チャルメルの神聖魔法
チャルメルが悪魔を倒すために、創造神様から頂いた神聖魔法を使ってくれるらしい
「チャルメル有り難う」
「ふっふーん、私は選ばれた妖精なのよ、そんじょそこらの妖精とは産まれが違うのだから」
「チャルメルは何が違うの?」
「木々や花々の精気から産まれるのは他の妖精と一緒だけど、私は世界樹の実から産まれた妖精なのよ!」
小さな胸を張るチャルメル
「産まれが違うと何が違うの?」
「世界樹の実は神聖で高貴なのよ、だから私は空中に漂う魔力を精気に変換できるのよ、これを応用すれば空気中の魔力を使って体を回復出来るのよ!」
「じゃあ、他の妖精さんは体を回復出来ないの?」
「そうよ、私の凄さがわかった?」
「うん、凄いよチャルメル」
「も~っと、敬っても良いのよ」
「チャルメルって、精気を得る為に食事をしてなかった?そんな事が出来るなら食事をする必要無くない?」
「魔力を精気に変えるには私自身の精気を使うの、だからそれでは精気の補充にならないわ」
「なるほど、精気を得る為に精気を使っては意味ないね」
「そうよ、だからいつも回復出来る様にいっぱい私に精気のある物をちょうだいね」
「そうだね、まだあるけど、いる?」
私はリンゴみたいな木の実を差し出す
「貰うわ、ん~美味しい」
私が木の実を出すとひったくる様に取って食べるチャルメル
「チャルメルの神聖魔法はどんな事が出来るの?」
「私の神聖魔法は精気の力をみんなに付与出来るのよ、その付与された力であの狼に攻撃をすれば奴の力の源である邪気と瘴気を無くせるのよ」
「漆黒の狼は邪気と瘴気が力の源なの?」
「そうよ、まぁ、この塔の中でなら瘴気が浄化されて、多分今なら弱体してると思うわ」
「え?何で弱体するの?」
「あら、こっちに来て気づかなかった?塔の中に瘴気溜まりが無いでしょう?」
「うん、見たこと無い、そもそも瘴気を見たこと無いよ」
「一応モンスターに僅かながらあるわよ、でも瘴気が出てくるのは倒した後に霧散される時だけだから気付かないのも仕方ないわね、その上その瘴気はすぐに塔の力で浄化されてるから」
「塔の力で浄化してるの?そうなると何で塔の中にモンスターが存在出来るの?」
「ん~、私も塔の全てを分かっている訳じゃ無いから分からないけど、塔が作る安全領域外にいるモンスターよりこっちのモンスターの方が断然弱いわよ、ここのモンスターはあとちょっとで浄化出来る位になってるわ、多分これは意図的にされていると思うけど、どうしてなのかは分からないけど」
「でも何で漆黒の狼は強かったの?」
去年強かったと言われるフルハント前王が殺される位に強かった事になる、確か漆黒の狼は特殊な部類とか聞いた様な……
「それは、攻略して間もなかったからよ、安全領域外にいるモンスターは安全領域に入ると塔に吸われる?もしくは転移させられてるのよ、40階層攻略した時に安全領域が広がった新たな安全領域内にあの狼が居たから塔の中に現れたけど、力の源である瘴気の浄化がされる前に要塞に来たんだと思う、それなら強い状態のままだった説明が付くわ」
「じゃあ、それから一年経った今なら簡単に倒せるかもしれないって事?」
「多分ね、邪気は人の暗い心から得る物だし、供給元が無いからアイツは今抜け殻みたいな物よ」
「それは良かった、我々の手で奴を屠れる!」
コーノレ団長が手を握り気合いを入れている
「父と同じ魔法剣士の力で仇を討ってみせる!」
その隣でポーカ王子も気合いを入れている
「ふふ、やっとルビーの仇を私達の手で!」
「まじっすか!?俺はイボガワ様の補助ぐらいしか出来ないと思ってたのに、チャルメル様のお陰で直接やれるかもしれないんっすね!?」
ドーロさんが驚きチャルメルに言い寄っている
「そうよ、だから私に感謝しなさい!」
「有り難う御座いますチャルメル様!」
ドーロさんが胸を張るチャルメルに対し手を合わせ拝む




