ニーナちゃんの説明
章設定を消しました。完結した後に改めて決めます。
幕章についてはサブタイにそう書きます。また、前話で告知もします(忘れてたらすいません)。
あと、毎日更新を一週間もして、ブクマ1つも増えなかったのに、何故か、更新をしていない日に2つも増えました。なんでだろう?
それはともかくありがとうございます。
事は数分前の出来事だ。
「ねぇ、ニーナちゃんて呼んでいい?」
ルナがニーナにそう尋ねる。
「うん、お姉ちゃんたちみんな好きに呼んでいいよ」
ニーナがそう許可を出す。すると
「じゃあ、私もニーナさんと呼びますね」
と、チワもベルンさんからニーナさんと呼び方を変える。
「それじゃあハズクはニーナとお呼びしますね」
いきなりの声にニーナが驚く。その声の主はハズクだ。いつの間に部屋に入ったのだろう。
「あ、ハズクさん。この子はニーナ・ベルンさんです。トキヤ様が連れて来ました」
チワがハズクにそう説明をする。
「ご主人様が?……後できっちり話していただきませんとですね」
「当たり前よ」
「はい、それはもう当然です」
3人の思惑が一致した初の瞬間だと思う。
「お、お姉ちゃんたち、ちょっと怖い」
その姿にニーナは少し怯えていた。
「ところで、その……トキヤのことを何で、お兄ちゃんって呼んでるの?」
ルナがニーナに質問をする。
「えっとね、お兄ちゃんはお兄ちゃんなの」
「あっ、もしかしてニーナさんってカンラン村の村長さんの孫じゃありませんでした?」
チワは思い出したようにニーナに尋ねる。
「……うん」
ニーナは悲しそうな顔をした。その姿に3人はこれ以上聞くのを止める。そして、トキヤが急にニーナを預かる理由が、ここにあるのだと気づいた。
「あ、そうそう。トキヤ様の料理は本当に美味しいんですよ」
チワが話題を変える。
「男のくせに私たちの中で一番うまいのが癪だけど、本当に美味しいのよね。一体なんでかしら?」
そのニーナへの気遣いにルナも乗っかる。ちなみに、料理が美味しいのはスキル『料理人』の補正が掛かっているのもあるが、大部分はトキヤ本人の実力だ。本人は自覚無しだが。
「それでニーナから見て、ご主人様はどう思いますか?」
ハズクがニーナに尋ねる。
「んーと、トキヤお兄ちゃんは……私の初めての(対等に接してくれた)人なの。だからね、大好きなの」
その瞬間、空気が凍った。
(……ご主人様、ハズクがあんなに迫ったにも関わらず、あのような態度をとっていたのは、ロリコンだったからだとは。くっ!なぜこのような豊満に育ってしまったのです!ハズクのバカバカバカ!)
(ははははは、はじ、初めてって、もしかしてキキキキキ、キス⁉︎ずるいずるい!私も!じゃなくて!……こんなに小さい女の子に手を出すなんて……トキヤの変態……)
(トキヤ様はロリコン、トキヤ様はロリコン、トキヤ様はロリコンーー)
3人は顔が鬼になった。そして今日一番の怯えた顔をニーナはした。……このままじゃ、懐くどころか距離ができそうな感じだ。
その時だ。扉を開ける音がする。それと同時に料理のいい匂いが鼻腔をくすぐる。
「みんな、時間も時間だし早めで出来るものしか無いけど……なに?3人とも、こっちを見て」
そんな態度を取ったトキヤに、3人は率直な想いをぶつけた。それを聞いたトキヤは3人を落ち着かせて、改めて話を聞いたのだった。そして話は現在に戻る。
「ふむふむ、ニーナちゃんが俺を初めての人と言ったと。……友達ってことだろ?ニーナちゃん、村長の孫だから、友達いなかったらしいし」
「「「……え?」」」
俺がそう言うと、チワとルナは驚いた顔をする。そして2人とも、『よかったー』とか色々言っている。まぁ、ルナと、チワも実年齢はギリギリだがロリに……入るか?だろうから心配だったんだろう。
「ところではハズク、お前は分かってて乗っかっただろう?」
「…………」
俺がハズクに尋ねると、ハズクは首を横にプイっとそらして、目を合わせようとしない。
「沈黙は肯定と取るぞ」
「ご主人様、ハズクは何のことだか一切分かっておりませんでした」
「嘘つけー!」
「それで、とりあえず話してもらわなきゃ、また勘違いが起こるでしょ!だから、さっさと話しなさいよ!」
ルナは自分の勘違いが恥ずかしかったのか、あたりが激しい。理不尽だ。ニーナちゃんを見ると、頷いた。『言ってもいいよ』と言うことだろう。
「分かったよ。まず始めに、ニーナちゃんはカンラン村の村長、ガスト・ベルンさんの孫娘なんだよ。それで何で連れてきたかは……カンラン村は潰れたからだ」
「……っ……」
「……え……?」
「潰れたですって!何でよ!」
