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⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 10


 画面しにつるちゃんから指導碁を受けていたら、投了された。

 どうやら一般的な強さに設定されているつるちゃんから指導碁をされていたつもりが、にやらオレの方がつるちゃんに指導碁を打っていたらしい。


マオ

「 うおっ?!

  初めての囲碁なのにつるちゃんに勝っただけで、シュンシュンの棋力が一気に45まで上がったぁ!!

  平安時代で出逢う指南役の棋力を越えちゃう??

  これってヤバくないかな?? 」


セロフィート

「 問題無いです。

  ついでにMAXマックス50へ上げてしまいましょう。

  1周目はMAXマックス50迄しか上げれませんけど、2周目からはMAXマックス9999になります。

  本格的に囲碁を楽しめるのは2周目からです 」


マオ

「 棋力MAXマックス9999って、ヤバくないかよ?!

  2周目はしないと思うけどな~~ 」


 シュンシュンの強さに驚いて困惑しているつるちゃんが可愛いな(////)


「 ──あるじさまは囲碁にお強いのですね。

  とても初めての腕前とは思えません。あるじさまの “ 妻として ” 嬉しい限りで御座います(////)」って、台詞が出る。


マオ

「 うん??

  妻として??

  今、爆弾発言を投下してた?!

  どゆこと?? 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  姉さん女房ですね♪ 」


マオ

「 いや、笑い事じゃないだろ?

  なんで “ 妻 ” りなんだよ? 」


セロフィート

しんぼくの精を囲碁でかしたからです。

  本来なら平安時代で起こるイベントですね 」


マオ

「 現代でつるちゃんに勝ったから?

  知ってたなら教えてくれよぉ!! 」


セロフィート

「 これで平安時代で異性からのデートを受けれなくなりました。

  妻子持ちルート,ハーレムルートは諦めてください 」


マオ

「 妻子持ちルート?

  ハーレムルート?

  なんだよ?? 」


セロフィート

「 大人の “ いけない ” お楽しみイベントです 」


マオ

「 平安時代には “ いけない ” お楽しみイベントなんてのがあるのか?

  超気になるぅ!!

  セロぉ~~、教えてくれよぉ! 」


セロフィート

「 はいはい。

  平安時代で退魔師となったあとさま(ざま)な依頼を受ける事が出来ます。

  依頼を受けた先で大勢の人達と出会い,関わり,別れを繰り返します。

  依頼を解決する為、依頼中にイベントが発生したりもします。

  依頼先で仲良くなった異性,イベント中に仲良くなった異性達と〔 会話 〕〔 雑談 〕以外にも〔 プレゼント 〕したり、〔 悩みを聞く 〕で親密度を上げたり、〔 相談を受ける 〕で問題を解決させると仲良くなれます。

  異性と仲良くなると話し掛けたあと、異性から〔 デート 〕に誘われるようになります。

  5回デートを〔 する 〕と主人公から異性キャラを〔 誘う 〕事が出来るようになります 」


マオ

「 1人のキャラと5回もデートをするのか?

  面倒そうだな… 」


セロフィート

「 主人公が異性を誘っても、〔 デート 〕での接し方によって断られる場合もあります。

  誘いに乗ってもらいたいなら、いい加減な〔 デート 〕をしない事です。

  異性の心をわしづかみ出来るようなデートプランを考えて計画的に〔 デート 〕しましょう 」


マオ

「 計画的にデートって……。

  異性と仲良くなる工程ってむずかしくて面倒なんだな… 」


セロフィート

「 誘いを断られた異性とは友情ルートが確定になります。

  友情ルートと入ってしまうと、家族(妻子持ち)ルート,性愛ハーレムルートに入れなくなります 」


マオ

「 家族ルート?

