第二話
第一話に続き連続投稿です。
事実を知った時はら衝撃だった。
でも、俺はこの赤ん坊の時点で、大人の意識があると言うチート的存在だ。
他になにもなくても、幼児時代から準備できると言うのは、
大きなアドバンテージだろう。
悲観することはないな、今から準備をはじめて主人公よりも
優秀な存在になってやろうじゃないか。
幸い、俺は殆どみんなから構われていない。
父親が俺を気に入らなかったから、必要最低限の対応でいいと
思われたんだろう。
普通の赤ん坊相手でこんなのでいいのか?とも思うが、
俺は普通じゃないからいいか。
まずは、身体を動かす練習だ。
ベッドから移動できない状態じゃ、何を始めることも不可能だ。
それに幼少期の運動能力は、一生影響する気がするしさ。
他にやることもないし、手足や身体を色々動かすぜ。
そういえば、母親はどうしたんだろう?
いくら上流階級は乳母任せなことが多いにしても、
一度も会わないのは不思議だ。
乳母も、食事の時間だと言って来る以外は、俺の部屋には来ない。
下の世話もその時一緒におしめを替えるだけだ。
俺は育児の経験ないけど、いいのかこれで?
まあ、なるようになるしかないんだろうな。
でも、ゲームのテオがあんまり賢くなかったのって、
乳幼児期のコミュニケーション不足が原因だったんじゃないかな。
だって、最低限の時以外は放置じゃ、ろくに言葉を学ぶ機会も
なかっただろうしさ。
頭が悪いのを環境の責任にするのはカッコ悪いと思っていたけど、
今体験すると、そういうのあるなとは思う。
ゲームのテオを同情の余地のない無能だと俺も思っていたけど、
ゲームではそういった事情が描写されていなかっただけなのかもしれない。
他にもこういう事情ありそうで、不安になってくるな。
誤字脱字等ございましたら、ご指摘いただけると幸いです。