白雪さんのお母さん
白雪さんは、お母さんが退院して元気いっ
ぱいだ。
「あ、そうそう白代くん」
「ん?」
「今度うちのママが白代くんにぜひお会いし
たいって言ってるんだけど…やっぱり迷惑
だよね…⁇」
と申し訳なさそうに聞いてきた白雪さん。
お母さんか…
「ううん。全然迷惑じゃないよ。なら今度お
邪魔させてもらおうかな」
「うん!ありがとう」
白雪さんは、イキイキとした笑顔で笑った。
あぁ。
白雪さん、ほんと嬉しそう。
そしてその数日後、白雪さんのお宅にお邪
魔させてもらうことになった。
お母さんにはじめて会うな。
…なんか緊張する。
ところでオレは白雪さんとどんな関係だと
伝えられているんだろうか。
彼氏なわけないし…
友達ポジションかな。
色々と考えながら歩いていたら、ついに玄
関の前まで到着していた。
ピンポンとチャイムを鳴らすと、
「はーい」
と元気な声をあげて白雪さんがお出迎えし
てくれた。
「あ、どうも」
「今日は、わざわざありがとうね。さ、上が
って。」
とスリッパをオレに向けて出してくれた。
スリッパを履くと、居間に案内してくれた
んだけど…
‼︎
居間のソファに長い髪の美しいスレンダー
なそして気品あふれる女性が座っていた。
多分お母さんだ。
「あの、お邪魔しております。」
「あら〜、あなたが白代くんね。紗奈からい
つも白代くんのお話伺っているわ」
「えっ、オレのですか?」
「うん。もう先生なんて呼んでね。かなりあ
なたを尊敬しているみたいね。」
…え。
尊敬⁉︎
「ちょっと、ママ!余計なこと言わないで」
「ふふふ、いいじゃないの。」
二人の会話を見ていると和むなぁ。
なんか仲良さげだな。
見ているだけでオレも笑顔になってしまう。
白雪さん、お母さんにそっくりだなぁ。
こうしてたわいもない会話を三人でして、
そろそろおいとましようとしたら、白雪さ
んのお母さんがこっそりオレに、
「紗奈をこれからもよろしくね」
と言ってきた。
⁉︎
どういう意味だろう…。
お母さんは、お腹の子のことを知っていて
あえて言ってきたのだろうか…?
だとしたら、オレはお母さんに認めていた
だいたのかな?
というか…
お母さん、お腹の赤ちゃんのこと知ってる
んだよね⁉︎
そして、お腹の父親オレじゃないってわか
っているんだよね⁉︎
続く。




