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チャルメル達の狩り

 チャルメル達の意気込みが凄い、一体何が始まると言うの?


「さぁ、ベル、ティンその場所へ案内しなさい!」


「はい!」


「は~い」

  連れていたシプホスは近くの木に繋いでおいてチャルメル達についていく、本来の予定進路から外れ森の中を進むと風上から甘い香りがしてきた


「むっ、この匂いは近いわね!」


「そうですチャルメル様ミツツボはもうすぐそこです!」

ベル、ティンは甘い香りが強い方へと進む、木々の間から光が差し込む開けた場所があることが遠目で分かる、そこまでいくと甘い香りの正体が分かった


「うわ~綺麗な所だね」

 そこはピンク色の花が土俵より一回り広いぐらいの地面一帯を敷き詰めて咲く花畑だった


「ベル、ティン奴らの場所は?」


「はい!こちらです!」

 ベルは花畑の外周を反時計回りで進む、最初に来た花畑の場所を時計の12だとすれば、7の所らへんに来て花畑の外にある森の奥を指し


「少しこの先にある朽ちた大きな木の洞に造っておりました」


「よしっ、ティン幻惑お願いね」


「は~い、それ~」

 ティンが魔力を消費をしたかと思うと私達の回りの空気が変わった感じがした


「これは一体何をしたの?」


「これで~私たちの~姿が~ここら辺より~外の~者からは~見えずらく~なったの~」

 ティンは私達から1メートル程離れて説明をしてくれる


「ミサト、姿が見えなくなると言っても音は聞かれるから、少し注意をしてね、見つめられると幻惑効果が無くなるから注意するのよ」

チャルメルが補足してくれる


「うん、分かった」

 なるべく音を立てないよう注意しないと


「ティン、ベル、いつも通りお願いね準備は良い?」


「は~い」


「はい」

 チャルメルがティンとベルに何かを頼む


「それじゃあ~いきま~す、そ~れ~」

 ティンが少し抑えた声で掛け声をだして朽ちた木に手をかざすと、朽ちた大木の近くに黒い人影が現れた


「えっ?」

 おっと、危ない静にしておかないと


「あれはティンが出した幻影よ見てなさい、奴等を誘い出すから」

 チャルメルが言うと幻影の人影が朽ちた大木の裏へ回る、しばらくすると重低音でなにかが震える音が大木の裏からしてくる、幻影が慌てた様子で大木の裏からこちらに出てきた、幻影の後には重低音で沢山の羽音を響かせる拳ぐらいはある大きな蜂(?)の大群が迫っていた


「それではいきます」

 ベルが魔力を消費したと同時に幻影を追いかけていた蜂(?)の大群が消える、多分ベルはさっきの蜂(?)をどこかに転移させたのだろう、ベルの転移は設置型、所謂罠タイプなので幻影でそこまで誘導したのだろう


「よし、ベル、ティン、念入りにやりなさい」


「はい」


「は~い」

 チャルメルの号令で何度も同じ事をして蜂(?)が出てこなくなるまで繰り返した、最後はベルの罠を巣の前に設置して蜂を転移させきった


「ようし!みんな頂くわよ!」


「「はいっ!」」


「は~い」


「ミサト、貴方にもあげるわ欲しいだけ取りなさい、アイテムボックスにいっぱい入れてよね」


「分かった貰うよ」

 ここまで来て何を取るのか分かるハチミツだよね

 何か良い入れ物あったかな?アイテムボックスのなかを検索する、初日に食べたお弁当の箱(玄武に洗って貰って清潔)がある、これにしよう、チャルメル達が巣の中から運んでくるハチミツをいっぱいになるまで入れた、もう入りきらないので、チャルメル達はハチミツでベタベタになる事を気にもせずハチミツがいっぱい付いた蜂の巣の欠片を持って飛びながらハチミツを食べている


「どうしてこんな回りくどい事をするの?姿まで隠して」


「アイツら結構執念深いのよ、違う日に会うと襲ってくるんだから、姿はなるべく見せない様にしないと駄目なの、それにアイツらを倒したらこれが次に手に入らないからね、モンスターの中で唯一役に立つ奴等なのよ」

 そう言ってチャルメルは蜂の巣から取ったハチミツを美味しそうに舐める

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