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私、レシフィナは聖女候補だ。
でも欠点があった。
それは魔法が使えないという事。
そして教師は言うのだ。
「貴方をここ、聖女学園から追放する!」
衝撃の宣言だった。
聖女見習いだった私は単なる聖女希望者に降格され、もう一度聖女を目指す事になった。
うなだれ、傷心の私。
だが救済もあるようだ。
国や教師たちいわく、その力を示せば再び聖女候補の認定をしてやると。
納得いかない。
悲しみ以上に、すぐに憤慨が私の心を覆う。
こうして私はその活動を始めた。
聖女候補復帰への道である。
今に見てろ…
私はそう心に誓うのだ。
相棒のローティーとともに。
ローティーは言うのだ。
「復讐はよくないよ」
「安心して。ポジティブに行くわ」
「頼もしいけど具体的に策はあるの?」
「聖女として仕事を受けて、悪い奴らをやっつけて、悪い奴と悪い恩師たちをギャフンと言わせてやるわ」
元気いっぱい、聖女の心は折れないのだ。
ちなみにローティーはなんと、大賢者だ。
聖女学園を追われ、編入した魔法学園で知り合った。
王族や貴族も羨むような端正な顔立ちで物腰も柔らかく、絶大な知識と魔力を誇る彼。
背も少し彼の方が高い。けど、ともすれば女性にも見間違えるような容姿の魔導士。
だけどそんな彼にも私と同じく、欠点があった。
それは、体力が絶望的に低いという事。
稀代の魔導士。その素質あり─
そう謳われるほど。
でも魔王軍の幹部も葬るような魔法を使える素質がありながら、詠唱の途中で咳き込んで耐えられない体、それがローティーだった。
そんな彼は私に言う。
「君は一度は聖女見習いになってたしね、すごいよ」
「魔法が使えなくても努力したし。毎日50キロの重りを背負って腕立てとか」
長い道のりと努力の経過があったのだ。
私はそれを思い返す。
不思議と体が強化しやすい体質だったみたいだ。
肉体は強化され、みるみる技術を身につけた。
魔物にも対抗できるようになった。
おかげで聖女学園でも魔法学園でも割とパワーで乗り切った。
そんな私たちはローティーと意気投合してよく行動を共にするようになったのだ。
お互いに致命的な欠点を抱える者同士。
不思議な縁を感じ、すぐに距離は縮まった。
…と思う。
彼は事あるごとにため息を吐く姿をよく見るけど私のせいじゃない。
多分…。
とにかく、この凸凹コンビは今日も世のため人の為に尽くすのだ。




