４７、領都の計画
穴の処理終了した日の午後になります。
４月９日午後。
リサタカプロジェクト特別事業部のリサさんの執務室。
「１０日と１１日から出張だったけど出張は１１日だけにしましょう。今日はもう終了でいいわ。明日は９時半から１５時半まで勤務。例のごみ関係の分析かな。報告書も。その辺りは専門だから大丈夫よね。」
「了解です」
「１１日は９時集合ね、房総木更津付近に行くわ。１２日から１５日は休み。」
１６日は地球のごみの現場を再確認するのだね。
現地にも行くよ。
「１６日も９時集合ね。装備はこの前と同じかな」
１７日から１９日は９時半から１５時半まで勤務。
２０日から２２日は休みで２３日から２６日は９時半から１５時半まで勤務。２７日から２９日は休みで３０日から５月３日は９時半から１５時半まで勤務。
時間を有効に。
スケジュールの検討が必要そうだね。
「今日はこれからどうするの」
「アスカの現場の確認をします。結界を施して監視システムを構築。ロクとホウには撤退してもらいます。今晩はヒカワ村に泊まります」
「わかったわ。私もいくわ」
ヒカワ村に転移し、そこから現場に入ったよ。
まだこの時、転移能力などが向上したことは把握していなかった。
簡易工房のようなものを作っておいたのでそこで必要な魔法道具を作ったよ。
結界を張り直し監視の魔法道具を設置して、ヒカワ村の屋敷に戻った。
ロクとホウにも戻ってもらったよ。
ご苦労様。
感謝している。
リサさんから今回のことを婚約者全員に説明した方がよいとのことでヒカワ村の屋敷で説明することになったよ。
通信の魔法道具で連絡を取ってから迎えに行く。
便利だね。
夕食の時間を一緒に過ごし、説明をした。
あまり不安にさせないように気を付けたよ。
その後、領都の計画にも話が及んだ。
ミオさんの方で王宮と協力して領都になる部分の境界を区切ってくれた。
４ｋｍ×６ｋｍの長方形に近い形の土地が確保できたとのこと。
うん、ありがとう。
荒れ地と森林と草原があり、隣接してタマ川の支流がある。
小型の船ならばここまで河口から上ってこれる。
住民はおらず、利用されている土地もない。
全てを壁で囲むと２０ｋｍ以上の壁になる。
外側は柵、内側に壁を作るのが一般的だという。
「タカシさんが魔法で作れば簡単でしょ」
鉱山魔法を使った実力を見ているルンさんが言った。
確かにその通り。
『回復のパン』を食べながら頑張るか。
明日、１６時ごろ視察に行くと言ったら、リサさんが明日の午後は八王子方面に出張と命令された。
領都の場所、地球では八王子付近だね。
ヒカワ村の屋敷に婚約者の４人も泊まることになった。
温泉には４人とも喜んでいたよ。
明日の私が送って行くんだね。
その日の夜に能力の大幅な上昇に気が付いたよ。
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