天罰?
今回の視点は伊井田 松濤です
「・・・」
「・・・」
カコーンといい音がこの部屋に響き渡る
私は今、和室で雷鳥と一緒に茶をすすっている
「・・・」
「・・・」
なぜ、こんなことになっているかというと謎だ
目が覚めるとここの布団で寝ていた
それで置かれていた和服に着替え、隣の部屋に行くと雷を身にまとった鳥が茶を運んできた
渡されたものを返すのもあれなので今、すすっている
「・・・」
「・・・」
正直言おう
気まずい!!
いや、普通なら戦うべき相手なのだが・・・タイミングを逃した
何をすればいい?
このままだと朝食をいただいてしまうぞ!!
「ピギャー」
「?」
なぜか鳴いた
いや、生き物? だし鳴くのは普通なのだが理由がわからない
そう考えていると、鳥は羽ばたき別の部屋に行った
そして、この部屋には私ひとりとなった
「・・・」
どうすればいいのだろう
これを機に逃げたほうがいいのか?
家内も連絡なしでしんぱ・・・いするようなやつではないな
よく夜勤で帰らないこともあるし
だけど、その場合大抵は夜遅くまで浮気調査するのだ
なぜだろう?
まあ、とりあえず連絡をしようと携帯を見ると―――
「うわっ!!」
着信歴がすごかった
992件
全部同じ人・・・というかだ
恐いなこれは・・・
「ぴぎゃ?」
「いや、なんでもない」
突然、ふすまが開き「なにかあった?」みたいな感じで鳥が顔を出してきたのでなんでもないと返事した
とにかく電話しないとな
すばやく妻の番号を入力して電話する
ワンコール中盤ででた
「あなたどこ言ってるの!!?」
耳元で叫ばれた
いや、電話なんだから耳に当てるのだが・・・
「す、すまん。ちょっと拉致されて―――」
「拉致!? 大丈夫なの! 任せてすぐに行くから」
「どうやって!? 自分でも居場所は―――」
「大丈夫。こんなこともあろうかと発信機を付けといて家の前にいるから」
「こわっ!!」
準備万端だった
「それじゃあ・・・砕け散れ!!」
ドーンと大きな音とともに俺の目の前にあったお茶が吹き飛んだ
・・・手加減なしだ!!
「あなた~~。おはよう」
「あ、ああ、おはよう」
「で、あなたの罰は後回しにするとして、たぶらかした女はどこにいるの?」
「いや、たぶらかされたって。俺はお前一筋だって」
「あら~。うれしい・・・じゃあ、男?」
「なぜ、そうなる!!」
「ピギャー!!」
「まさかの動物!?」
「違う!!」
まさかの展開だ
ここで妻が動物相手に嫉妬しようとしている
「と、とにかく落ち着け」
「問答無用!!」
「ピギャーー!!!」
この後、私と雷鳥は妻に懲らしめられました




