にうずくまってうなだれた。

 ぐうの音も出なかった。言い返す言葉はただの一言も思い浮かばず、それは叱咤の言葉がどれも正しいことを示している。

 そんなつもりはまったくなかった。なかったのに、陽炎を傷つけていたーーその事実に、ひどくうちひしがれた。

 黒金は深く嘆息した。

「やっぱり無理だァ。おめえに陽炎は救えねえ」

 天翔丸は顔を上げ、目をしばたたいた。

「陽炎を救う?……俺が?」

「そう考えたことすらねえか。だよなァ、そうでなきゃ、あんなひでえ仕打ちはできねえわなァ」

 身を縮める天翔丸に黒金は言った。

「守護天狗はなァ、何かを守るから守護天狗って言うんだ。おめえはいったい何を護るために鞍馬天狗になったんだァ?」

 守護天狗は山を護るもの。そう陽炎から聞かされてきたが、それがどういうことかいまだによくわからない。鞍馬天狗になると宣言した自分が、いかに口先だけだったか思い知らされる。

 わからないーーそんなことさえも。

 何も言えずにいると、黒金が投げつけるように言った。

「三日だ」

「え?」

「今日から三日間、この山で過ごせ」

 天翔丸は周囲を見回した。

 見えるのは林立した木々だけ。一見、鞍馬山との違いはわからないが、しかし感じる雰囲気というか、空気のようなものが明らかに異なっている。この山は、鞍馬山とは何かが違う。

「おめえはあまりに無知すぎる。まずは守護天狗がどういうものなのか、ここで見本を見ろ。見て、自分がどれほど無能か思い知りやがれ」

 黒金は翼を大きくひろげた。

「待てよ! 俺がいないと鞍馬山は……竜王淵が!」

 主がいないと再び山から死毒が、と思ったが、黒金はそんなことかとばかりに吐き捨てた。

「たかが三日くらい主がいなくたって支障はねえよ。ましてや役立たずの主なんか、いない方がましだァ」

 そう言って、大鴉は飛び去っていってしまった。

 翼のない天翔丸に追いかけるすべはなく、遠ざかる鳥影をただ見送ることしかできない。見知らぬ山中に置き去りにされて途方に暮れていたとき、近くの草むらがガサリと音をたてた。

 天翔丸はびくっとして、音のした方を見た。

「誰だ?」

 ガサガサガサ。

 生い茂った草の茂みの中で何かが動いて、草が音をたてている。音はつかず離れず周囲を回っている。

「出てこい!」

 大声で怒鳴りつけたが、出てくる気配はなかった。

 ガサガサガサ。何かが茂みの中を動き、周囲を回りながらこちらをうかがっている。

「あっちへ行け!」

 ガサガサガサ。

 ただの獣なら、大声に驚いて逃げていくはずだが去る様子はない。

 天翔丸はごくりと唾をのみこんだ。

(俺を狙ってんのか?)

 死物か、妖怪の類か。何にせよ、鞍馬天狗の生気が目的と考えれば狙われる可能性は充分にある。

 身構えながら七星の柄にそっと手をかけた瞬間、頭に声が響いた。

 ーー滅ぼせ。

 天翔丸はびくっとして、あわてて柄から手を離した。

(駄目だ)

 七星を抜けば、また操られてしまうかもしれない。さっきは声に反抗できたが、次もできるとは限らない。

 それが怖かった。

 しかし七星なしにどう戦えばいいか、皆目わからない。

 相談相手はいない、護衛もいない。自分は一人……呼吸が乱れ、恐怖と不安がせりあがってきた。

 ガサリ。真後ろの茂みで音がした。

 天翔丸はびくりとし、反射的に足もとに落ちていた石を手にとって、

「来んなーーーっ!」

 悲鳴まじりに叫びながら、茂みに投げつけた。

「ぎゃあ!」

 茂みの向こうから人のような声が聞こえ、それきり草の音はしなくなった。

 そのまま逃げようかとも思ったが、見知らぬ場所をむやみに動くのも不安だったし、相手が何者か、少し気になった。恐る恐る茂みに近づき、草葉をかきわけて、声のしたあたりをそっとのぞきこむ。

