最終話
「学園に入学できないような無能が何しに学園に来た」
「学園長から招聘を受けたから来たんですよ。明日から、よろしく
お願いしますね、ゾルディアス兄上」
15歳になり、二人制限で学園入学資格がないために、受けられなかった
試験を受からなかったと罵倒されるのも、慣れてきた。
実のところ、学園にこそ入れなかったが、生活は充実している。
前回の成功ノウハウを活かして、順調に社会的地位を実力で獲得しているし。
そう、俺は、神の提案に従い、十三歳からの実験に乗った。
だけど、意図してなのか、また加減を間違えたかは知らないけど、
鍛えられた身体のまま成長し、記憶は、九歳のままで引き継いだ。
ゲームでも、テオは技量が伴わないだけで力はあったのもあるかもだけど、
記憶はねえ。
まあ、俺に都合が良いから良いけど。
でも、実験はどうするんだろうな?
俺の知ったことじゃないけど、不手際の多い神様達のこと。
頭を抱えているなら、いい気味だ。
おっと、冒険者としての俺に、学園長からの依頼が来ているんだった。
Fランクからやり直すことになったものの、二年の間に一気にAランク迄
上がり、魔術師ギルドの導師に再度任命された俺は、学園の非常勤講師
として、五年生の訓練を頼まれている。
そう、先程声をかけてきたゾルの学年だ。
俺を無能と呼ぶからには、さぞかし有能なんだろうし、実力を見るのが
楽しみだ。
俺が救ったアルにまで無能呼ばわりされるのは気に入らないけど、
覚えていないことに感謝を求めるのも、悪いから軽く流している。
俺は今まで、色々な選択をして来たし、想定外の結果になることは、
珍しくなかった。
だが乗り越えられてきたし、これからも乗り越えることもあるだろう。
自分勝手な理屈を使う神々が妨害してきたり、無理難題を押し付けてくる
かもしれない。
でも、その時はその時だ。
未来を恐れて歩むのを止めていては、前に進めない。
前に進んでいれば、きっと上手くいくさ。
光輝くアマスというアンチBL同人ゲームがあった。
俺はゲームの主人公の無能な弟で、最後は主人公に成敗される役。
でも成敗されるのを防ぐためじゃなく、前に進むために頑張っていきたいな。
辞令も貰ったし、教壇へ向かおうか。
テオフィロス=カッパドキウスのアカデメィア学園での生活が始まる。
俺の人生は、これからだ!
いままで、読んでいただきありがとうございました。
いろいろ未熟なところもあったかと思います。
申し訳ございません。
皆様の感想を読ませていただいたことで、色々勉強になりました。
重ね重ね感謝いたします。




