12/28
神の嫉妬、呪いの正体
雷鳴が轟き、白銀の羽が闇夜を切り裂く。
神の使者は冷酷に言い放った。
「巫女は神を裏切り、人を愛した。
その罪は呪いとして刻まれた。――そう、神自らの手によって」
俺はその言葉に息を呑んだ。
呪いを解く方法を探してきたはずが、そこに潜んでいたのは“神の嫉妬”だったのか。
「……嫉妬?」
思わず呟いた俺の声を、彼女は震える吐息で肯定する。
「そう……私は愛を知った。
神にとって、それは決して許されぬ背徳だった。
だから神は私を呪った。愛すれば愛するほど、相手を破滅へと導くように」
その告白に、胸が締めつけられる。
彼女の艶やかな微笑の裏に隠されていたのは、永遠の孤独と、愛への渇望。
だが神の使者は、哀れみもなく刃のように告げた。
「神は嫉妬した。だから裁く。
この女を抱けば、おまえは呪いに侵される。
それでも尚、愛すると言えるのか」
冷酷な問いに、俺は言葉を失う。
けれど、彼女は俺の手を強く握りしめ、囁いた。
「……お願い。私を、選んで」
背徳と嫉妬、呪いと愛が絡み合う中――俺は答えを出さねばならなかった。




