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         1 街村巡り

 マリエールは天才だ。生後半年で歩き、話せ、読め、書けた。1歳までに領地の状況、国の状況を把握して活動を始めた。

            1   街村巡り


 マリエールは天才だ。生後半年で歩き始め、喋り始め、本を読み、字も書き出し、魔法も使った。アンドロイド魔法でアンドロイドも作り、冒険者として活動させた。

 一歳になるまでに領内の状況国内の状況を把握した。アンドロイドとは共有アイテムボックスがあり色々な物が入っている。活動を開始した。街村の巡回だ。付き人のロイドも一緒だ。街村人達の話しを聞いて解決していく。やはり水不足の問題が大きいようだ。特に東の村の井戸が枯渇しかかっている。マリエールはロイドに、

「貯水タンクがあるのよ。役に立つかしら。」

ロイドは出してみろよと言った。マリエールは直径3m、高さ4mほどの貯水タンクを出した。水を満たした。これは確かに役に立つ。ロイドは、

「凄いじゃないか。上出来だ。」

マリエールは村人に、

「下の蛇口を捻って水を出して下さい。池で汲んだ水ですから飲み水にはしないで下さい。」

ロイドはそんな話しは守られるはずないと思った。

 マリエールとロイドは男爵に東の村の事を報告した。

「今年の梅雨は雨少なかった。最近の日照り農作物にも被害が出ている。貯水タンクは好評だ。各街村から設置の要望が出ている。応じもらえればありがたい。」

翌日から各街村で貯水タンクが設置された。新たに貯水タンクに水を満たす業務ができた。

 たった1歳のマリエールがこんな事ができるのに誰も疑問を持たない。辺鄙なこの地では貴族など男爵しかいない。貴族ならこれくらいできるものだろうと考えるし貴族である男爵も貴族の常識が判らない。子どもがマリエールしかいないので他の子どもとの比較ができない。マリエールの非常識さが理解されなかった。

 貯水タンクはある程度の効果は有ったが水不足の影響は一層深刻になってきた。貯水タンクの増設も限度がある。マリエールは男爵に、

「貯水タンクの水を汲んでいる池が大きくないのです。残念ながらこれ以上汲むと池が枯渇してしまいます。それよりアンドロイドが山脈の向こう側で湖を発見しました。転移陣の入口をその湖に設置してこちら側に転移陣の出口を設置すれば任意の量の水が送れます。幾つでも作れますよ。場所を指定して下さい。」

男爵はそんな方法があるのかと感心した。地図上で場所を示した。大量に水が欲しい所、少しづつ水が欲しい所を分けて指定した。

 転移陣の出口は全部で50箇所、大量に水を出すのが30箇所、少しづつ出すのが20箇所である。山脈の向こうのアンドロイドが設置した転移点で転移して転移陣の入口を設置して起動した。転移陣の出口から水が溢れ出た。大量に溢れ出す箇所、少しづつ出る所徐々に領が潤う。貯水池にも水が貯まる。水不足は解消した。マリエールは男爵に、

「治水、灌漑、開拓上下水道事業をして、新しい作物の栽培をして新しい産業を興したいと思います。海辺領地の一部お貸しください。」

男爵は領地の一番東の砂漠地帯に男爵領の5%の領地をマリエールに貸した。

 貯水タンクは好評だ。蛇口を捻れば水が出る。水不足解消の手段だ。それでも解消しない。転移陣を使用する。

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