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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
八月中旬 【 ●●●●だって、プリキ◯アになりたい❗ 】
503/508

✒ 声優デビュー 2


霄囹

「 過去作品の【 プリキ◯ア 】でプリキ◯アに変身した男の子は可愛らしい男子だったがな。

  シリーズを通(とお)して、プリキ◯アに変身する事が出来るのは可愛い女の子ばかりだった。

  幼児を取り込む為の作品だから、可愛い女の子を魔法の力(ちから)で更に可愛くメイクアップさせ、夢中にさせないといけないんだから当然の選択だ。

  【 プリキ◯ア 】で可愛くない “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” を起用するなんて御法度だったんだ。

  然(しか)しだ、時代は進み、世間で “ 多様性 ” が持て囃(はや)される様(よう)になった事で、“ プリキ◯アに変身する ” 事が “ 女の子だけの特権 ” ではなくなった。

  『 男の子だってプリキ◯アになれる! 』『 宇宙人だってプリキ◯アになれる! 』『 ペットだってプリキ◯アになれる! 』ってな感じで “ 多様性 ” に肖(あやか)って迷走した【 プリキ◯ア 】作品も誕生したんだ 」


マオ

「 迷走って── 」


霄囹

「 宇宙人やペットがプリキ◯アに変身が出来るってのに、何(なん)で人間である “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” がプリキ◯アに変身する事が出来ないんだ?

  これは “ 平等 ” と相反する立派な “ 差別 ” ってヤツさ。

  この “ 差別 ” を払(ふっ)拭(しょく)する為に始まるのが、新シリーズ【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】なんだ。

  成功するか失敗するかは分からない。

  だが、挑戦(チャレンジ)精神を失ってはいけないんだ。

  僕が担当するキュアピュハンは主人公ではないし、戦闘シーンでしか喋らないキャラクターだ。

  でも、可愛いいんだぞ❗ 」


マオ

「 他(ほか)のキャラクターも男の子ばかりなのか? 」


霄囹

「 いや、ちゃんと女の子だ。

  可愛くない “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” が揃(そろ)ってるぞ。

  1人は車椅子生活をしている先天性の “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” だ。

  1人は特別支援学級で授業を受けている後天性の “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” だ。

  1人は心は男,肉体(からだ)は女の “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” だ。

  1人は5体満足な健康体だが気弱な “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” がヒロインだ 」


マオ

「 へ…へぇ……随分と攻めてる感じのキャラクターだな?

  視聴者の反応が気になっちゃうチョイスだな…… 」


霄囹

「 多少は “ 多様性 ” を意識してるって事だろう。

  先天性と後天性の障碍者キャラとナイーブな精神的問題を抱えたキャラをブッ込んでるからな。

  3人共(とも)魔法の力(ちから)でプリキ◯アに変身した時(とき)だけ健常者になり、ヒーローみたいに活躍する事が出来るんだ。

  オシャレで可愛くて可憐で逞(たくま)しい強いヒロインとして、悪(わる)者(もの)を容赦無く叩きのめす事が出来る様(よう)になるのさ 」


マオ

「 そう…なんだ…… 」


霄囹

「 【 魔法騎士(マジックナイト)レイア◯ス 】にも視力の悪(わる)い眼鏡っ子が登場していたが、魔(マ)神(シン)を召喚すると視力が回復する──って事は有ったんだ 」


マオ

「 それも魔法(マジック)の力(ちから)なんだ? 」


霄囹

「 然(しか)し、変身が解(と)ければ視力は悪(わる)くなり眼鏡っ子に戻るだけだった 」


マオ

「 そうなんだ?

  魔法(マジック)の影響は受けなかった訳だな? 」


霄囹

「 それが昔は普通だったのさ。

  探せば他(ほか)の作品も有るかも知れないがな。

  然(しか)しだ【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】は、その先(さき)へ踏み出(だ)したのさ 」


マオ

「 お…おぅ…… 」


霄囹

「 マオは僕の主人(あるじ)だから特別にネタバレしてやるから有(あ)り難(がた)く聞けよ。

  変身して悪(わる)者(もの)を倒し続け、世の為,人の為に貢献するとな、変身前(まえ)の状態が少しずつ改善されていくのさ。

  最終話には全員が変わり果てた姿──成長した姿で中学の卒業式を迎える事になるんだ 」


マオ

「 えぇと……魔法(マジック)の影響を知らず知らずに受けてた──って事なのか? 」


霄囹

「 そういう事だ。

  車椅子生活をしている先天性の “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” は、車椅子から卒業する事が出来、自分の足で歩ける様(よう)になる。

  特別支援学級で授業を受けている後天性の “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” は、一般生徒と同じ教室で授業を受けれる様(よう)になり、学力も上(あ)がる。

  心は男,肉体(からだ)は女の “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” は、心も女となり、女の肉体(からだ)に違和感と嫌悪感を感じる事がなくなり日常生活を送れる様(よう)になる。

  5体満足な健康体だが気弱な “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” は、前向きな性格に変わり、向上心が芽(め)生(ば)え、挑戦(チャレンジ)精神を持てる様(よう)になった 」


マオ

「 へぇ?

