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⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 9


 ほうもつに到着した。

 ほうもつの鍵を使って中へ入る。

 [ ほうもつ ]では〔 物色 〕〔 拝借 〕の2択が出ている。

 もう慣れちゃったな…。

 オレは息するみたいに自然体に〔 物色 〕を選んでる。

 慣れってのはマジで怖いな…。


 〔 物色 〕して目ぼしい物を見付けたあとは、自分に与えられた当然の権利のように〔 拝借 〕する。

 はぁ~~~~……オレ、完全に犯罪者だな~~。

 もういっそ、楽しむしかない!

 “ ゲームだから ” って割り切る勇気を持たなくちゃ、心から楽しめないだろうからな。


セロフィート

「 マオ、これで囲碁が打てます。

  自室に戻りましょう 」


マオ

「 えっ?

  自室に戻ったら物語ストーリーが進むんじゃないのか? 」


セロフィート

「 碁盤を入手しましたし、大丈夫です。

  但し、〔 就寝 〕は選ばないようにしてください 」


マオ

「 就寝って──寝るって事だよな? 」


セロフィート

「 そうです。

  日付が変わってしまいます。

  自室に戻ったら忘れず[ セーブ ]してください。

  それから囲碁を打ちましょう 」


マオ

「 うん… 」


 攻略本の試作品を持ってるセロが言うんだから信じよう。

 [ ほうもつ ]を出たら、シュンシュンから「 そろそろ部屋に戻ろうかな? 」って台詞が出る。

 [ 自室 ][ 陰陽院 ]の2択が出る。

 オレは[ 自室 ]を選んで、シュンシュンを動かした。 


 [ 自室 ]に着くと〔 入る 〕〔 出掛ける 〕の2択が出る。

 オレは〔 入る 〕を選択する。

 [ 自室 ]では〔 出る 〕〔 囲碁 〕〔 研究 〕〔 就寝 〕の4択が出る。

 [ セーブ ]をしたら〔 囲碁 〕を選ぶ。

 画面が切り替わって、シュンシュンの室内に碁盤と碁笥が置かれたイラストが出る。


 画面に「 見えるのですか? 」と文字が出る。

 シュンシュン視点で文章が出てる。

 どうやらシュンシュンは畳の上に碁盤を置くときに、碁盤に貼られていたであろう御札を剥がしてしまったようだ。

 碁盤に封じ込められた幽霊が姿を現した。


マオ

「 わぁ……!!

  げんさんのときと同じだな!

  幽霊は女の子だけど。

  ──って、女装したづるさんっ!?

  つるちゃんじゃんか!! 」


セロフィート

「 女の子が少ないので、つるさんをモデルにしました 」


マオ

「 マジか~~。

  こんな可愛い幽霊と囲碁を打てるなんて──、いじゃん!

  頑張れちゃうよな! 」


セロフィート

「 マオが喜んでくれて嬉しいです 」


「 ──ワタクシは、碁盤に使われたしんぼく宿やどっていた精です。

  訳あって伐採され、職人の手により加工されたのち、碁盤に宿やどる事となりました。

  今から400年ほど前に池の中へポチャされ……ずっと冷たい池の中で、見付けていただける日を心待ちにしておりました 」って、台詞が出る。


 可愛い声だ…(////)

 幽霊じゃくてしんぼく宿やどっていた精なんだ…。

 く見るとこう(ごう)しさを感じるかも知れない。


「 ワタクシを見付けてくださった御方。

  ワタクシは貴方様の御力になりとう御座います。

  どうかワタクシを受け入れていただけませんか? 」って台詞が出る。


セロフィート

「 マオ、[ セーブ ]はしてますね 」


マオ

「 お、おぅ。

  してるけど?

  は〔 受け入れる 〕でいんだよな? 」


セロフィート

「 マオ、きっかり100回〔 拒否 〕を続けてください 」


マオ

「 へ?

  100回も〔 拒否 〕を選ぶのか??

  なんでだよ?! 」


セロフィート

「 必ず101回目で〔 受け入れる 〕を選んでください。

  回数を間違えると1回目から、やりなおしになります 」


マオ

「 ちょっ一寸ちょっと待てよ、セロ!

  どんな理由があるのか説明してくれよ! 」


セロフィート

しんぼくの精はLVレベル99の強力なこう属性持ちです。

  あっさり簡単に〔 受け入れる 〕と囲碁の相手だけで、戦闘に参加してくれません。

  100回らせて〔 受け入れる 〕と式神として使役する事が出来ます。

  しんぼくの精を仲間にしないと平安時代の戦闘は熾烈を極めて厳しいです。

  使役して式神にするのが、ベストです 」


マオ

「 マジかよ!?