幾ら何でもニーナちゃんに対して配慮がなかったかもしれんな。3人とも、目を見開き、驚いた顔をする。特にルナの反応が激しい。一番はチワだと思っていたが、『え』以外の声が出ていない。逆に驚き過ぎてなのかもしれないが。
「獣魔皇の白殺虎が村を襲ったんだ。生き残ったのは俺とニーナちゃんのみ。明日、魔法騎士団が調査に行くから、俺とニーナちゃんもついて行くことになった。みんなには急に予定を入れて悪いと思う。でも、ニーナちゃんはその光景を見ていないんだ。俺は見せるべきだと判断した」
みんなは静かに俺の話を聞いていた。時々、3人がニーナちゃんを目で見ていたことが分かった。
「……そうですか。あのトキヤ様、私たちもついて行くことは出来ませんか?」
チワが俺にそう言ってきた。
「無理だな。足がハクちゃんだけじゃな。約束をした俺とニーナちゃんは確定だが、チワは立場的には亜人奴隷だ。この国の騎士団たちもいい顔はしないはずだし、ハズクは奴隷ではないが亜人だ。それに合わせて出発するのが朝だから無理だ。ルナはーー」
「私は遠慮しておくわ。それに、確かにその方が2人が嫌な思いをしないはずよ」
ルナは俺が言う前に自分から辞退を言い出した。
「そうか、それじゃあまた、1日2日別れることになるな。2人はその間に森で鍛錬でもしておいてほしいんだ。また集まった時、俺は最近動いてないから、体が鈍り気味で、みんなの足を引っ張るかもしれないんだけど」
「分かりましたトキヤ様。あと、レベルが上がりました。今はレベル20です」
チワがまたひとつ成長をした。体はこれ以上成長しないらしいが。
ちなみに俺も確認したが、レベル31になっていた。上がったのは1レベルだけだった。最近ほとんど、動物や魔物を狩っていないからな。
……あのレベルアップとか知らせる声解除しようかな?もしもの時に使えるかもしれないし。ただ、日常じゃ、色々言われてうるさいと思うけど。
「そうか、また強くなった。俺も絶対にーー」
「トキヤ、ご飯もう食べて良い?」
ルナが聞いてきた。言葉をかぶせるなよおい!
「あぁ、そうだな。みんな食べようか」
俺はそう返した。まぁいいか。
「そうですね。頂きます」
「「「頂きます」」」
俺に合わせて他の3人も一緒に言う。
「?トキヤお兄ちゃん。さっきのなーに?」
ニーナちゃんは意味が分からず、首を傾げてキョトンとしている。
「さっきのはーー」
ニーナちゃんに説明をした。ニーナちゃんはきちんと意味を理解し、使って食べた。全員で食べたので、作った料理はすぐに無くなった。
そしてルナが帰る時間になった。チワ、ニーナちゃんは寝てしまった。2人とも、疲れがたまっていたのだろう。ハズクは起きてる。
「それじゃあトキヤ、またしばらく会えないけど……ニーナちゃんのこと、頼んだわよ。あと……ぷ、プレゼントだけど、ずっと待ってるから……ね」
「あぁ、いまは時間がないけど必ずプレゼントするよ。楽しみにしておいてく……過度な期待はしないで、楽しみにしておいてくれ」
言い直した。無理なものを期待されても困るからな。
「分かってるわよ。トキヤにはそこまで期待はしていないわ。それでも……楽しみにはしておいてあげるわ」
「そうですか……じゃあまたな。あ、送るよ」
「それじゃあ遠慮なく」
俺はルナを魔道具屋まで送る。ルナはなんだか、元気が無くなった。
「ルナ、どうかしたのか?」
俺が尋ねる。
「……別に、何もないわよ」
ルナはそう答えるだけだった。何もないわけないだろうに。そう思っていても、口には出さないが。言いたくないこともあるだろうし。そうこうしているうちに着いた。
「トキヤ、気をつけてね」
「ルナも。じゃあまたな」
「うん。またね、トキヤ……気をつけてね」
俺が手を振り、ルナがそう言って、手を振り返す。
帰ってきたら、ハズクがベッドにチワとニーナちゃんを寝かしていた。
「おい、普通は俺とニーナちゃん、チワとハズクだろ
?」
「ご主人様はロリコンの変態さんで『ロリコンでも、変態でもねーよ!つーかそんなこと想像しているハズクの方が変態だろうが』……てへぺろ」
「可愛いけど、誤魔化すな」
そんな会話をして、ニーナちゃんを俺のベッドに連れ込んだ。変なことはしないよ。
そして寝る。変なことはしてないよ。そう言えば、フクロウは1日の3分の2時間ぐらいを睡眠に費やすと聞いたことがあるが、ハズクの場合はどうなんだろう?
結果、そこらへんは人間と一緒の生活リズムだった。ただ、朝が弱く、夜に強い。
面白かったら誤字脱字報告、ブクマ、ptお願いします。
あと、私のもう1つの連載作品の
『普通を求めて転生したら勇者の息子だった件』
も、是非読んで見てください。