 そこにいたものを見て、天翔丸は目をぱちくりさせた。

「これは……なんだ?」

 変わった生物が転がっていた。

 大きさは、少し大きめの(まり)くらい。投げた石がその額に命中したらしく、気を失い、仰向けにひっくりかえっている。全身は茶色の毛に覆われており狸かとも思ったが、顔には鳥のようにくちばしがあり、両足も鳥のような足だ。その上、人のような両手があり、人のような衣服を着ている。

「なんだろうな……これ……」

 恐る恐る指先でつつくと、その生物がごろりと寝返りをうった。

 その背を見て、天翔丸はあっと声をあげた。

 まるで葉っぱのような翼がふたつ、背にちょこんとくっついている。

「翼……こいつ、天狗か!」

 今まで出会った天狗はみな自分よりも大きく、立派な翼をもっていたから、そうだとはわからなかった。

 それは茶色の羽毛と翼をもった、(すずめ)を思わせる小天狗(こてんぐ)だった。

 天翔丸は天狗の証である翼をしげしげと見ながら、首をかしげた。

「……こんな小さい翼で、飛べるのか?」

 まるっこいずんぐりむっくりした身体を浮かせるには、ちょっと翼が小さすぎるような気がする。

 少し興味が出てきて、小さな翼を指先でなぞるようにふれてみた。きれいに生えそろった羽根には弾力があり、翼の骨の部分は温かい。衣服の隙間から茶色のやわらかそうな羽毛が出ており、ふれてみると心地よい柔らかさと温かさがあった。

「おぉ〜、ふわふわ〜」

 首元の羽毛の感触が気持ちよくてしばらくさわっていると、小天狗がぴくぴくっと動き、突然がばっと起き上がった。

「ひゃはははは! くすぐったいです〜!」

 声をあげ、ぱっちり開いた目と、目が合う。

「あ、わりい。つい」

 小天狗は目をまん丸くして硬直し、次の瞬間とびあがった。

「ひいいいいい!」

 まるで化け物でも見たかのように叫び、真上にとびあがる。背にある小さな羽がぱたぱたと動き、滞空しているのを見て、天翔丸は感心したように言った。

「おぉ、飛んだ」

 しかしやはりずんぐりした体を浮かせるには翼は小さすぎるようで、そのまま真下に落ちてくる。

 落ちてきた小天狗を、天翔丸は両腕で受け止めた。

「あ、落ちた。大丈夫か?」

「ひいいいいいい!」

 小天狗はあわてふためき、天翔丸の腕から転げ落ちるように離れて、地面に平伏した。

「ご、ご、ご無礼の数々、申し訳ありません! 『出て来い』と申されど、足がすくんで出るに出られず、『あっち行け』と申されど、あっちへ行っては己の役目が果たせず……あわあわとしているうちにこのようなことに……申し訳ありません! 申し訳ありません〜!」

 小さな天狗がぶるぶる震えながら、傷ついた額を何度も地面にこすりつけている。おびえながら平身低頭するその姿を見て、天翔丸はまったく恐れる必要のない、弱いものを傷つけてしまったことに気がついた。

