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◇さらなる集客を求めて・続き。

前回までのあらすじ:前話読んでください。



 大人の手段──と言ってしまうと少々語弊があるので、きちんと書くと、R18エリアに進出した。あちらの特徴は、とにかく需要と供給のバランスが不釣り合いなところってことだ。読む人数に対して、作品数が少ない。だから目を引く物を差し出せば、人を集められるのではないかと考えた。

 目的は三つ。「こいつの書いた他の物も面白いんじゃないか」と思ってもらうことと、そして書き手さんにお気に入り登録をしてもらうこと、あとはおまけだけど、こういう需要がありますよという提言。

 だから一生懸命釣りタイトルを考えた。考えてできたのが、あー……このエッセイは全年齢向けになっているから書かないけれど、我ながら、これならきっと書き手さんを釣れると思った自信作だ。野望が終わるまでは他の作品を連載にする気はなかったから、さらっと読める短編、かつ人気の出やすいコミカルなもの、と考えて書いた。そしてあとがきまで読んでもらえば、何人かは、なろうの方に誘導できるのではないかと考えた。

 狙いすました効果が出たのか、野望を読んでくださっていた方が後押ししてくださったからか、僕が見たときは女性向け日刊のランキングに入ることができていた。それを見たときは、嬉しいというよりも「やべぇ」と思った。本当におなかが痛くなったことを今でも覚えている。そして、目的だった「書き手さんに野望をお気に入り登録してもらう」というのも、一応果たせた。当時、おひとり、確認できた。


 ……で、その時まで、自作が他の方のお気に入り登録欄に並んでいるのを見たことが無かった僕は、次の瞬間ブラウザを閉じてあさっての方向を眺めて立ち上がり無意味にうろうろした後おふとんをかぶって身悶えした。ありがたいと思っているのに、嬉しいのに、吐き気までしてきた。結局その後、その方のところにお邪魔できていない。

 アクセス解析を見たのはその頃が最後だ。

 何をアホなことをと言われるかもしれないが、僕は未だに拙作が他の方のお気に入り登録欄にあるのを見かける度に挙動不審におちいる。そしてその後しばらくその人のマイページに行けなくなる。重症なんだ。恥じらいなんぞは初夜の床の新妻とか付き合いはじめの中学生カップルとかが持っとりゃいい話だと思ってるんだけどな! ちくしょう。

 というかアレだ、手に入れた幸せが失われるのが怖いんだ。チキンなんです。


◇作戦失敗

 そんなチキンな僕だけれど、度量が狭いから、すぐにカチンとくる。だから、何もしていないように見える奴が「アクセスほしい」とかと言ってるのを見て、カチンと来た。

 ここまで書いてきたように、僕は読んでもらうために、面白そうだと思ってもらうために、自分にできる限りで一生懸命考えてやってきたのだ。それなのに、読んでもらおうという気があるのかと言いたくなるあらすじで、単語並べただけの面白みなんて何もないキーワードで、ありのままの自分を見て、評価してほしいなんて──ふざけんな読み手なめんな、と思ったよ。まずは見つけてもらわなくてはいけない。見つけられても、面白そうと思ってもらわなくては手にとってもらえない。手にとってもらっても、それが面白くなくては次からもう来てもらえない。だから僕はあの手この手で頑張ってるのに、怠慢じゃねぇかと──腹が立った。だから叩き潰してやりたいと思った。

 それで書いたのが、今となってはちょっとした黒歴史なので検索除外にしている代物なんだが──正直に言うと、アレは炎上を狙った。名前は変えたけれど、その気になれば、同一作者の最新小説欄で、他にどんな物を書いているかは知ることができると知っていたからさ。読まれなくてもかまわないとは思っていたけれど、一定数は読む人もいるだろうと思っていた。

 けれども、反応は少なかった。野望の方には何も来なかった。なんというか、もっと、生意気なこといいやがってとか、お前のなんて全然たいしたもんじゃないくせにとか来ると思っていた。作品の粗探しをしてくれる人が出てこないかと半ば期待していたんだけれど、来なかった。昼間に、さくさくと一時間おきに予約投稿したのだけれど、そのせいであまり人の目に留まらなかったのかもしれない。

