✒ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 33
マオ
「 玄武さんと弓弦さんを応援しに行くったって、転移魔法は使えないだろ?
どうやって行く気だよ? 」
霄囹
「 マオ、僕は陰陽師だぞ!
セロフィートの転移魔法には敵わないが、転移陣ぐらい使える。
転移陣で移動の出来る距離は50kmだ。
遠い分だけ転移陣を発動させる回数は増えるが、人間を止めた僕には問題ない 」
マオ
「 転移陣……。
シュンシュン、凄いじゃんか!
転移陣を使うと、空を飛ぶ式神で移動するより到着は早いのか? 」
霄囹
「 当たり前だろ。
何だよ、空を飛んで行きたいのか?
式神の背中に乗ってるだけだからな僕は構わないぞ 」
マオ
「 因みに何時から行く気だよ? 」
霄囹
「 退魔師になってからだからな~~。
早くて明日の昼過ぎだな。
マオ、お前は女装しろよ 」
マオ
「 はぁ!?
何で女装しないといけないんだよ! 」
霄囹
「 弓弦の応援しに行くなら女装だろぉ~~。
きっと喜ぶぞ!
クックックックックッ(////)」
マオ
「 嫌だよ!!
此方で女装はしない! 」
霄囹
「 弓弦を喜ばせてやれよぉ~~。
別にイチャイチャしろとは言ってないんだ。
減るもんじゃないだろ~~ 」
マオ
「 ………………い…嫌だ──!!
御免被る!! 」
霄囹
「 頑固だな~~。
弓弦を元気付けれるのは女装したマオだけなんだぞ!
優しさを見せろよ。
可愛い弟の為じゃないか。
一肌脱ぐぐらいしてやれよ 」
マオ
「 他人事みたいに言うなよ! 」
霄囹
「 ハッハッハッハッハッ!
他人事だからな★ 」
マオ
「 この野郎ぉ~~ 」
セノコン
「 霄囹ちゃまも女装をされたら宜しいですエリ 」
テーブルの上に新しいケーキ,スナック菓子,アイスを補充しながらセノコンがナイスなアイデアを言ってくれる。
マオ
「 セノコン、ナイス!
どうだよ、シュンシュン!
オレに女装をさせるなら、シュンシュンも女装しろよ! 」
霄囹
「 何だよ、マオ。
性別反転させた僕が見たいのかぁ~~?
厭らしい奴だなぁ~~。
セロフィートにマオの浮気をタレ込んでやらないとだな! 」
マオ
「 や…止めろよ、シュンシュン!
セロに言うなよ! 」
セノコン
「 霄囹ちゃまはいけずですエリ。
嫌いじゃないですエリ★ 」
霄囹
「 ハッハッハッハッハッ!
そうだろう!
もっと共感して良いんだぞ! 」
セノコン
「 本当にセロ様へ告げ口をしたら──、霄囹ちゃまの首をへし折りますエリ★ 」
霄囹
「 笑えない冗談を言うのは止したまえよ。
粒羅な瞳をキュピンと光らせるな!
全く、キノコンには冗談も通じないのかよ… 」
セノコン
「 今の冗談はギリギリアウトでしたエリ 」
霄囹
「 ギリギリセーフじゃないのかよ… 」
マオ
「 セノコンはオレの味方だもんな~~♥️ 」
セノコン
「 はいですエリ 」
霄囹
「 全く──、キノコンもマオを甘やかし過ぎだぞ! 」
セノコン
「 セロ様の御命令ですエリ。
マオ様はセロ様への大事な生け贄ですエリ。
キノコンは全力でマオ様を大事にしますエリ 」
霄囹
「 生け贄ぇ?
何だよ、生け贄って? 」
セノコン
「 マオ様がセロ様の御機嫌取りをしてくださっているお蔭で、ボク達キノコンはセロ様から〈 テフ 〉へ変換される心配が無いですエリ。
マオ様はセロ様へ捧げられる大事な人身御供ですエリ 」
霄囹
「 人身御供って……。
お前等
セノコン
「 テヘペロりんりん丸ですエリ★ 」
霄囹
「 マオ、お前はそれで良
マオ
「 キノコン達は創造神
何
だからさ、キノコン達がセロに〈 テ
キノコンと “ さよなら ” なんてしたくないよ 」
セノコン
「 マオ様ぁ~~(////)
ハムハムさせてくださいませエリ~~~~(////)」
マオ
「 それはマジで御免だからっ!
無理だから!! 」
霄囹
「 マオ…………、すっかりキノコン達に手
マオ
「 手
霄囹
「 やっぱりだ。
マオと居
性別反転させた僕と居
安心しろ! 」
マオ
「 シュンシュン…。
オレが女装をする事は決定事項みたいに言うなよ! 」
霄囹
「 決定事項だろうが。
僕にも “ 女装をしろ! ” って言ったのはマオだろ。
僕の場合は女装じゃないが、女装するマオに付き合ってやるんだ、有
マオ
「 最悪だぁ~~~~!! 」
霄囹
「 明
マオ
「 楽しみな訳がないだろ! 」
何
シュンシュンは楽しそうに笑いながら、ゲームを進めている。
オレと会話していたシュンシュンは、画面から視線を一切逸
幾
だけど──、性別反転させたシュンシュンって、どんな感じなんだろう??
気になるぅ~~~~!!