「読んでもらう」その為に
2013/08/21
先日、とある方の活報のコメント欄にて、興味深いアクセスアップテクニックの紹介をされていた方がいた。あんころ(餅)さんという方だ。ここ、小説家になろうでは軽んじられている感のある「Web上でアクセスを集める」ということについてきちんと考えていらっしゃる方だなーと思ったので、面白そうな活報を期待した僕はいそいそとこの方のマイページに飛んだ。
そうしたら、ちょうどエッセイで「小説作法と創作論と『なろう』活用術(Nコード:N9230BS)」という作品を連載開始されていた。まだ小説作法の段階だけれど、キーワードには「システム理解」とか「検索対策」とかとあったので、そのへんにもおいおい触れていってもらえるだろうと思うから、いそいそとブックマークをしたわけである。
しかし、テンポよく更新されたのがはじめの3話分で、お忙しいのかどうにも続きがないので、待っている間に僕なりに実践してきたアクセスアップ方法とその見直しをちょっとまとめてみることにした。いわば、僕的なろう攻略法だ。僕はだいたい投稿するのと一緒に活報を書いてきたので、見比べてみると「この時期かー」というのは分かると思う。
ちなみにオマーン湖軍曹さんという方が既に「俺的なろう攻略法」と題した、とてもいい切れ味の面白いエッセイを2本書いていらっしゃる。それに比べると見劣りがするので、期待はしないほうがいい。
◇投稿前にしたこと
ここにある作品を読んだ。
何を当然のことをというかもしれないが、別にただ読んで「これ面白かったーつまらなかったー」とやっていたわけではない。どんなものが好まれるか、というのをリサーチした。特に「この小説を読んでいる人は~」の繋がり方を見ていた。
ここで耳目を引こうと思ったら、決して無視できないのが「お気に入り登録」だ。ランキングに入ろうと思ったらこれをしてもらわないと話にならないし、検索項目としても存在する。
そして、わりと類似と見られる作品が並ぶ中、少し毛色の違う作品がそこにまぎれこむ場合、それは書き手さんのお気に入り小説に登録されている作品であることが多い(ちなみにこれは累計ランキング入りしている作品には当てはまらない。だいたい読者層が重なっているために、ランキング作品が並ぶ)。その書き手さんのファンが「どういうの読んでるんだろう」と思って読んでみて登録することが多いんじゃないだろうか。
そして僕が野望の投稿をはじめるちょっと前──2011年中頃には、このサイトは既に異世界トリップ/転生ファンタジーが猛威をふるっていた。ファンタジージャンルの作品数は、とにかく他のジャンルと桁が違う。桁違いであると同時に、読者数も違った。このサイトで、多くの人の目に触れさせようと思ったら、ファンタジーがいいのだろうと思った。
また、ランキングも見た。日刊に載るようなものは、タイトルとあらすじに期待感プラスでお気に入り登録されたものが多かったけれど、累計や四半期に載るものは、またちょっと毛色が違ってくる。面白さとコンスタントな更新があれば、商業小説のラノベでは敬遠されがちな多量の設定などでも許容されると分かった。
評価が低い作品とも見比べた。その時に、必要なのはとにかくタイトルとあらすじの訴求力だと思った。
それから、検索方法を調べた。
作品にどういった経由でたどりつくかというのは、余所サイトでの紹介等を抜きにして、なろうの中だけで考えると、1:トップの新着小説、2:検索、3:他の人のお気に入り欄、4:作者マイページ(活報や余所で書いた感想やコメントなどからマイページに来て、作品欄で発見)、5:レビューないしランキングという5つのルートが考えられるけれど、実際のところは、検索で発見される率は低いと思っている。実際、いただいたアンケート回答で一番多かったのが、3の他の人のお気に入り欄だ。それでも来てもらえる可能性としてはゼロではないから、ちょっと頭をひねった。
なろうの検索システムは、検索対象文字列を含んでいれば抽出される。例えば、「非ハーレム」というものでも、「ハーレム」で検索したら出てくる。だからキーワードも登録数の多いものを含み、かつ、なんじゃこりゃと思えるような物を考えた。検索を使う人にとってはノイズが増える結果になると嫌がられているけれど、まあこちらも読んでもらうために一生懸命だから、謝らない。だから代わりに情報提供しよう。
僕としては、好みの小説を探したいときは、好きな作品に好意的な感想を書いている人のお気に入り小説欄から探るのが一番手っ取り早くてヒット率も高いと思う。100%は保証しないが。
それから、当時から活報巡り──というかマイページ巡りをしていた身として、そこを見る人がいるということは知っていた。だから自己紹介でちょっと目を留めてもらおうかと思って、少々長い自己紹介文など書いてみたりもした。自己紹介では2万文字まで書けるんだけれど、……お気に入りユーザーの説明で、全文そのまま出力されるとか予測してなかったんだ……。
あと、自分と同じ作品をお気に入り登録している書き手に対して親近感を持ち、読み始めるという性質の人もいると思ったから、当時人気のあった作品をお気に入り登録欄に並べてみるというのも試みた。効果があったかは判定できないけれど。自分がそうだから、僕はお気に入り登録数をいまいち信じられなかったりする。
◇投稿を開始するとき
そうこうするうちに一人で書いているのにだんだん飽きて嫌になってきたので、ある程度書きためたところで、投稿することにした。タイムスタンプが見られない携帯ユーザーの方向けに説明すると、Check部分までを同日連続でどばっと投稿した。なにしろ初めての投稿、きちんと投稿できるか不安だったのでそうしたのだが、まあこれは後から考えるとあんまり良い手ではなかったかもしれない。
とはいえ、僕自身が話数が少ないお話に積極的に手を出す気になれないので、ここまで来ればある程度食いついてくれる人がいるんじゃなかろうかという算段があった。その後頂いた感想をみる限りでは、僕のもくろみは結構良い線いっていたように思える。
ちなみに投稿は深夜、というよりもむしろ早朝に近い時間帯を選んだ。活動しやすい時間だったというのもあるけれど、他に更新が少ない分、新着小説のところに長い時間いることができると考えたからだ。
そのせいかどうかは分からないけれど、とにかくある程度物語の情報を示したからか、初投稿で感想をいただけた。それまで感想を書くのはやってきたけれど、もらったのは初めて──昔は、読んでくれる人がいたんだけれど、まあ諸事情あって今はいないのと、感想はくれない人だったもので──だから、舞い上がって喜んだ。エンドルフィンがどばどばと出ていたと思われる。……なものだから、こんな感想ほしがりができたわけである。
その後は、予約投稿も使って、他の時間帯に更新するというのもやってみたりした。頑張って書きためて、同日数回更新もやってみた。0時更新は流されて無意味という話を読んだりもしたので、別の時間を狙ったりもして、ちまちまと試行錯誤を続けてみた。
並行して、他の作品への感想も書いた。こちらはむしろ、書き手さんにリフォローしてほしいというのを狙ったというよりも──僕は感想を書き込んだ書き手さんには、僕の話を読むよりもむしろ作品の更新を頑張ってほしいんだ──そこに来る読者さんをユーザー名から誘導できないかというのが狙いだったりした。
◇さらなる集客を求めて
野望がある程度話数が溜まったので、次は大人の手段を使うことにした。
……のだけれど、なんか長くなってきたので、今回は一旦このへんで締める。




