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✒ 舞い散る桜に想いを馳せて 5


マオ

「 えっ……『 全国に在る朝●新聞社のビルが、地(じ)盤(ばん)の不(ふ)同(どう)沈(ちん)下(か),地(じ)盤(ばん)陥(かん)没(ぼつ)の疑(うたが)いで、建物が倒壊!! 』

  ──どゆこと?? 」


セロフィート

「 おや、大事件ですね?

  キノコンの楽しみが減ってしまいましたね 」


マオ

「 えぇと……『 強い地盤,やや強い地盤の地(ち)耐(たい)力(りょく)が強固な土地に建設されていた朝●新聞社のビルが、日(ひ)付(づけ)が代わった途(と)端(たん)に一(いっ)斉(せい)陥(かん)没(ぼつ)し、建物が倒(とう)壊(かい)したもよう── 』って…………、日(ひ)付(づ)が代わった途端に??

  ──どゆことだよ?? 」


セロフィート

「 地(じ)盤(ばん)陥(かん)没(ぼつ)とは恐いですね、マオ 」


マオ

「 ……………………セロ、やったな! 」


セロフィート

「 はて?

  何(なん)の事でしょう?

  ワタシは何(なに)もしてませんけど? 」


マオ

「 だってさ、全国に在る朝●新聞社が一(いっ)斉(せい)陥(かん)没(ぼつ)するなんて、明らかに人災じゃ有り得ないじゃないか。

  そんな事が出来るのは、≪ 日(にっ)本(ぽん)国(こく) ≫でセロしか居(い)ないじゃないかよ 」


セロフィート

「 心(しん)外(がい)です。

  ワタシを勝手に犯人にしないでください 」


マオ

「 セロ! 」


セロフィート

「 はいはい…。

  前(ぜん)科(か)が有るからですね。

  聞き飽きてます 」


マオ

「 深夜に起きたなら、犠牲者は居(い)ないよな? 」


セロフィート

「 普通に居(い)るでしょう。

  《 自宅 》に帰宅が出来ず、寝泊まりしていた社員も居(い)たでしょうし 」


マオ

「 ………………被害者は居(い)る訳だな 」


セロフィート

「 死体は見付かりませんよ 」


マオ

「 どゆこと? 」


セロフィート

「 建物が倒壊する前(まえ)に全員、《 創造主(ゴディオール)の館(やかた) 》へ転移させてます。

  衣類は必要無いですから、その場に残してますけど── 」


マオ

「 やっぱり、セロの仕業じゃないかよぉ~~ 」


セロフィート

「 可愛い〈 合成獣(キメイラ) 〉達を飢(う)え死(じ)にさせる訳にはいかないでしょうに。

  餌(エサ)を大量に補充が出来ました♪ 」


マオ

「 悪(わる)気(ぎ)が欠片も無いな…… 」


セロフィート

「 有る訳ないでしょう。

  人間の数(かず)を減らすのが人(セロ)形(フィート)の使命ですし 」


マオ

「 そだな……。

  でもさ、新聞社自体が使えなくなったら、新聞を発行させる事は出来なくなるよな。

  朝●新聞は廃刊するしかなくなる!? 」


セロフィート

「 紙の新聞の発行が出来なくても、ネットで記事を配信する事は出来ます。

  デジタル新聞という形で配信しますから、廃刊にはなりませんね 」


マオ

「 そうなんだ…… 」


セロフィート

「 それに事実を歪(ゆが)ませた虚偽の記事を書く新聞記者は一握りの者だけです。

  新聞記者の全員が洗脳されている訳ではないですし。

  至ってマトモな記事を書ける新聞記者も普通に居(い)ます 」


マオ

「 そうなんだ? 」


セロフィート

「 1番良(よ)い方法は読者が朝●新聞の購読を絶(た)ち、読まない事でしょう。

  とはいえ、マトモな記事を書く新聞記者も起用してますから、“ 読まない ” 選択肢を読者へ強要する事は出来ません。

  新聞記者にも応援するファンが付いていますし 」


マオ

「 あっ──そっか、誤報記事を堂(どう)々(どう)と掲載する傍(かたわ)らで、ちゃんとマトモな記事を書ける新聞記者を起用してるもんだから──、読者から『 朝●新聞、唯(ゆい)一(いつ)の良心として頑張ってくれ! 』って応援されたり、支持される場合も無きにしも有らずみないな?

  マトモな記事も掲載しているから、読者が購読を止(や)めない為の手は既(すで)に打たれてる訳だな。

  狡(ずる)い新聞社だよな! 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  賢いですね 」


マオ

「 朝●新聞が配信するデジタル新聞を配信停止には出来ないのか? 」


セロフィート

「 有料サイトですから、登録しなければ良(よ)いだけです 」


マオ

「 そうかもだけど…… 」


セロフィート

「 起きてしまった事故を嘆(なげ)いても仕方無いでしょうに。

  気持ちを切り替えましょう 」


マオ

「 事故じゃなくて、セロが故意に起こした事件だろぉ~~ 」


セロフィート

「 言い掛(が)かりは止(や)めてください、マオ。

  ワタシが犯人である証拠は何(ど)処(こ)にも無いです 」


マオ

「 そだな……。

  ≪ 日(にっ)本(ぽん)国(こく) ≫では仮に、目の前(まえ)に大量殺人鬼が立っていても、証拠が無ければ確保も出来ないんだもんな?

  逮捕が出来ないからさ、悔しさを押し殺(ころ)してさ、見す見す目の前(まえ)で大量殺人鬼が大(おお)手(で)を振って逃(とう)亡(ぼう)する姿を見送らないといけないんだよな……。

  酷(ひど)い話(はなし)だよ。

  現行犯逮捕は出来るけど、証拠が無ければ手を出(だ)す事も出来ないなんてさ…… 」


セロフィート

「 そうです。

  ワタシを犯人とする為の証拠は有りません。

  諦めてください 」


マオ

「 セロが逮捕されたら、オレが困るだろが!

  ──隠(いん)蔽(ぺい)は出来ないのか? 」


セロフィート

「 はい?

  隠(いん)蔽(ぺい)です? 」


マオ

「 自然に起きた不(ふ)同(どう)沈(ちん)下(か),地(じ)盤(ばん)陥(かん)没(ぼつ)の事故として処理されて終わるのも別に良(い)いとは思うけど──、服だけが残されて中身は行方不明な事になるわけじゃんか。

  不慮の事故で終わらせてもさ、謎は残る訳だろ? 」


セロフィート

「 マオは『 怪異の類(たぐ)いの仕業に隠(いん)蔽(ぺい)しろ 』と言います? 」


マオ

「 別に『 怪異の類(たぐ)いの仕業にしろ 』とは言ってないからな!

  せめてさ、肉体だけでも〈 テ(原質)フ(の源(みなもと)) 〉で構成してだよ、家族に返してあげても良(い)いんじゃないか──って思うんだよ。

  行方不明のままで終わらせちゃうとさ、帰りを待つ家族はず(・)っ(・)と(・)待ち続けないといけないだろ。

  ………………可哀想じゃないか? 」


セロフィート

「 はいはい。

  マオの想いを汲みましょう 」


マオ

「 本(ほん)当(と)か? 」


セロフィート

「 マオのセロフィートを信じてください 」


マオ

「 セロぉ~~!

  有(あ)り難(がと)な、セロ♪ 」


セロフィート

「 どう致しまして♪

  報道を楽しみにしていてください 」


マオ

「 お…おぅ…… 」


 な…何(なん)か嫌(いや)な予感がするんだけど…………気の所為だよな??

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