✒ 声優デビュー 2
霄囹
「 過去作品の【 プリキ◯ア 】でプリキ◯アに変身した男の子は可愛らしい男子だったがな。
シリーズを通して、プリキ◯アに変身する事が出来るのは可愛い女の子ばかりだった。
幼児を取り込む為の作品だから、可愛い女の子を魔法の力で更に可愛くメイクアップさせ、夢中にさせないといけないんだから当然の選択だ。
【 プリキ◯ア 】で可愛くない “ ぶちゃ子 ” を起用するなんて御法度だったんだ。
然しだ、時代は進み、世間で “ 多様性 ” が持て囃される様になった事で、“ プリキ◯アに変身する ” 事が “ 女の子だけの特権 ” ではなくなった。
『 男の子だってプリキ◯アになれる! 』『 宇宙人だってプリキ◯アになれる! 』『 ペットだってプリキ◯アになれる! 』ってな感じで “ 多様性 ” に肖って迷走した【 プリキ◯ア 】作品も誕生したんだ 」
マオ
「 迷走って── 」
霄囹
「 宇宙人やペットがプリキ◯アに変身が出来るってのに、何で人間である “ ぶちゃ子 ” がプリキ◯アに変身する事が出来ないんだ?
これは “ 平等 ” と相反する立派な “ 差別 ” ってヤツさ。
この “ 差別 ” を払拭する為に始まるのが、新シリーズ【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】なんだ。
成功するか失敗するかは分からない。
だが、挑戦精神を失ってはいけないんだ。
僕が担当するキュアピュハンは主人公ではないし、戦闘シーンでしか喋らないキャラクターだ。
でも、可愛いいんだぞ❗ 」
マオ
「 他のキャラクターも男の子ばかりなのか? 」
霄囹
「 いや、ちゃんと女の子だ。
可愛くない “ ぶちゃ子 ” が揃ってるぞ。
1人は車椅子生活をしている先天性の “ ぶちゃ子 ” だ。
1人は特別支援学級で授業を受けている後天性の “ ぶちゃ子 ” だ。
1人は心は男,肉体は女の “ ぶちゃ子 ” だ。
1人は5体満足な健康体だが気弱な “ ぶちゃ子 ” がヒロインだ 」
マオ
「 へ…へぇ……随分と攻めてる感じのキャラクターだな?
視聴者の反応が気になっちゃうチョイスだな…… 」
霄囹
「 多少は “ 多様性 ” を意識してるって事だろう。
先天性と後天性の障碍者キャラとナイーブな精神的問題を抱えたキャラをブッ込んでるからな。
3人共魔法の力でプリキ◯アに変身した時だけ健常者になり、ヒーローみたいに活躍する事が出来るんだ。
オシャレで可愛くて可憐で逞しい強いヒロインとして、悪者を容赦無く叩きのめす事が出来る様になるのさ 」
マオ
「 そう…なんだ…… 」
霄囹
「 【 魔法騎士レイア◯ス 】にも視力の悪い眼鏡っ子が登場していたが、魔神を召喚すると視力が回復する──って事は有ったんだ 」
マオ
「 それも魔法の力なんだ? 」
霄囹
「 然し、変身が解ければ視力は悪くなり眼鏡っ子に戻るだけだった 」
マオ
「 そうなんだ?
魔法の影響は受けなかった訳だな? 」
霄囹
「 それが昔は普通だったのさ。
探せば他の作品も有るかも知れないがな。
然しだ【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】は、その先へ踏み出したのさ 」
マオ
「 お…おぅ…… 」
霄囹
「 マオは僕の主人だから特別にネタバレしてやるから有り難く聞けよ。
変身して悪者を倒し続け、世の為,人の為に貢献するとな、変身前の状態が少しずつ改善されていくのさ。
最終話には全員が変わり果てた姿──成長した姿で中学の卒業式を迎える事になるんだ 」
マオ
「 えぇと……魔法の影響を知らず知らずに受けてた──って事なのか? 」
霄囹
「 そういう事だ。
車椅子生活をしている先天性の “ ぶちゃ子 ” は、車椅子から卒業する事が出来、自分の足で歩ける様になる。
特別支援学級で授業を受けている後天性の “ ぶちゃ子 ” は、一般生徒と同じ教室で授業を受けれる様になり、学力も上がる。
心は男,肉体は女の “ ぶちゃ子 ” は、心も女となり、女の肉体に違和感と嫌悪感を感じる事がなくなり日常生活を送れる様になる。
5体満足な健康体だが気弱な “ ぶちゃ子 ” は、前向きな性格に変わり、向上心が芽生え、挑戦精神を持てる様になった 」
マオ
「 へぇ?
