質問
すっかりお腹の子に夢中で忘れてたけどさ、
白雪さん…
籍入れるのかな?
いい加減相手誰だか気になる。
一緒にコインランドリーにいたのって…
なんか、背格好からして白雪さんのお父さ
んっぽかったんだよな。
でも、なんでお父さんとコインランドリー
に…
パパってやつは、電話でしか登場しないよ
な。
まさか出張とか⁉︎
「ちょっと白雪さん」
「え?」
「放課後少し質問いいかな?」
オレのいきなりの質問という言葉に焦る白
雪さん。
「えと、し、質問?」
「うん」
「ど、どんな質問かな…?」
なんだろう。
白雪さんがオロオロしだした。
そんな様子をみてオレも落ち着きを失った。
そして二人して放課後までソワソワとして
いたのであります。
そして放課後。
「じゃあ、歩きながらの質問でいいかな?」
とオレが白雪さんを見ると、
「あ、うん。それで大丈夫」
と白雪さんが返してきた。
…
ええと…
何から話せば…
と思っていたら白雪さんの方からいきなり
「この前のさ、あの告白宣言のやつさ…あれ
気にしなくていいからね」
と言われてしまった。
…それは、もう過去の話でわたしは前に進
んでいますって事だよな。
「あー…」
「で、白代くんの質問って?」
…そんなこと言われてしまったら、もう聞
くに聞けない。
なのでとっさに、
「あ、質問かー。うんうん、質問ねー」
と言いながら必死に何かを考える。
‼︎
「そうそう、白雪さんは甘い系と塩辛い系ど
っちが好き?」
なんてくだらない質問をしてしまった。
すると、
「うーん。どっちも好きなんだけど、今はか
らだのこと考えてどっちも我慢だからな」
と言われてしまった。
そうか。
妊婦は、糖分と塩分も控えめなんだよな。
オレってほんとダメダメだなー…。
「あ、そっか。ごめん…変な質問して」
「クスクス、いいよ。それが昼間言ってた質
問したいことだったの?」
…あー、まぁ。
そうしとこう。
いまさらお腹の子の相手と籍入れるの?な
んて言われても白雪さんだって迷惑だろう
し。
どこまでもズカズカ入り込んでくるね。
なんて言われたら嫌だし。
「う、うん」
「アハハハ、なんだそっかー。よかったー」
白雪さんは、ほっとしたと同時にスッキリ
した顔になった。
続く。




