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不思議なパン  作者: TKSZ
64/258

64、イチゲ神

イチゲ神様降臨!

朝。

19日木曜日

領都の名前も決まったから次はこの領主館周辺の呼び方だな。

領都の中心だから都心?

いやいや、それはない。

やはりセントラル。

面倒だ。

中心区(仮)にしておく。

後で考えよう。

散歩、散歩。

領都の散歩は犬と猫の姿がないのが残念だな。

肉球が。。。。

また『ジュンとポチの隠れ家に』に行くか。

さて、今日もあさから温泉ということで。

おや、あそこにいる子供は誰?

迷子?

6歳ぐらいの女の子が一人いた。

門番と何か話しているよ。

困った門番がこちらに気が付いた。

助かったという顔のなったね。


「領主様、こちらのお子様が領主様に会いしたいといわれていますが」


はい?こんな子知らないぞ。

隠し子?

それはない。


「子供ではない。イチゲ神じゃ」


はあ、話を聞いてみるか。


その自称イチゲ神様を連れて館の応接室へ。

お茶を出して。


「イチゲ神様ですか?ここ領都の名前は決めたばかりですが」

「そうじゃ、領都の名前を決めたから私が派遣されたのじゃ」


派遣?神様派遣業者があるの?


「何か失礼なことを考えていないか?私を派遣したのはアスカ神様。この領都に祝福を与えよということだ。そしてお主に加護を与えに来た」


確かにイチゲ神だ。

鑑定でも間違えないな。

自分を鑑定したらイチゲ神の加護が出てきたよ。

それ以外にもおかしなものが増えているけどそれは後で。


『ホウ、都市ができると神様がいらっしゃるんだ』

『はいそうです。今回は早かったですね。社を造ってアスカ神様に報告してからその町村や都市を担当する神が派遣されるのですが』


「ではタカシ、社はどこに造ってくれる」

「どこがいいですか」

「屋敷の敷地内がいいなあ」

「では庭園につくりましょう」


庭園に社を造った。


「お供えはどうなっている」


う~ん。

収納に『魔法のリンゴジャム(失敗作)』がある。

4個200円のリンゴを買ってきた。

おつとめ品というやつだ。

1個は生で。

3個はジャムにした。

ホームベーカリーで。

失敗した。

食べられる。

味も悪くない。

魔法・回復・治癒の効果間ついている。

が。。。。。

見栄えが悪い。

時間がなくて下ごしらえで手を抜いた。

分量配分を少し失敗したかな。。。てへ。


これでいいかな。


挿絵(By みてみん)


お供えしてお参りだ。

アスカ神様に報告だね。

領都の名前をイチゲにしました。

あ、イチゲ神様、何を食べているの。


「失敗作でも美味しいな。力も漲ってくる」

「お供えを食べるのですか」

「そうじゃ。この社へのお供えは私の物じゃ。しかし見栄えが悪いな。リンゴジャムというより煮りんご?刻みコンポートという感じかな」

「はあ」

「これからもお供えよろしくなあ。次も期待しているぞ」


イチゲ神様と別れて本館の温泉へ。

朝から疲れた。

のんびりと・・・・できなかった!


「お、ここはいいな、大きなお風呂じゃな」

「イチゲ神様、なんで入ってくるのですか。ここは男湯ですよ」

「いいじゃないか、裸の付き合いだろ」

「駄目です、ここは男湯。イチゲ神様は女湯へ。脱ごうとしては駄目」


タオルを巻いて服を脱ごうとしているイチゲ神様を止めていると、


「何の騒ぎですか。キャー。何で裸。タカシ様、幼女を連れ込んで何しているのですか。貴方も脱ごうとしない」


婚約者たちが入ってきて、誤解された。

裸ではない、タオルを巻いている。

大騒ぎとなり、説明をして誤解を解くのに苦労した。

クロウヨシツネダヨ。

イチゲ神様は婚約者達と女湯へ。

なんちゅう神様だー。

今朝は巡回に行けなかった。

いろいろ大変になる予感が!

イチゲ神様、一緒に朝食ですか?

あ、急いで出勤だ。




ラッキースケベではありません。

見られたのはタカシです。

タカシはロリコンではありません。

イチゲ神は腹ペコキャラ?

お読みいただきありがとうございます。

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