 あと中身的にも、disる対象が広くなってしまったのと、最後にちょっといい人っぽくなってしまったのが失敗の原因かもしれない。面白い物を待っているというのは本音だけれど。炎上を狙うなら喧嘩を売る対象をもっと明確にすることと、突っ込みやすい隙を作らないといけないようだ。

 まあそんなわけで、結果的に集客効果としてはあまりたいしたことにはならなかった上に、これは自分にダメージが還ってきた。一回目は今は無きとあるブログで、リンクは張られてなかったけど明らかにこれ読んでるよなぁという文章を見たとき。増田かどこかでさらされでもしたんだろうか、なんで読まれたのかが分からなかったんだが、「そっちじゃねぇよ!」と思わず口走ってしまったほどの衝撃だった。今だから言うけど、リサのもじもじメモリアルはてんちょーさんを狙いすましたんだからな! 今は無いブログで、いつか野望が取り上げられたらいいなーとかと思ってたら、そっちだしな! おまけにそのうちブログ閉鎖されるしな! ちょうショックだよ!

 二回目は、読まれたくなかった人に読まれていたと知ったときだ。それまでは、これも自分の一部だし、出してしまった物だしなと思っていたんだけれど、すごく──後悔した。

 だからこのやり方は、正直なところあまりお勧めできない。



 ちなみにこの後いじめっこに天罰が当たったかのようにデータが文字化けして頭が真っ白になったのは未だに生々しい思い出。それでも「あ、これ……使える」と思ったのは我ながらどうかと。芸人か。

 それでも思いついて、まだ他にやっている人を見かけなかったから、トラップ……もとい作品を大人向けのところに設置してみて、わくわくと反応を待ってみた。結果、全然反応なしだった。世の中の大人のスルー力を思い知った。僕だったら真っ赤になって「なんてことしてくれやがる精神的慰謝料としてエプロン書け」と怒鳴り込むんだけどな。FAQというか、こう書かれたらこう返そうという表まで作って待ってたんだけれどね。「ゼスバカスwwwww」と草生やしてもらえたら本望だったんだけどなぁ。

 これについては、野望への誘導は特に意識していなかったのだけれど、僕が活報巡り対象にしていた方がこれ投稿の直後に野望を登録してくださったので、再びおふとんの中で頭を抱えた。以後その方のところに(ry)。

 以上、あんまり悪いことはするものじゃないねという話。



◇その後とまとめ

 更新しても感想をいただけないのが辛かったので、「感想欲しいよう」という内容のこのエッセイもどきを書き始めたりした。しかし効果があったかは不明。こちらへの感想も、ありがたいと思ってはいるのだけれど。


 創作の原点は、自分の書きたい物を書くことだと嘯きながらも、僕のやっていることはそれに即していない。野望は、厳密に言えば僕の書きたい物ではない。僕が子どもたち──なろうユーザーの多数層である中高生に、読ませたい物だ。それから、もっと年上の大人たちに、問いかけたいことが入ってる。

 聞いてもらいたいことがあっても、届けたい人に近いところでやらなくては意味がない。だから僕はここで書いてる。どれだけ伝えたいことがあったとしても、それが面白くなくては、興味を引かれなくては、何らかの価値を見出さなければ、人はその言葉に耳を傾けてなんてくれない。皆忙しいのだ。その時間をもらおうっていうんだから──だから僕は、できるだけ面白い物を書いてるつもりなんだ。多分、読んだ6割くらいの人には、それなりに面白いと思ってもらえると踏んでいるんだが。


 作品を自分の子どもと形容する人がいるけれど、僕にとっては自分の分身に近い。だからだろうか、たいしたものと自分で思えない。

 だから僕は、宣伝がとても苦手だ。でもそれでも、読んでほしいものだから、ここまで読んだ方にお願いだ。「魔界公爵令嬢の野望?」、読んでください。感想をいただけると、とても嬉しいです。

 それから、僕はこういう手段しか思いつけなかったからこうしてきたけれど、もっといい方法があると思うので、アドバイスをもらえたら助かりります。……一番効果のある「こまめに更新する」というのを実践できれば話は早いというのは痛感しているので、そこはあの、あんまり抉らんでいただけると……。


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