「あ、いや、こっちこそごめん。いきなり石ぶつけて。おでこの傷、大丈夫か?」

 小さな天狗は目をぱちくりとし、額に手をやった。

「え? あ、はい、大丈夫でございます、このようなものすぐ治ります」

「でも痛むだろ? 少し血が出てるし」

 天翔丸が傷にふれようと手をのばすと、小天狗はおどろいて跳び退くようにズザザッと後ずさった。

「だ、大丈夫です! 本当に!」

「いや、手当てした方がいいって。えっと、薬は……あ、持ってないや」

 万能薬白椿は陽炎が持っている。

 小天狗は、衣の懐から小さな木箱をとり出した。

「わたくし、薬草から作りました傷薬をもっております。これを塗ればほどなく治りますので」

「じゃあ、俺が塗ってやるよ」

「え!? そ、そんな、滅相もない……!」

「いいからいいから」

 天翔丸は強引に傷薬を奪いとり、ふたを開けて、小天狗の傷に薬を塗った。

 その間、小天狗は緊張して身を固くしていた。

「これでいいか?」

「あ……はい、お手数をおかけしまして……どうもありがとうございます」

 薬の木箱を返すと、小天狗は恐縮しながらそれを懐にしまい、そして居住まいを正してうやうやしく頭をたれた。

「ご挨拶が遅れまして、大変失礼いたしました。我が名は野実(のみ)と申します。お会いできて光栄にございます、鞍馬天狗」

 鞍馬の名で呼ばれ、天翔丸は身体を固くした。

「……俺のこと、知ってんのか?」

「もちろんでございます。わたくし、我が主の命令により、鞍馬天狗をお迎えにあがりました」

「主? おまえの主って、誰?」

 野実は小さな身体で背筋をのばし、顔をあげ、誇らしげにその名を口にした。

「西国天狗一族の長、愛宕天狗でございます」

 天翔丸は小さく息をのんだ。

「愛宕天狗ーー栄術(えいじゅつ)か」

 以前、一度面識がある。威厳に満ちあふれた、白く大きな翼をもった守護天狗だ。

「ここは栄術の山か」

「はい。我らの護山、愛宕山でございます」

 天翔丸は改めて、連れてこられた山を見回した。

 思えば、他の天狗が守護している山に入ったのは初めてのことだ。

「鞍馬天狗が愛宕山にご滞在の間、わたくしがお世話をさせていただきます。なんなりとお申し付けくださいませ」

「滞在? 俺が?」

 天翔丸が首をかしげると、野実も首をかしげた。

「さきほどの八咫烏の御方が、我が主とそう約束をとりかわしたと聞いておりますが……?」

 そう言えば、三日間ここにいろと言っていた。どうやら前もって栄術と決めていたことらしい。当人に断りもなく。

 天翔丸は舌打ちした。

「黒金の奴〜〜、勝手に決めやがって」

「あのぉ……もしや、何か心配事がおありですか?」

「心配事……?」

「わたくし、愛宕山へのご滞在は、当然鞍馬天狗もご承知のことと思っておりました。しかし守護天狗が護山を離れるというのはやはり大変なこと。もし山に心配事や気がかりがおありでしたら、帰山なさった方がよろしいのでは……?」

 天翔丸は黒金が飛んでいった方角ーー鞍馬山があるだろう方向を見つめた。

 鞍馬山から毒が染み出ないのなら、自分がいなくても支障はないだろう。八雲はもとより主などいなくても平気だろうし、琥珀は何かあったら鞍馬寺へ行き八雲を頼るだろう。

 心配事や気がかりーーあるとすれば、ただひとつ。

(陽炎は……大丈夫かな?)

 自分がつけてしまった、傷の具合は。

(あぁ、でも万能薬があるから大丈夫か。黒金がついてるし……)

 そうは思ったが、大丈夫だという確信がなぜかもてない。

 陽炎は強いのだから、自分が心配などする必要はまったくないだろうが、別れ際の姿が妙に気にかかった。黒金に連れ去られるときに見えた陽炎の姿。こちらに手をのばし、何か叫んでいた。何を言ったのか聞こえなかったが、強い感情にゆがんだ表情からはっきりと伝わってきた。

 行かないでーーそんな思いが。

(……帰った方がいいかな?)

 陽炎の望みに応えるなら、いますぐ鞍馬山へ帰るべきなのかもしれない。

(でも……いま帰っても、たぶん、また同じことのくりかえしだ……きっと、また傷つける)

 最悪、七星に操られて、陽炎に滅ぼしの力をふるってしまう可能性もある。

 それに鞍馬天狗が怖くて七星を使えないなど、主として、こんなふがいない状況はないだろう。

(俺は、この状況を変えたい……どうすれば変えられるのか、知りたい)

 他の守護天狗はどのように山を治めているのか、この目で見てみたかった。栄術は悩むことはあるのか、話を聞いてみたい。そして主とはどういうものなのか、何をするものなのか、知って、打開策を見つけたい。