  性愛ルート?? 」


セロフィート

「 先ずは異性に誘いを受けてもらえるように努力しましょう。

  誘いを受けてもらえると家族(妻子持ち)ルート,性愛ハーレムルートに入るので、友情ルートは無くなります。

  〔 誘う 〕に成功すると[ 避妊 ]〔 する 〕〔 しない 〕が出ます。

  〔 しない 〕を選ぶと異性と “ 子作り ” する事になり、子供が生まれます。

  妻子持ちとなり、家族ルートに入ります。

  〔 する 〕を選ぶと “ 遊び ” で終わります。

  [ 避妊 ]〔 する 〕を選べば、複数の異性と肉体関係を持ちつつ後腐れなく付き合えるようになります。

  [ 避妊 ]〔 する 〕を選べば、妻子がても異性と浮気し放題となり、ハーレムを作れる性愛ルートに入ります。

  平安時代は一夫多妻制度ですから、[ 避妊 ]〔 しない 〕を選べば妻子を増やす事も出来ます。

  但し、妻子が増えれば養うのが大変になりますけど。

  現実リアルではなか(なか)叶えられない “ 男のロマン ” を体験する事の出来る成人用イベントです 」


マオ

「 ………………とどのつまり、つるちゃんがるから平安時代に行っても異性とデートしたり、ハーレムしたり、家族を持ったりって事が出来なくなる──って事か? 」


セロフィート

「 そうです。

  しんぼくの精は嫉妬深いです。

  GMゲームOVオーバーを迎えたくなければ、異性と仲良くなるのは諦めてください。

  異性と会っても〔 なんでもない 〕を選び接点を持たないようつとめましょう 」


マオ

「 理不尽っ!!

  せめてゲームの中だけでもハーレムルートってのを体験してみたかったな…… 」


セロフィート

「 マオ、きみにはワタシがるでしょう?

  ワタシだけでは不満です? 」


マオ

「 ゲームの中でのはなしじゃんか!

  なんだよ、オレはゲームの中でもハーレムしちゃ駄目なのかよ!? 」


セロフィート

「 マオ…… 」


マオ

「 べ、別にオレがじかに ハーレムする訳じゃないんだぞ!

  ハーレムするのは画面の中のシュンシュンじゃないかよ! 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  2度と遊べないように〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換してしまいましょう 」


マオ

「 ──オレが悪かったですぅ!!

  御免なさいっ!! 」


セロフィート

「 宜しい。

  脱線しましたね。

  はなしを戻しましょう 」


マオ

「 はい…… 」


 セロぉ~~~~、ゲームの中でハーレムを楽しむ事すら許してくれないのかよぉ!!

 ハーレムルート、超絶になるぅ~~~~!!!!

 異性と浮気し放題……妻子がても浮気し放題……。

 妻子も増やせて、奥さんいっぱいな子沢山の家庭を築ける……。

 魅力的過ぎるぅ!!

 天国パラダイスかっ!!


 つるちゃんを仲間にしなければ、平安時代で家族ルートと性愛ルートが楽しめたのかよ……。

 セロめぇ!!

 もしかして、これを狙って『 棋力を上げましょう 』って言ったんじゃないよな??

 素直にセロの助言を聞いたオレが悪かったのか……。


 ショックが大きい。

 だけど、物語ストーリーを進めないといけない。

 取り敢えず、オレはシュンシュンの棋力をMAXマックス50まで上げる事にした。


マオ

「 そう言えばさ、〔 研究 〕ってなんだ?

  〔 就寝 〕する前に〔 研究 〕した方がいかな? 」


セロフィート

「 [ セーブ ]を忘れないでください 」


マオ

「 いや、教えてくれよ…。

  さっきまで親切に教えてくれたじゃんかよぉ 」


セロフィート

「 はて?

  なんの事でしょう?

  ワタシにはです 」


マオ

「 セロぉ~~~~!!

  機嫌なおせよ…。

  オレにセロしかないんだからさ! 」


セロフィート

「 ワタシがそばるのに、マオキノを呼んで頼ろうとしていたのは誰です? 」


マオ

「 それは──御免ってばぁ!

  セぇロぉ~~~~ 」


 オレはコントローラーをテーブルの上に置いて、拗ねている様子のセロに抱き付いた。

 ほんにセロが拗ねてるとは思わないけど、御機嫌取りはしとかないとだ。

 今後の攻略法を教えてもらう為にもな!!


 オレはセロの首元に唇を付けてチュッチュッしてやった。

 こんな事してセロの機嫌が直るならやすいもんだよな。


セロフィート

「 ──くすぐったいです、マオ…(////)」


マオ

「 機嫌、なおったか? 」


セロフィート

りません♪ 」


 オレはソファーの上で押し倒された。


マオ

「 セロは “ いけない ” オオカミだな! 」


セロフィート

「 おや?

  ワタシは悪戯っ子なオオカミさんをいさめる優しい狩人かりゅうどですよ? 」


マオ

「 優しい狩人かりゅうどは、いたいけな子供をソファーに押し倒したりしないだろ(////)」


セロフィート

「 ふふふ。

  狩人かりゅうどは子供が大好きです。

  悪戯っ子の赤ずきんちゃん♪ 」


 ソファーの上でオレはセロに食べられちゃうのか。

 からオオカミから赤ずきんちゃんになったんだよ…。

 でも──セロがオレを欲しがってくれてるんだから、オレはセロの想いに応えたい。

 だって、セロとオレは夫婦だからな!!

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