お祈り
白雪さんからあまり連絡が来なくなった。
やはり大変なのだろう。
オレはよく空を見上げて白雪さんのことを
考えるようになった。
‼︎
え?
ん?
ふとバイト中、河野さんを見るとまさかの
河野さんも空に向かってお祈り?してない
か⁉︎
…
でも、そうだよな。
河野さんも彼氏の妹が気になるんだな。
うん。
きっとそうに違いない。
オレも河野さんのじゃまをしないようにそ
っと手を合わせて空に向かってお祈りをし
た。
すると店長が
「えと…なんかそういうの若者の間で流行っ
てる儀式?」
と聞いてきた。
すかさず河野さんが、
「違います‼︎お祈りです‼︎」
とキレ気味で返してまたお祈りをしだした。
オレも一応店長に目でアイコンタクトして
そういうことですと、やんわり訴えてお祈
りを続けた。
それをみた店長もとりあえず一緒にお祈り
しだした。
その数日後、やたらとバイトが忙しかった。
もしかして店長商売繁盛とか祈ったんじゃ
ね⁉︎
…だとしたら、店長の願いは通じた?
ならば、きっと白雪さんも大丈夫だ!
白雪さん、頑張れ‼︎
仕事しながらも白雪さんの無事を祈った。
そして数日後
白雪さんから連絡が来た。
バタバタしてて連絡できなくてごめんなさ
い。
無事に成功しました‼︎
と連絡がきた。
成功?
と思ったけど意味は伝わる。
よかったー。
と安心していたのも束の間、まさかのお言
葉が送られてきた。
えええええぇ〜〜えぇ⁉︎
マジかよーーー⁉︎
何がマジかよって…
それは…
新しい家族が増えました。
名前は、
チーちゃんとムーさんです‼︎
と。
ふ、ふ、ふ…
ふたごぉーー⁉︎
予想もしないまさかのおふたりさんとは。
ま、ひとりよりもふたりいた方が賑やかで
いいだろう。
うんうん。
とにかく自分に言い聞かせて自分を納得さ
せる。
落ち着け…オレよ。
脳内でいきなり紐が絡んだようなそんな感
覚に陥ったがゆっくり紐を解けば大丈夫だ。
慌てると紐は絡む。
だから落ち着いて解くのだ。
そうして時間をかけていくうちにおのずと
受け入れられるというもんだ。
よね⁉︎
よねぇ⁉︎
ね?
だよね⁉︎
続く。