  良(い)い方向へ変わって行くんだ?

  でもさ──、心は男,肉体(からだ)は女のトラスン系 “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” がだよ、心が本来の女に戻って、女の肉体(からだ)に違和感と嫌悪感を感じないで日常生活を送れる様(よう)になる──って展開には、世間がザワザワするんじゃ…… 」


霄囹

「 それは有るかもな。

  とある過激派の活動家団体から抗議やら迷惑な嫌(いや)がらせが来(く)るかも知れないな。

  そんなのは僕の知ったこっちゃないさ 」


マオ

「 えと……心は女だけど、肉体(からだ)は男のトラスン系キャラクターが登場しないし、プリキ◯アにならないってなると、其(そ)処(こ)に関してもつ(・)つ(・)か(・)れ(・)た(・)り(・)しないのか? 」


霄囹

「 有るかもな。

  だが、男キャラは既(すで)に居(い)るからな 」


マオ

「 そのキュアピュハンに変身する男キャラは、どんな風(ふう)に変わるんだ? 」


霄囹

「 未(ま)だ、話してなかったな。

  どのキャラクターも “ ぶちゃ子(ブサイクな子) ” で有る事は変わらないんだが──、性格が明るくなり、苦手意識も改善され、他(ひ)人(と)とのコミュニケーションも自分から出来る様(よう)になる。

  『 ブサイクは悪(あく)ではないし、ブサイクを言い訳にして悲観したり、自分の殻に閉じ籠る必要は無いんだ 』って事を伝えたいんじゃないか?

  『 自分を知り、己(おのれ)を磨き、魅力的な人間になる努力を怠(おこた)らず、前を向いて歩けるなら、短所を活(い)かせれば、武器として振るう事も出来る。

  マイナス面(めん)だった “ ブサイク ” を自分の強(つよ)味(み)に出来れば、自信を持ち胸を張り、堂(どう)々(どう)と逞(たくま)しく生(い)きて行けるんだ──っていうメッセージ性が込められてるのかもな 」


マオ

「 なんか深いな? 」


霄囹

「 浅いアニメよりはマシだろ。

  やや押し付け感は有ると思うがな。

  大円団とは言えないが、【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】はハッピーエンドが約束された作品さ 」


マオ

「 一般的に見ればハッピーエンドかも知れないけど、一部の少数な人達にはハッピーエンドとは受け取れないかも知れないよな? 」


霄囹

「 『 だったらなんだよ 』って話(はなし)になるがな。

  批判して文句を言うなら、自分達が満足の出来る【 なんちゃってプリキ◯ア 】を製作し、自己満足してりゃ良(い)いだけの話(はなし)さ。

  100人が賛同してくれたからと言って、101人目も賛同するとは限らない。

  反対する奴は必ず居(い)るし、文句を言う奴だって当たり前(まえ)に居(い)る。

  違う考えや意見を持ち、ぶつかって来(く)る相手が居(い)る事を認めて、受け入(い)れなければ、進歩や発展は出来ない。

  磨き砂(ずな)が有るから成長する事が出来るんだ 」


マオ

「 当て擦りされる事も時(とき)には必要って事か……。

  仮に物議が醸し出(だ)されたとしても悲観しないで、より良(よ)い作品を作る為の糧にすれば良(い)いんだな。

  失敗は次に繋げて失敗のままで終わらせない的な感じかな? 」


霄囹

「 そうだな。

  だからこそ、素晴らしい作品を生(う)み出(だ)す事が出来るんだ。

  失敗作を次の作品の糧にすれば、失敗作は失敗作で終わらないし、失敗作にも価値が付くのさ。

  この失敗作が有ったからこそ、大成功する新作を生(う)み出(だ)す事が出来る訳だからな 」


マオ

「 仮に新作の【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】が成功しないで失敗作だと判断されたとしても、次の新作の反面教師になって糧に出来れば、【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】にも価値が付くって事だな 」


霄囹

「 そうだな 」


マオキノ

「 お待たせしましたエリ。

  スイカが冷えましたエリ 」


マオ

「 有(あ)り難(がと)な、マオキノ 」


マオキノ

「 半分に切りましたエリ 」


マオ

「 白スイカなんだな?

  赤スイカと黄スイカは見た事あるけど 」


霄囹

「 珍しいだろ。

  ミルキーな味(あじ)がして美(う)味(ま)いんだ。

  僕のオススメだぞ 」


マオ

「 いただきます 」


 半分の白スイカは赤スイカより若(じゃ)干(かん)大きい。


 食べ堪(ごた)えの有るスイカだと思う。

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