  LVレベル99で強力なこう属性の式神として使えるってのかよ!?

  ほ…欲しいっ!!

  オレ、頑張って101回目で〔 受け入れる 〕を選んでみる!! 」


セロフィート

「 頑張ってください 」


 というわけで、めちゃんこ強いしんぼくの精を仲間にする為、オレは〔 拒否 〕を100回繰り返す事にした!!

 やるっきゃないよな!!


 白紙とペンを用意して、きっかり101回目で〔 受け入れる 〕を選ぶ為にオレは慎重に同じ作業を繰り返す。

 10回ごとしんぼくの精の台詞や表情が変わって面白い。

 飽きないように考えられているのかも知れない。


 こんな裏技、攻略本が無いと気付けないんじゃないのか??

 果てしなく長く感じる繰り返しの作業が漸く終わる。

 さぁ──、しんぼくの精からの101回目のプロポーズを〔 受け入れる 〕ぞ!!


「 ──嗚呼っ、やっとこさワタクシの想いを受け入れてくださるのですね!

  嬉しいです。

  感無量です。

  御約束どおり、ワタクシは貴方様の御力となりましょう。

  貴方様にの忠誠を誓います。

  ワタクシを貴方様の式神として御使いくださいませ 」って、台詞が出る。


 かった!

 やりなおししなくていみたいだ!

 頑張れたな~~、オレぇ!!


 しんぼくの精はシュンシュンに使役されて式神になった。

 式神となった事で、しんぼくの精は自身の意思でしろに憑依をして実体化が出来るようになったみたいだ。

 しんぼくの精はあるじになったシュンシュンに名付けを可愛くいる。


 しんぼくの精の名前を決める為に画面が切り替わった。

 オレは “ つる ” にした。

 つるちゃんに似ているからだ。

 づるさんにバレたら怖いけどな~~。


あるじさまは囲碁を打たれたいのでしたね。

  せんえつながらワタクシが御相手をさせていただいても宜しいでしょうか?

  ワタクシ、碁盤に宿やどっていたあいだ、多くのひと(びと)の対局を拝見しておりました。

  今迄に拝見した多くの棋譜もすべて覚えております 」って、台詞が出る。


 つるちゃんの声……いなぁ……癒しだ(////)

 本家本元のつるちゃんの声にはおよばないしかなわないけどな!


 そんな訳で、漸く囲碁を打てるようになった。

 までるのに大変だった。

 ほんに大変だった。

 つるちゃんは自力でしろに憑依しているから実体化している。

 実体化しているつるちゃんとじかに囲碁を打てるって訳だ。


マオ

「 セロ、あっさり受け入れたあとつるちゃんも、しろに憑依して囲碁の相手をしてくれるたのかな? 」


セロフィート

「 残念ですけど、あっさり受け入れると実体化はしません。

  あくまでも “ しんぼくの精 ” として、主人公に憑きます。

  式神として使役する展開に発展する事はないですから、しんぼくの精がしろに憑依する事も出来ません 」


マオ

「 マジで?! 」


セロフィート

しんぼくの精は、戦力がいの幽体でしかないです 」


マオ

「 ……………………危なかったなぁ~~!

  セロが教えてくれたお蔭で、強力な仲間をゲット出来たんだな!

  セロ、がとな! 」


セロフィート

「 どう致しまして♪

  マオの役に立てて、ワタシも嬉しいです(////)」


 画面には囲碁を打つ為に碁盤が出ている。

 「 あるじさませんの黒石をどうぞ。ワタクシはの白石で打たせていただきます 」って台詞が出る。


セロフィート

「 マオ、主人公に成り代わり碁石を置いてください。

  方向キーで黒石を動かし、打ちたい場所でAボタンを押してください 」


マオ

「 分かったよ。

  シュンシュンの棋力はゼロか。

  囲碁なんて打った事がないんだもんな。

  つるちゃんの棋力は──、40?!

  たっか!!

  高過ぎないかな?? 」


セロフィート

「 平安時代で出逢う指南役の棋力は48です。

  妖魔王の棋力はMAXマックス50です。

  強い相手と打たなければ、棋力を上げる事は出来ません。

  1周目の指導碁は一般的な強さで打つ事になりますけど、2周目からは強さを変更する事が可能になります。

  マオには一般的な強さはものりないでしょうね 」


マオ

いよ、別に。

  なぁセロ、最低でもいくつ迄、棋力を上げたらいんだ? 」


セロフィート

「 最低でも20もあれば大妖怪は倒せます。

  棋力20まで上げましょう 」


マオ

「 分かったよ。

  よし、頑張るぞ!! 」


 オレはシュンシュンに成り代わって、つるちゃんと囲碁を打ち始めた。

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