【お嬢様は】金の問題じゃないと思うんだ俺【主語が足りない?】
「おっと、これ以上桐谷のペースに乗せられるわけには行きませんわ!むてきんさん、改めまして……私にそちらのスカルン様をいただけませんこと?」
「……は?」
:え?
:マジ?
ショタをすこれ:はい?
:段階ってもんがあんだろ⁉
ちょっと待て。今なんて言った?スカルンをよこせ?会っていきなりか?流石にそれはうんとは言えないぞ俺は。
(わしじゃって嫌じゃぞ⁉わしを振るってもよいのは小僧だけなんじゃぞ⁉)
分かってるよ。それに、スカルンに意志があるの無視してるみたいな言い方は好きじゃねぇ
「わりぃけどさ、スカルンは俺の相棒なんだよ。昨日会ったばっかりだけどさ。それでも俺の相棒で家族になったんだ。だからそんな簡単にくれって言われても頷けねぇ。」
「そうじゃぞ!わしを振るってよいのはこの小僧のみなのじゃ!わしを振るう資格があるのはわしをあの狭苦しい空間から連れ出したこの者だけなのじゃ‼」
:良く言ったぜむてきん!俺はお前を支持するぞ!
:いくらトップクラン【夜明けの星】からの直接の交渉だとしても素直に頷けねぇよなァ⁉
ショタをすこれ:まさかここまで直接的な手段に出るとは思いもしなかった
「む、そちらの言い値で構いませんのよ?スカルン様はこの世界で現状唯一の意志をお持ちの武器ですもの。それはもう丁重に扱わせていただきますわよ?」
「金の問題じゃねぇ!いくら積まれたって頷けねぇもんは頷けねぇ。そんだけだ!」
「こ、小僧…!」
:即答。うーん、これはまごうことなきイケメン
:金に靡かないその姿勢……嫌いじゃないわ!むしろ好き~!
:ところでさっきから執事の人黙り込んでね?
:ってか、天を仰いでね?
「どうしてもってんなら……力づくで俺から奪ったらどうだ。俺は死んでもスカルンのこと手放す気はないけどな!」
「…?なぜそのようなことをしなければいけませんの?する必要がありませんわ~?」
どうしてもスカルンの事が欲しいんじゃない、のか?姉ちゃんには【夜明けの星】はレアな魔道具を収集するためなら手段を選ばないこともあるから気をつけなさいって言われてたけど……
:???
:自分の手は汚さずとも問題ない、ってことぉ?
:マジ?伏兵いるってことか!
「私、そんなにおかしなことを言いましたかしら⁉それにどうして力づくという選択肢が提示されているのかもわかりませんわ!?」
「は?だって……」
「お主、わしの身柄を欲したんじゃろう⁉それで小僧からわしを引き離そうとしておるのではないのか!」
「引き離す?スカルン様を?どこのどいつですの?そのようなことをする不届き者は!」
「あなたですお嬢様。初めの言葉選びからして間違えておりますよ」
「……はえ?」
:つまり……どゆことだってばよ?
:「私にそちらのスカルン様を(見せて)いただけませんこと?」ってこと?
:だとしたら言葉足らずにも程があるだろ⁉
ショタをすこれ:それだとこの反応にも納得が行くね。一応は
執事の人にごにょごにょ囁かれて目の前のおじょーさまはすげービックリしてた。それから執事が俺達にも謝罪してきた。おじょーさまの言い分としてはスカルンは今のところ、世界でたった一人の意志ある武器だから詳しく見せてほしかっただけだとか。奪うつもりなんて最初っからなくてスカルンの事を観察させてもらえればそれで良かったんだってさ。
「たいっへん!申し訳ありませんでしたわ!私としてはただスカルン様を見せていただきたい一心のみでそれをお伝えしているつもりでしたの……むてきん様からお譲りいただくだとかそのような不純なことは一切考えておりませんでしたわ‼」
「私からも謝罪をば。我が主人の暴走を止められず、むてきん様ならびにスカルン様の双方にご迷惑をおかけしたこと、謝罪申し上げます」
「い、いや。全然良いって!悪気があったわけじゃないんだろ?だったら人間間違えることもあるしさ…!頭上げてくれよ!」
「ま、まぁ…わしとしても観察する分には構わんぞ?小僧とわしを引き離すつもりもないようじゃしの」
:それにしたって「見せて」の三語が抜けるかね普通
:日頃から桐谷さんがフォローしてるか事前に察して行動してる有能なのかもしれんし……
:あー、付き人の有能さが裏目に出ちゃったパティーンね。あるある
ショタをすこれ:強引な手段を取らないなら私としても言うことはないかな
俺が頭を上げてくれって言っても全然聞いてくれない。おじょーさまがただの一般人に頭を下げるのって立場的にまずいんじゃねぇの?分かんねーけどさ。それに悪意がないなら攻める理由だってないんだよなぁ……
「むてきん様、スカルン様!わたくし……何かお詫びをしたいのですが、わたくしに出来ることはございませんの?」
「お詫びって言われても、なぁスカルン?」
「ふむ、そうじゃな。小僧が何も浮かばないならわしは元よりただの武器じゃ。なにか物品が必要ということもないしのぅ」
:わりぃ……邪なコト考えた俺を殺してくれ
:通報した
ショタをすこれ:じゃあ今回の探索手伝ってもらったらいいんじゃない?お詫びしないと相手も気が済まないだろうしね
:めっちゃ名案やん!w
コメント欄を見ると姉ちゃんがグッジョブな提案をしてくれていた。サンキュー姉ちゃん!
「どうしてもお詫びしないとダメって言うなら……俺の探索手伝ってくれ!それなら間近でスカルンのことも観察できるし、一滴二丈だろ?」
「小僧よ、それを言うなら一石二鳥じゃ」
「そうそれ!」
:ついにむてきんの言い間違いに訂正を挟んでくれる存在が現れたか……!(感涙)
:いい間違わないショタになるってことね?それもまたヨシ、だわ
「よ、よろしいのですか……?」
「おう!さっきから言ってるけどさ、悪気がないんなら怒り続ける理由もないだろ?だから、一緒に探索しよーぜ」
「……分かりましたわ!不肖この神凪有栖、全力でむてきん様のお力にならせていただきますわ~!桐谷もそれでいいわね?」
「もちろんでございます。お嬢様の行く道が私の行く道でもありますので。」
:おお……これは、世紀の瞬間なのでは?
:こりゃまた、切り抜きが捗っちまうなァ⁉
:盛り上がってきたァ!