良い方向へ変わって行くんだ?
でもさ──、心は男,肉体は女のトラスン系 “ ぶちゃ子 ” がだよ、心が本来の女に戻って、女の肉体に違和感と嫌悪感を感じないで日常生活を送れる様になる──って展開には、世間がザワザワするんじゃ…… 」
霄囹
「 それは有るかもな。
とある過激派の活動家団体から抗議やら迷惑な嫌がらせが来るかも知れないな。
そんなのは僕の知ったこっちゃないさ 」
マオ
「 えと……心は女だけど、肉体は男のトラスン系キャラクターが登場しないし、プリキ◯アにならないってなると、其処に関してもつつかれたりしないのか? 」
霄囹
「 有るかもな。
だが、男キャラは既に居るからな 」
マオ
「 そのキュアピュハンに変身する男キャラは、どんな風に変わるんだ? 」
霄囹
「 未だ、話してなかったな。
どのキャラクターも “ ぶちゃ子 ” で有る事は変わらないんだが──、性格が明るくなり、苦手意識も改善され、他人とのコミュニケーションも自分から出来る様になる。
『 ブサイクは悪ではないし、ブサイクを言い訳にして悲観したり、自分の殻に閉じ籠る必要は無いんだ 』って事を伝えたいんじゃないか?
『 自分を知り、己を磨き、魅力的な人間になる努力を怠らず、前を向いて歩けるなら、短所を活かせれば、武器として振るう事も出来る。
マイナス面だった “ ブサイク ” を自分の強味に出来れば、自信を持ち胸を張り、堂々と逞しく生きて行けるんだ──っていうメッセージ性が込められてるのかもな 」
マオ
「 なんか深いな? 」
霄囹
「 浅いアニメよりはマシだろ。
やや押し付け感は有ると思うがな。
大円団とは言えないが、【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】はハッピーエンドが約束された作品さ 」
マオ
「 一般的に見ればハッピーエンドかも知れないけど、一部の少数な人達にはハッピーエンドとは受け取れないかも知れないよな? 」
霄囹
「 『 だったらなんだよ 』って話になるがな。
批判して文句を言うなら、自分達が満足の出来る【 なんちゃってプリキ◯ア 】を製作し、自己満足してりゃ良いだけの話さ。
100人が賛同してくれたからと言って、101人目も賛同するとは限らない。
反対する奴は必ず居るし、文句を言う奴だって当たり前に居る。
違う考えや意見を持ち、ぶつかって来る相手が居る事を認めて、受け入れなければ、進歩や発展は出来ない。
磨き砂が有るから成長する事が出来るんだ 」
マオ
「 当て擦りされる事も時には必要って事か……。
仮に物議が醸し出されたとしても悲観しないで、より良い作品を作る為の糧にすれば良いんだな。
失敗は次に繋げて失敗のままで終わらせない的な感じかな? 」
霄囹
「 そうだな。
だからこそ、素晴らしい作品を生み出す事が出来るんだ。
失敗作を次の作品の糧にすれば、失敗作は失敗作で終わらないし、失敗作にも価値が付くのさ。
この失敗作が有ったからこそ、大成功する新作を生み出す事が出来る訳だからな 」
マオ
「 仮に新作の【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】が成功しないで失敗作だと判断されたとしても、次の新作の反面教師になって糧に出来れば、【 きゅぱっ☆とプリキ◯ア 】にも価値が付くって事だな 」
霄囹
「 そうだな 」
マオキノ
「 お待たせしましたエリ。
スイカが冷えましたエリ 」
マオ
「 有り難な、マオキノ 」
マオキノ
「 半分に切りましたエリ 」
マオ
「 白スイカなんだな?
赤スイカと黄スイカは見た事あるけど 」
霄囹
「 珍しいだろ。
ミルキーな味がして美味いんだ。
僕のオススメだぞ 」
マオ
「 いただきます 」
半分の白スイカは赤スイカより若干大きい。
食べ堪えの有るスイカだと思う。




