81、試験走行
試験走行が始まります。
安全重視です。
できた編成と座席配置はこうなる。
長さは1編成標準で22.5m。
連結部が50cm可変式。
カーブに対応するためにの工夫だよ。
試作したAGTの試験走行を行う。
運行に関係する職員や技術者も集めたよ。
早く引き継ぎたいね。
まずは管制室から指令を出して走行させる。
管制室は地下の工房の横にある。
各所の映像が見える魔法道具や列車の状況がわかる魔法道具もある。
ここから遠隔操作ができる。
今回は車両基地と南北の東西線そして環状線地下の予備線を使った環状走行。
左側通行なので外回りになる方で行った。
様々な速度で数周させてから各駅のホームに停車させる。
駅のホームも50mあるから余裕だ。
10両編成にも対応できる。
定位置に停止で来たよ。
安心した。
ブレーキも制動システムも運行システムも問題なしかな。
ホームドアとの位置も問題ないね。
安全のため床から天井までつながった壁をつくり、ホームドアも設置してある。
コンテナの自動積み下ろしも作動した。
これも異常なし。
乗客に扮した職員に乗り降りをしてもらった。
これも問題なし。
外回りは異常なし。
車両基地に戻し、自動のメンテナンスシステムを使った。
これも問題なし。
車両にも異常はなし。
職員にマニュアル運転も指導した。
操作は単純なのですぐにマスターしてくれた。
婚約者達も体験したよ。
すごくはしゃいでいた。
バギー車の時と同じだ。
マニュアルでも安全のために自動制御が働くから大丈夫。
そして職員や婚約者達から意見をもらった。
今までにないものだから意見が出ないようだ。
リサさんからは安全重視とバリアフリーにに対しての評価をもらった。
その間に精霊さんたちが内回り用の車両を作ってくれた。
同じ仕様で先頭方向が逆を向いたものだ。
これを使って内回りの試験走行も行う。
こちらも問題がない。
後は南北の東西線の運行と駅の運営は公共交通機関担当の職員にマニュアル作りや職員教育などを任せる。
緊急時の救助訓練もやるようにと責任者に指示を出したよ。
環状運転は保留にした。
これから職員も増やさなくてはならない。
料金も決まっていない。
学校が始まる前に学校へとつながる南北の東西線の運行開始のめどは見えてきた。
どのくらいの利用があるだろうか。
4月29日は南北の東西線で一日が終わった。
明日から地球でお仕事。
夕方は精霊さんたちと車両の追加の製作かな。
お読みいただきありがとうございます。




