⭕ アイドルや・ら・な・い・か 3
──*──*──*── 休憩後
霄囹
「 よし、1回キギナとも合わせて踊ってみるか。
キギナはちゃんと踊れてるんだろうな? 」
マオ
「 言い出しっぺだからさ、踊れてないと困るよ 」
オレとシュンシュンは、キノコンにダンスレッスンを受けているキギナの所へ向かう。
キギナはキノコンに教わってダンスの練習をして──なかった!?
はぁ!?
練習をしてない…だとぉ!?
どゆことだよ!!
マオ
「 キギナ!
練習もしないで何してるんだよ! 」
霄囹
「 おいコラ!
僕達に練習させといて、1人で寛いでるとは、どういう事だ!
言い出しっぺなんだから、完全マスター出来たんだろうな! 」
キギナ・メクド・ナール
「 あら、もうマスター出来たの?
優秀じゃないのよ。
褒めてあげるわ 」
マオ
「 そうじゃなくて!
キギナは踊れる様になったのか?
オレよりダンス経験が無いんだろ 」
キギナ・メクド・ナール
「 ノープロよ★
私は踊らないで見学してるだけだから良いのよ 」
マオ
「 どゆことだよ! 」
キギナ・メクド・ナール
「 私だってダンスレッスンはしたのよ。
でもね──、10分レッスンしてみて悟ったのよ。
“ 私には踊れない ” って確信したわ★ 」
マオ
「 10分の練習で諦めるなよ!
根気良く粘れば踊れる様になるってのに── 」
キギナ・メクド・ナール
「 粘るなんて私の性に合ってないの!
だからね、私の代わりに〈 器人形 〉を踊らせる事にしたの 」
マオ
「 ずっこぉ~~! 」
霄囹
「 最初から最低な奴だと思ってたが、筋金入りの最低野郎だったとはな! 」
キギナ・メクド・ナール
「 女子に向かって “ 野郎 ” なんてアンタこそ最低野郎よ! 」
マオ
「 〈 器人形 〉を使うって事は、キギナ似の〈 器人形 〉って事だよな? 」
キギナ・メクド・ナール
「 そうよ★
私は此処に座って2人が私似の〈 器人形 〉と踊るのを見てるわ 」
マオ
「 うぅ~~~~。
その手が有るなら、オレだって必死こいて練習しなかったのに!
何で思い付かなかったんだよ、オレぇ~~!! 」
霄囹
「 マオに悪知恵は向かないな。
兎に角、〈 器人形 〉が代わりに踊るならテイクは無しで良いよな。
問題はマオだが──、キノコンの編集技術で誤魔化せば良いだろ 」
キノコン
「 其処等辺は問題無いエリ。
神業編集に期待するエリ 」
霄囹
「 よし。
早速、始めるぞ。
先ずは本番前のリハーサルだ!
カメラは回せよ。
良い所が有れば使えるからな 」
マオ
「 いきなり始めるのかよ…… 」
キノコン
「 位置に付いてくださいエリ。
立ち位置に印をしてますエリ 」
マオ
「 えぇと……オレは左だっけ? 」
霄囹
「 マオは右な。
左は僕だ。
センターはキギナだそ 」
シュンシュンが指示を出してくれる。
実際に歌って踊れる陰陽師で活動してるシュンシュンは手慣れてると思う。
テープで❌が貼られてる上に立つ。
心臓が無い筈なのにドキドキしてる!
緊張するなぁ~~。
キノコン
「 準備は良いですかエリ?
音楽、スタートさせますエリ 」
キノコンがCDラジカセのスイッチを押す。
CDラジカセから曲のイントロが流れて来る。
歌が流れる前に身体を動かし、覚えた振り付けを披露する。
歌に合わせて口パクしながら、身体を必死で動かす。
シュンシュンから言われた笑顔も忘れない。
キギナに対しては──いや、今はリハーサルに全集中だ!!
キノコン
「 本番さながらの素晴らしいリハーサルでしたエリ。
マオ様も笑顔がキラキラしてましたエリ 」
マオ
「 そ…そうかな? 」
霄囹
「 確認してみるか。
キノコン、録画した映像を見せてくれ 」
キノコン
「 此方ですエリ 」
キノコンが今さっき録画した映像を見せてくれる。
さっき踊ったばかりの映像を見るなんて恥ずかしい気がする(////)
キギナ・メクド・ナール
「 良い感じじゃないのよ。
これなら本番も楽勝ね★ 」
見てるだけのキギナは気楽なもんだ。
霄囹
「 まぁ、リハーサルだしな。
こんなもんか 」
マオ
「 シュンシュン的にはイマイチって感じか? 」
霄囹
「 妥協はしたくないが、マオはプロじゃ無いからな。
プロじゃない相手にプロと同じクオリティを求めるのは酷ってもんだろ 」
シュンシュンはオレを見てニヤっと笑う。
確かにオレはプロじゃないけど……。
霄囹
「 それに金銭の絡んでない娯楽動画だろ。
ド真剣に踊る事も無いさ。
可愛い子が楽しそうに踊ってるだけで、動画の価値は上がるからな 」
マオ
「 そんなもんなのか? 」
霄囹
「 一休みしたら本番だからな。
確り、水分補給しとけよ 」
マオ
「 分かったよ 」
キギナ・メクド・ナール
「 動画のタイトルは何にしようかしらね?
『【 涼宮ハ◯ヒの憂鬱 】ED「 ハレ晴◯ユカイ 」を踊ってみた。TVサイズ 』で良いかしら? 」
霄囹
「 何の捻りも無いな 」
キギナ・メクド・ナール
「 分かり易くて良いじゃない 」
──*──*──*── 休憩後
休憩が終わったら、決められた立ち位置に立つ。
そう言えば、オレの肉体男のままだけど良いのかな?
キノコンが神業編集で何とかしてくれるのかな?
キノコン
「 準備は良いですかエリ? 」
マオ
「 何時でも良いよ 」
キノコン
「 では始めますエリ 」
キノコンがCDラジカセの再生ボタンを押すと、曲のイントロが流れて来た。
気持ちを引き締めて、でも楽しそうに笑顔を振り撒いて踊る。
セロのスパルタ訓練と比べたら、ダンスレッスンなんてさ、お遊戯みたいなもんだよな。
そう思ったら気持ちがググンと軽くなった気がした。
曲が終わる。
ふぅ…………TVサイズ版は短いから多少は楽だな。
フルサイズ版は長くなるから今より大変かもな。
キノコン
「 お疲れ様でしたエリ。
TVサイズ版は終了ですエリ。
編集を終えた後、確認して頂いてからの動画配信となりますエリ 」
マオ
「 どんな風に編集されるのか楽しみだな 」
霄囹
「 次はフルサイズ版か。
マオ、休憩が済んだらレッスンを始めるぞ 」
マオ
「 お…おぅ…… 」
シュンシュンは元気だな~~。
まぁ、シュンシュンは1人で【 プリキ◯ア シリーズ 】のEDダンスを踊っちゃえるくらいだからな。
主人のオレが眷属のシュンシュンに負けてられないよな。
気合入れ直して、もうひと頑張りするか!!
◎ 訂正しました。
キギナに対しては、ふか ─→ キギナに対しては──いや、