「いかがなさいますか? 愛宕山へのご滞在、お取りやめになさいますか?」

 おずおずと問いかけてきた野実に、天翔丸は返答した。

「いやーー世話になる。野実、三日間、よろしく頼む」

 鞍馬天狗は護山を離れ、愛宕山に滞在することになった。

 ふがいないこの状況を変えるために。

 傷つけないために。

 出会ってから初めて、三日間、陽炎と離れてすごすことにした。



 雲の上を旋回しながら、遠方をも見通す視力でそれを見届けた大鴉は、あきれ果てたように息をついた。

「世話になる、ねぇ……偉そうに。あいつ、誰かに世話をされるのが当然だと思ってやがるなァ」

 すべてにおいて考えが甘い。三日間の滞在を物見遊山のように軽く考えているようだが、世話役をつけられたとはいえ、守護天狗が他山にひとりで入山するということがどういうことなのか、まるでわかっていない。

「ひとりになって、ちったァ護られるありがたみを思い知りやがれ」

 黒金は言い捨てて、鞍馬山へと進路をとった。

 愛宕山から鞍馬山までは、地上を行けばいくつか峠を越えなければならないが、大きな翼をもつ八咫烏にとっては文字通りひとっとびだ。

 ほどなく鞍馬山へ飛び戻ると、尸珞の場のそばで陽炎がうずくまっているのが見えた。別れたときと同じ場所で、死んだようにぴくりとも動かない。

「おーい! 陽炎、どうしたァ?」

 声をかけながら下降し、地上へ降り立とうとしたとき、突然陽炎がとびかかってきた。羽をちぎらんばかりにつかみかかってきて、火を噴くような剣幕で怒鳴ってくる。

「天翔丸は!? 天翔丸はどこだ!? 言え、天翔丸をどこへやった!!」

「愛宕山だ」

 陽炎が激怒することは予想していたので、黒金はその手をふり払うことなく、怒りを受け止めるように冷静に答えた。

「愛宕天狗には前もって話をつけてある。とにかく、あいつは天狗のことを知らなさすぎる。どういうものか、あれこれ教えるより自分の目で見させたほうがいい。百聞は一見にしかず、だろォ?」

 羽をつかんだ手をゆるめることなく、陽炎は肩を上下させながら荒い呼吸をくりかえす。

「だからあいつを愛宕山に滞在させて、守護天狗について学ばせるんだァ。期間は三日。たった三日だァ。愛宕天狗がついてるなら、おめえも安心だろォ?」

 荒い呼吸がじょじょにおさまっていき、そのまま弱く小さくなっていく。

「ーーしたのか」

「あ?」

「三日間……愛宕山に滞在することを、天翔丸は承諾したのか」

「ああ。迎えにきた愛宕の眷属に、三日間世話になるって言ってたぜ」

 陽炎はうなだれ、ぽつりとつぶやいた。

「……そうか……」

 瞬間、羽をつかんでいた手から力が抜け、糸が切れたように陽炎は意識を失った。

 倒れこむその身体を翼で受け止めようとしたが、飛ぶためのそれでは支えきれない。黒金はしなる翼を手に変化させて、陽炎を抱きとめた。

 さらに蹴爪を両足にして、人間のようなーー二足歩行の生物へと姿を変えた。

「チッ……この姿には、もう二度となるまいと思っていたがーー」

 翼を腕に変えるということは、飛ぶという自分の根本を変えることのように感じるし、なによりこの姿は、かつて神に仕えていたときのことを思い出す。

「でも、まあ……しゃあねェな」

 友を支えるのに必要とあらば。

 腕に倒れこんできた陽炎は青ざめ、呼吸も弱々しい。無理もない。鞍馬天狗を護るために、一晩中霊力を使いつづけた代償は少なくない。

「陽炎、ゆっくり眠れ。おまえには休息が必要だ」

 休めば、考える力も出てくるだろう。

 八咫鴉は友の今後を共に考えるため、三日間、鞍馬山に腰を据えることにした。




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